2022.06.14

"裏"ツーリングマップル!? -地図に載せきれない・載せられない取材ネタ-Vol.10 じつは載せたい、語りたい「砂」のこと

地図に載せきれない・載せられない取材ネタをお届けするコラム。 そんな、これまで取材担当者がそっとしまっていた(?)情報をご紹介していきます。 今回は九州沖縄担当の坂口さんの後編です。「砂」にまつわるお話をお届けします。

著・坂口まさえ

【じつは「砂」に興味津々、ツーリングマップルにも載せたいけれど…】


今回のテーマ、マニアックすぎて載せていない情報…と聞いて 「う~ん…、あるね!」 と思い浮かんだのが「砂」。 と言うのも実はワタクシ、「微隕石探索図鑑」(創元社)という本を読んで、そこら辺の砂にも「宇宙から降ってくる小惑星の欠片」があるってことを知りまして、それ以来、旅先やいつもの散歩などで「砂」を採取しているんです! 採取した砂を「隕石」と分析するにはそれなりの装置が必要だけど、私は砂を洗ってマイクロスコープで覗くだけでも結構満足。色々違って楽しいんですよ。

どうですか、例えば同じ火山灰でも拡大してみると、地域によって色々なんです。

「微隕石探索図鑑」(引用:創元社ー商品紹介ページ)

【「砂」好きなら鹿児島県指宿市の川尻海岸へぜひ!!】


それぞれの場所でスプーン1杯程度しか収集していない砂ですが、それでも気づけば収納ボックスからあふれるほどにたまってきました。しかし、画像に収めるまでの作業が追い付いていない状況。 そんな砂集めを楽しんでいる最中、鹿児島県指宿市の観光案内を見ていると、レジャーセンターかいもん(ツーリングマップル九州沖縄62 I-2)の近くの川尻海岸の砂浜にオリビン(カンラン石)が微少に混じっていて…、観光目的としては、オリビンは8月の誕生石でもあって「幸福」「友愛」「夫婦愛」という意味があって…、とかなんとか色々紹介されていましたが、そんなことよりも「砂っ!」に注目で、 「ここに行かねば!」 と、帰省した時に川尻海岸へ。 目の前には開聞岳がドドンとあって、いい感じの海岸には誰もいなくて独り占め。きっと夕日もキレイだろうなぁ~と、この贅沢空間をしばらく楽しみました。が、その後は砂浜チェック!見た目真っ黒な砂浜をよーーく見てみると、なにやらキラキラ光るものがある感じ…

目の前に開聞岳と大海原が広がる静かな川尻海岸

川尻海岸へ抜ける狭い路地もなんか好き

【採取した砂を見てみると…!】


帰ってからスコープで見てみると、思った以上にオリビンが見えて「おぉ~!」とマニアの喜び(笑)。 それを一つ一つ集めて磨いて、グリセリンにつけて、なんてことはしなかったけど(←しなかったんかい)、オリビンは隕石に近い成分らしく、微隕石探索っぽくて一人で盛り上がり終了。そんなマニア喜ぶ「川尻海岸」なのでしたぁ~。 人気の観光地、指宿。やっぱり砂蒸し温泉や長崎鼻、池田湖などなどおすすめの定番観光がいっぱいですが、もしも時間あったら、そして「砂」に興味を持ったら川尻海岸へもどうぞ~(^-^;

見た目、火山灰のような砂も拡大するとオリビンさん居りました!

マニアックな情報もたくさんある!ツーリングマップルを持って旅をしよう!


坂口さんのお話、いかがでしたか? 今回のネタが「砂」と聞いて「ああ、砂、いいよね」と即座に言えちゃう人はあまりいないでしょうけど、でもよくよく思い出すと、子どものころって、海や川に行くと色や形がキレイな石とか面白い石とか、持って帰ったりしてたよなあ・・と。そういう人案外多いんじゃないでしょうか。そう考えると「砂」にも興味が出てきました。私もやってみようかな… さてさて、「砂」情報はツーリングマップルにもあまり載っていませんが、そもそもマニアックな情報がけっこうたくさん載っていることに定評がある地図ですから、そういう情報を探しながら地図を見るのもまた楽しかったりしますよね。ぜひ参考にして、面白い旅をしてみてはいかがでしょうか。

左:通常版(税込¥2,200) 右:R版(税込¥3,300)