2021.03.05

旅の記憶<2019年GW静岡ツーリング>

2020年は何もない春でした。GWのお出かけ予定も緊急事態宣言で、すべて中止。のんびり家で過ごす日々を送っていました。 2021年の春はどうなるでしょうか。 また、こんな旅ができればなぁ、と2年前の春の旅を回想してみました。

著・フィネス

【1日目・2日目】伊豆半島を経由、駿河湾を船で渡って奥大井へ


この年のGWは10連休。 思い切ってフルで旅に出ることも考えたのですが、前半は近場を日帰りでのんびり巡って、後半は泊まりがけの予定に決定。 5月1日から西伊豆から本川根への3泊4日のツーリングに出かけました。 初日は伊豆を目指します。 東名高速の渋滞を避けてアネスト岩田ターンパイクで箱根越え。伊豆ツーリングでは外せない定番ロード、伊豆スカイライン経由で修善寺まで来たのですが、天気は下り坂。国道136号で土肥まで走ったところで天気は雨に。残念ですが宿泊する松崎町の岩地温泉民宿海光苑へ直行することにします。 翌日は天気も回復。 今日の宿泊地は大井川上流の本川根町。距離があるので、土肥から駿河湾フェリーを利用することにします。 出航時間まであまり余裕がないので、どこにも寄らずに向かうつもりでしたが、どこにも寄れなかった昨日の分を取り戻したかったので、松崎町で「田んぼをつかった花畑」を見学することに。 名前の通り、農閑期の水田を利用した花畑で、ヒナゲシなどの色とりどりの花が美しく咲いていました。そして、花の中に立つかかしがじつにユーモラスで目を楽しませてくれました。 土肥から駿河湾フェリーへ乗船して清水へ向かいます。船上から富士山をと思ったのですが、残念ながらほとんど雲の中で、かろうじて見えたのは、うっすらと山頂のあたりだけでした。 ちなみに駿河湾フェリーの航路は県道223(ふじさん)号に認定。船内の売店ではステッカーなどの223グッズを販売。大海原を見ながら食べる223焼き(大判焼き)もおすすめです。 70分ほどの船旅を楽しんだ後、清水に上陸、新東名高速道路で島田市へ。島田金谷ICを降りたら、さらに大井川沿いを国道473号、県道77号で北へと走ります。 途中、休憩で寄った道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」(ツーリングマップル関東甲信越8K-5)では、「お茶セット」を頼んでお茶の入れかたを教えてもらいながら、美味しいお茶を味わいました。淹れかたによって変わる味の違いも楽しめるオススメの体験です。 新緑の茶畑を見ながらさらに大井川沿いを走って今日、明日とお世話になる川根ライダーハウスやおき(ツーリングマップル関東甲信越8L-3)に到着。 2019年春に開業した男女別ドミトリー(相部屋)形式の宿。築150年の古民家を利用して、製茶をする工場だった建物を利用したガレージもあります。

宿は岩地海岸沿いに。のどかな海岸を見ながら過ごせるロケーション

美しい花とかかしの見事なコラボ

船上の道路標識と大海原を見ながら223焼を

古民家を利用した川根ライダーハウスやおきで連泊

【3日目・4日目】連泊でオクシズを堪能


3日目も晴天。この日は天竜スーパー林道へ。 大井川沿いに下泉まで下って国道362号へ。国道とは思えないほどの狭い道が延々と続く酷道です。延々と森の中を走るのですが、ぱっと視界が開けて、一面の茶畑が広がる場所もあります。 浜松市に入り、県道389号を北へ。 その前に、ちょうど昼の時間だったので、県道入口近くにある「そば処一休」で昼食。予約をしていなかったのですが、タイミング良くそれほど待たずに入店して美味しい蕎麦を頂きました。 そして、清流気田川沿いに一路天竜スーパー林道へ。 途中の勝坂(かっさか)という地区で目を引かれたのが、橋台に瓦でできた大きな獅子舞のモニュメントが設置された吊橋。 新緑の渓谷を目で楽しみながら先へ進み、気田川に別れを告げて、山道を登って山住神社(ツーリングマップル関東甲信越8E-3)へ到着。 山犬(狼)を祀っていて、徳川家康の言い伝えも残る古社です。すぐ側には茶屋の大杉があるのですが、天竜スーパー林道沿いでは唯一の食事ができる休憩ポイント。天竜スーパー林道は舗装されましたが、このあたりの風景は変わらないですね。 この後は天竜スーパー林道を南へ走り、朝走った道を戻ってやおきでもう1泊です。 ツーリング最終日の5月4日。 2泊したやおきを後にして、さらに上流の井川へ向かいます。接岨峡の新接岨大橋(ツーリングマップル関東甲信越9A-2)までは走りやすい快走路ですが、その先は崖に張り付くような狭路で、路面には落石も。対向車にも気をつけながら走ります。 井川で県道60号に出たら、静岡市街へ向かう前に、井川湖に架かる井川大橋(ツーリングマップル関東甲信越9C-1)へ寄り道。車も渡れる大きな吊り橋で、もちろんバイクでも走れますが、湖面までがなかなかの高さで、さらにユラユラ揺れますからなかなかのドキドキ体験。 井川湖を後にして、県道60号で富士見峠まで来た頃から怪しい空模様に。時間的にまだいろいろと寄れそうでしたが、渋滞の不安もあったので、新静岡ICで新東名高速に入り、家路へとつきました。

勝坂(かっさか)で見た大きな獅子舞のモニュメント付きの橋台

新緑がまぶしい気田川の渓谷

参拝を兼ねて山住神社でひと休み

バイクの絵に未舗装だった頃を偲ばせる山住峠の看板

大きな岩が積み重なる権現滝

4日間のルート図です