
Touring
2022.05.20
"裏"ツーリングマップル!?-地図に載せきれない取材ネタ- Vol.3東北のもっと詳しく紹介したい町
ツーリングマップルでは、毎年各エリアの取材担当がバイクで実走取材を行っています。取材は春から秋にかけて合計で約30日間ほど行われ(準備期間を含めるともっと日数をかけています)、その中で、担当者はいろいろな情報を入手します。しかし実際に地図上に載る情報は、その中のごく一部にすぎません。ツーリングマップルは本なので、スペースに限りがありますし、すごくおススメなんだけどたくさんのお客さんが一度にくると対応できない施設や、いつやめるか分からないお店なども…。そんなさまざまな事情で紙面に載せられなかった情報を、今回”裏”ツーリングマップルとしてご紹介していきます。 今回は東北担当の賀曽利さんから、本当はもっと詳しく情報を載せたい町を紹介します。
【拡大図でもっともっと詳しく紹介したい6つの町】
『ツーリングマップル東北』の実走取材で一番難しいのは、東北6県の県庁所在地です。北からいうと青森、盛岡、秋田、仙台、山形、福島の6都市ですが、何が難しいかというと、これらの都市では 「この情報は載せたいな」 と思っても、もうこれ以上載せると地図が見にくくなってしまうくらい情報が多い(特に道路が細かい)のです。そのためコメントをつけずにスポット名だけを載せるとか、掲載自体を泣く泣く断念するということがよくあるんです。それでもまだこの6都市は救われています。というのは2022年度版の『ツーリングマップル東北』を見ていただければわかるように、巻末にはこれら6都市の拡大地図が収録されているからです。(本体地図が1/14万に対し、拡大地図は1/5万。※通常版の場合) そして県庁所在地の6都市以外でも、拡大地図が欲しい都市があります。 青森県の「弘前」 岩手県の「花巻」 秋田県の「角館」 宮城県の「石巻」 山形県の「酒田」 福島県の「会津若松」 これら6都市も情報が多いため、拡大地図が欲しいところですが、今のところ実現できていません。 というわけで、これらの都市を写真とともに簡単ではありますが紹介しましょう。
■青森県弘前市
弘前の中央弘前駅(ツーリングマップル東北88I-2)。ここは弘南鉄道大鰐線の始発駅で、ローカル色満点。ここでは津軽の匂いを存分にかげる。

ノスタルジックな雰囲気が漂う光景
■岩手県花巻市
花巻の「宮沢賢治記念館」(ツーリングマップル東北63E-5)駐車場内にある「Wildcat House 山猫軒」。ここは宮沢賢治の「注文の多い料理店」をモチーフにしたレストランで、岩手の郷土料理の「ひっつみ(すいとん)」が食べられる。「山猫ぞうすい」や「山猫すいとんセット」など作品にちなんだ人気メニューが盛りだくさん。

宮沢賢治記念館とあわせて利用したい
■秋田県仙北市角館町
角館の玄関口の角館駅(ツーリングマップル東北66L-5)。ここには趣のあるステーションホテルの「フォルクローロ角館」がある。角館は「みちのくの小京都」ともいわれ、武家屋敷の風情ある町並みが楽しめる。

駅に隣接したホテル。武家屋敷までは徒歩10分ほどと便利
■宮城県石巻市
石巻の日和山(ツーリングマップル東北41I-7)からの眺め。眼下に震災以降の旧門脇小学校が見える。旧北上川にかかる日和大橋の上流側に新しい橋が建設中。

景色は大きく変わりつつあるが、復興は現在進行形だ
■山形県酒田市
最上川河口の酒田港(ツーリングマップル東北49A-5)から飛島へ。1日2便、船が出ている。ぼくは以前、この船に50ccバイクだったが、載せてもらったことがある。

酒田港と飛島港を約75分でつなぐ定期船「とびしま」
■福島県会津若松市
会津若松の旧滝沢本陣(ツーリングマップル東北18E-7)。会津藩主はここで旅支度を整えて滝沢峠を越え、白河から江戸に向かった。ここには歴代会津藩主の愛用品などが展示されている。

旧滝沢本陣の茅葺きの屋根におおわれた建物。付近には「さざえ堂」や白虎隊関連の施設もある
知ってほしいが詰まってる!ツーリングマップル2022を使おう!
賀曽利さんがみなさんにもっと知ってほしい東北の町6選、いかがでしたか? これらの町はもちろんツーリングマップルに今でも載ってはいるのですが、カソリさんの頭の中にはもっともっと深くて広い東北の魅力が詰まっているのでしょうね。そのあたりもいずれ別記事や動画などで訊いてみたいと思います。 そんな興味のきっかけに、ツーリングマップルを活用してみてください!

左:通常版(税込¥2,200) 右:R版(税込¥3,300)