2023.05.05

【ツーリングマップル2023年度版はココに注目!】新規掲載コメントからピックアップ紹介<関西編>

ツーリングマップル、毎年出版されているけれど、「掲載内容は変更されているの?」と、疑問に思っている方が意外といらっしゃいます。でも実際は、毎年の実走取材をしっかりみっちりと反映しているんですよ。今回は、新しい情報がどういう感じで反映されているのか、2023年度版から新しく掲載されたもの、取材の結果からアップデートしたもの、そういったコメントを各エリア担当者にピックアップして語ってもらいます。では関西編、どうぞ。

著・滝野沢優子

【花丘センター/関西55D-3/中部北陸23D-3】


 

宿泊予約サイトで見つけた格安宿で、個室2食付4500円で取材中に宿泊! 京都府亀岡市内、国道9号線からすぐだが、広い自然公園内の湖畔にあるため深山幽玄の趣がある。合宿利用もできる宿で、昭和テイストプンプンだが個室にはちゃんと冷蔵庫、TV、エアコンも完備され、浴衣やハブラシなどのアメニティもあってけっこう快適。食事はそれなりだが、必要十分。夜中にムカデに噛まれた以外は文句なし(廊下にムカデ退治スプレーあり)。 玄関のすぐ前に屋根付き駐車場があって便利。京都市内まで戻る気力が湧かない時などに利用価値大。

飾り気のない質素な外観

屋根付き駐車場有。玄関が2ケ所あって便利

個室で設備も必要十分、アメニティもあり

廊下には温水ポット、冷水ポット、レンジ、冷蔵庫がある

夕食は食事処でいただく。牛肉鍋

【ほんたき寺巣(てらす)/関西45F-3/中部北陸15F-3/中国・四国28F-3】


 

はじめにツーリングマップル関西では旧名(2022年にリニューアル)の「ほんたき山のカフェ」での掲載をお詫びします。 前述の花丘センターで会った京都の女性客から、ライダーに人気のあるカフェだと聞いて行ってみた。妙見山近くの「本瀧寺」の境内にあり、能勢の山並みを一望できる。宇治抹茶で焚き上げた茶飯に鰹節の甘味たっぷりの出汁と6種類の薬膳スパイスをブレンドした「ほんたき薬膳カレー」(1250円)が名物。住職がハーレー乗りで、バイクのタイヤを模したロールケーキ「ハーレー和尚のタイヤロール」など、バイクに因んだスイーツもあるが、私が行ったときはライダーは2人だけだったので、カフェは特にライダー向けという雰囲気ではなさそうだった。

薬膳カレー、揚げ玉ねぎのトッピング(+50円)がおすすめ

能勢の自然景観を楽しめる開放感たっぷりのテラス席もある

本堂への参拝もお忘れなく

バイク絵馬(500円)で交通安全祈願

【丹波篠山市福住地区/関西55B-5/中部北陸23B-5】


 

丹波篠山といえば篠山城の城下町が有名だが、東に15kmほど行った福住地区も注目のエリア。二階建瓦葺や平屋建茅葺の家々が数キロに渡って続き、宿場町として栄えた町並みがそのまま残っている。重要伝統的建造物保存地区に指定されているが、城下町と違ってほとんど観光地化されていない素朴な雰囲気がよい。国道沿いの田園風景にも癒される。近年、若い移住者も増え、お洒落なカフェやゲストハウスもできている。

古い街並みが残る

ニッポンの原風景が残る周囲の田園地帯

茅葺民家も健在

ゲストハウス「やなぎ」

【五條新町と五新線遺構/関西26L-7/中部北陸3L-7/中国・四国51L-7】


 

明治末期、吉野杉の輸送手段として五條市と和歌山県新宮市を結ぶ「五新鉄道」が計画され、昭和12年(1937年)に工事が開始されたが、太平洋戦争による物資不足等の理由でやむなく中断。戦後に再開され、昭和34年(1959年)には五條と西吉野村城戸までの路盤工事が完了したものの、国道が整備されバス運行が始まると鉄道建設のメリットが無くなり、1982年、完全中止となった。 五條新町には古い街並みの中に、五新線の遺構が何か所か残っていて興味深い。

見事なアーチ橋が見られる

古い街並みの中に鉄道遺構が残る

歴史を感じる五條新町の町並み

【猫猫寺開運ミュージアム/関西56D-5/中部北陸24D-5】


 

本物の寺ではなく、京都市郊外・八瀬にある築100年の古民家を寺院風に改造した猫ミュージアム。猫のアートや猫雑貨、猫のご本尊様、天井画、襖絵等などの展示と猫作家の作品を販売している。オーナーの息子で猫作家・加悦雅乃氏の作品が秀逸。館内に常時本物の猫がいるわけではないが、住職猫さんがいるので、お勤め日をチェックしてから行こう。不定期開催のイベントも楽しい。観光地要素のない場所ながら、猫好きと思しき人々が集まってくる。

八瀬の古民家を改造したミュージアム

猫の襖絵が見事

招き猫さんたち

加悦雅乃氏の猫絵は独特の感性

猫の千手観音?