2021.04.06

春ツーリングのお約束はココ!<九州沖縄編>

春のお出かけにおすすめの場所を紹介するコラム。 ツーリングマップル九州沖縄掲載エリアの「春ツーリングのお約束はココ!」です。

著・坂口まさえ

【青の風景で春を感じよう♪、青の洞門】


大分県本耶馬渓町にある「青の洞門」(ツーリングマップル九州沖縄6E-7)は、1730年から約30年かけて作られた手彫りのトンネルで、菊池寛の『恩讐の彼方に』のモデルとなった場所としても有名です。背面にそびえる荒々しい競秀峰の風景とも合わせて独特の雰囲気を楽しめ、大分からも福岡方面からもアクセスがいいので、多くのライダーが訪れるスポットでもあります。 そんな青の洞門を青に染めるプロジェクトが7年ほど前にスタート。毎年4月中旬~GWにかけて青の洞門の対岸の畑一面に青いネモフィラが咲き、一帯はネモフィラロードと呼ばれるほどに。今年も昨年11月にまいた種が芽を出し始めているようで例年どおり4月中旬頃から見ごろを迎えそうです。 そんなネモフィラロードで春を感じてみませんか?

トンネルを掘った禅海和尚の像

現在の青の洞門

旧道には当時の面影を残す手掘り部分が残っている

【町を彩る、大津町のツツジ】


阿蘇への玄関口、大津町では毎年4月中旬頃になると、町内に約50万本はあるとも言われるツツジが昭和園や日吉神社など各所で咲き誇り、町の風景を鮮やかに彩ってくれます。   とくに、「大津つつじ園」では広い敷地内でいろいろな種類のツツジが楽しめます。ツツジの木?と思えるほど人の背丈よりも大きなツツジが圧巻で、ツツジのトンネルが出迎えてくれますよ。   園内の高台からは阿蘇外輪山が見えて、まるで「待っているからな!」と阿蘇に呼ばれているようで、色とりどりのツツジを満喫した後は新緑の阿蘇へと向かうというパターン多しです♪さらに、大津つつじ園は入場も駐車場も無料なのも嬉しいです。   大津から阿蘇へは2020年10月に北側復旧道路が、2021年3月には新阿蘇大橋を渡るルートが開通したので、熊本地震以来、時間のかかっていた阿蘇へのアクセスがぐっと近くなりました。大津を拠点に、ぐるっと走る新ルートもいかがでしょうか?

いろんなツツジが園内を彩ります

大ツツジが作るツツジのトンネル

【九州だけの春の風物詩、ミヤマキリシマ】


ミヤマキリシマ(深山霧島)は、九州各地の標高約1000m以上の高山に自生する花です。主なスポットは和名に冠された霧島、えびの高原の他、阿蘇や九重山、別府の鶴見岳、長崎の雲仙岳などがありますが、今回紹介するのは雲仙の仁田峠(ツーリングマップル九州沖縄31B-3)です。 仁田峠へのアクセスは仁田峠循環自動車道路で。この道は、全線一方通行の標高1080mの仁田峠を通る道路で、雲仙普賢岳の噴火によって生まれた平成新山や島原湾を望む地元ライダーでは人気の絶景ロード!仁田峠の駐車場からロープウェイを使って気楽に登ることができる標高1333mの妙見岳の展望台からの絶景もおすすめです。 なお、この道路は、連続の急カーブや路肩の狭い部分も多いので、展望所、駐車場以外での停車は禁止。夏季(4月~10月)の通行時間は8時~18時となっていて、花の見ごろの時期(5月下旬~)は渋滞が発生するので、できれば午前中早めの走行がおすすめです。 雲仙地獄から突き抜けるような開放感の高山へ。ここだけでしか見ることのできない風景を求めて、仁田峠ツーリングいかがでしょうか?

展望所から望む平成新山

展望所から望む島原湾

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