2023.05.23

【ツーリングマップル2023年度版のココに注目、新規掲載コメントからピックアップ<関東甲信越編>

ツーリングマップル、毎年出版されているけれど、「掲載内容は変更されているの?」と、疑問に思っている方が意外といらっしゃいます。でも実際は、毎年の実走取材をしっかりみっちりと反映しているんですよ。今回は、新しい情報がどういう感じで反映されているのか、2023年度版から新しく掲載されたもの、取材の結果からアップデートしたもの、そういったコメントを各エリア担当者にピックアップして語ってもらいます。では関東甲信越編、どうぞ。

著・フィネス

【乙女高原/関東甲信越37C-5/中部北陸64C-5】


 

山梨県北西部の山間部を通る「クリスタルライン」。この道を山梨市にある焼山峠から西に少し走った場所にあるのが「乙女高原」。ぱっと見は草原にしか見えないのだが、じつはスキー場の跡。2022年の取材で久しぶりに訪れたところ、草原を囲む食害を防ぐ柵が作られ、良い感じで保全活動がされているのが好印象だった。 こんなに気持ちの良い場所だったかなぁ、と高山植物の花や大きく育った木、そして広がる草原に時間の過ぎるのを忘れてぼーっとしてしまったほど。

整備された遊歩道で散策が楽しめる

訪問日は9月10日。だいぶ少なくなっていたがまだ花を咲かせている植物もあった

【裏草津地蔵/関東甲信越121F-3】


 

草津温泉の中心地の湯畑から狭い路地を抜けた先にある、共同浴場「地蔵の湯」。この周辺が再開発されて、新たな草津温泉の観光スポットとして登場したのが裏草津地蔵で、階段状の広場の上にカフェ月の貌(かお)と約1万冊の漫画を所蔵する漫画堂がある。 表紙撮影の翌日、志賀草津道路を走った後に訪問したが、平日とは思えないほど湯畑周辺は混雑していたにもかかわらず、こちらはまだ周知されていなかったのか、観光客もさほど多くなく、カフェのテラスで静かに過ごすことができた。今年は夜の雰囲気も味わってみたいので、ぜひ泊まりで再訪問してみたい。

階段状の高台広場

カフェ 月の貌のテラス席。漫画堂に所蔵している漫画を読みながら過ごすこともできる

地蔵源泉のそばに建つ地蔵堂

【十日町市博物館/関東甲信越87F-4】


 

足繁く例年の実走取材で訪れている十日町市だが、この博物館は未訪問だった。2020年にリニューアルオープンしたが、国宝の火焔土器の展示が気になって寄ってみると、十日町市内で出土した土器のほか、織物の歴史、信濃川との関わりと、じつに見応え十分の展示内容で、2022年の取材で一番印象に残った施設だった。エントランスホールにある十日町の歴史や地形を学べるプロジェクションマッピングも必見だ。

2020年にリニューアルオープンで新築されたスタイリッシュな外観の建物

「バーチャル縄文ファッション」のコーナーでは、アバター技術で自分の顔の古代人が土器作りなどをする映像を見られる

国宝の火焔土器が出土した笹山遺跡(ツーリングマップル関東甲信越87G-4)