2023.05.02

【ツーリングマップル2023年度版はココに注目!】新規掲載コメントからピックアップ紹介<東北編>

ツーリングマップル、毎年出版されているけれど、「掲載内容は変更されているの?」と、疑問に思っている方が意外といらっしゃいます。でも実際は、毎年の実走取材をしっかりみっちりと反映しているんですよ。今回は、新しい情報がどういう感じで反映されているのか、2023年度版から新しく掲載されたもの、取材の結果からアップデートしたもの、そういったコメントを各エリア担当者にピックアップして語ってもらいます。では東北編、どうぞ。

著・賀曽利隆

【「いわき~新潟」の東北横断ルート/東北5B-3/関東甲信越84B-3】


 

2023年度版の実走取材では太平洋から日本海へ、日本海から太平洋へと、東北横断ルートを全部で19本走ったが、それらの「東北横断ルート」が一目でわかるように「東北横断ルート」のコメントを各地に入れた。通常版とR版の表紙、巻頭の「RIDER’S REPORT2023(4P)」、巻末の「かそりんの軌跡」も「東北横断ルート」。ということで、第1本目の東北横断ルート(国道289号)を紹介しよう。

新潟市の道路元標を出発

国道289号の只見側はこの地点で通行不能

道の駅 きらら289(ツーリングマップル東北7E-2/関東甲信越89E-2)の南郷トマトラーメンを食べる

全長4345mの甲子トンネル

勿来(いわき市)に到着。ここで国道6号に合流

【街道HOSTEL おたて/東北29D-5】


 

「旧街道を行く」では福島県の桑折(こおり)追分から山形県の上山宿までの羽州街道を走った。巻頭の「RIDER’S REPORT2023(5P)」はその時のもの。宮城県内の羽州街道は七ヶ宿街道とも呼ばれているが、7宿のうちの湯原宿にある「おたて」に「廃校になった湯原小学校の宿」と、コメントを入れた。次回は泊ってみたいと思わせるような宿だ。

羽州街道(七宿ヶ宿街道)湯原宿の「街道HOSTEL おたて」

【止滝(とまりたき)/東北84 I-2】


 

紅葉の季節には「東北縦断ルート」を走った。青森を出発点にして国道103号で八甲田、奥入瀬渓流、十和田湖、発荷峠の紅葉ラインを走り抜け、八幡平アスピーテライン、蔵王エコーライン、磐梯吾妻スカイライン、阿武隈川源流、六十里越の紅葉を見た。沿道の紅葉スポットには、止滝 (とまりたき)の「すばらしい紅葉」のような紅葉コメントを入れた。巻頭の「この道を走れ!2023」には国道103号の紅葉をのせているので、それにつづく八幡平や鳴子峡、蔵王…の紅葉を紹介しよう。

八幡平アスピーテラインの紅葉

鳴子峡の紅葉

蔵王エコーラインの紅葉

磐梯吾妻スカイラインの紅葉

阿武隈川源流の紅葉

【苕野(くさの)神社/東北15M-1/関東甲信越99M-1】


 

東北の太平洋岸を行く「鵜ノ子岬→尻屋崎」では、日々、復興している様子をみなさんにお伝えしているが、苕野(くさの)神社に入れたような復興コメントを各所に掲載している。巻頭の「RIDER’S REPORT2023(P7)」は「鵜ノ子岬→尻屋崎」。2022年は3月11日に鵜ノ子岬を出発し、3月15日に大船渡に到着。その先は雪で、いったん引き返したが、それが大正解。翌日、東北の太平洋岸はM7.4の大地震に襲われた。それから1カ月後に残りの大船渡から尻屋崎までを走った。

再建された浪江の請戸漁港

請戸漁港近くの再建中の苕野神社

【西郷ダム/東北8I-3/関東甲信越90I-3】


 

ダムカードはライダーにも人気だが、『ツーリングマップル東北』にはダムカードを発行しているすべてのダムがコメント付きでのっている。新たにダムカードが発行されたダムには、西郷ダムのコメント「アースダム 堤高32m 堤頂長220m ダムカード有」といった情報を加えている。2023年版にはこのほか、梁川ダム(岩手県)が新たにのっている。これらのダムには実際に行き、ダムカードをもらっている。

西郷ダム

西郷ダムのダム湖

梁川ダム

梁川ダムの周辺案内図

梁川ダムのダム管理事務所。ここでダムカードをもらう