2023.07.21

【サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー2023】3人の挑戦記<後編>

2021年秋の大失敗(!)に終わったSSTR。初参加から早幾年、今年も気合を入れて参戦してきました。おなじみ舛木氏と、ツーリングマップル関東甲信越版・東北版の表紙撮影でお世話になっている巣山カメラマンも初参加。まだ4回目なのに、すっかりSSTRマイスター気取りの私が先導しての道中はいかに。3人はいよいよ、岐阜県へ。そしてクライマックスはいかに、後編をどうぞ!

著・フィネス/撮影・巣山悟・フィネス

【後編ポイント獲得地】 道の駅 飛騨たかね工房>>>道の駅 ひだ朝日村>>>道の駅 ななもり清見>>>小矢部川SA

【道の駅にストップ&ゴー】


長峰峠を越えて岐阜県へ。気がつくと、SSTRに参加しているほかのライダーもあまり見かけなくなった。そうなると、いろいろと不安になってくる。我々が先行しているのか、それとも遅れているのか、果たして...しかし、そんなことを考えていても仕方が無いのでとにかく国道361号を北へ、北へ走る。 長嶺峠から国道を進んでいくと道沿いに道の駅が2箇所。それぞれの距離が近いので、おそらく高山市への合併前にオープンした道の駅だろうか。そんなところから、地域の歴史を想像するのもおもしろい。それぞれに寄って、ポイント登録を繰り返して先へと進む。食堂の店頭にあるおすすめメニューののぼりが気にはなるが、次回の楽しみにとっておくことに。お腹は空いてますが...

かつて祭りで使われたという大きな竜の頭が出迎えてくれた道の駅 飛騨たかね工房

道の駅 飛騨たかね工房の顔ハメ?で心を静める。アワテナイ、アワテナイ、ヒトヤスミ、ヒトヤスミ

道の駅 ひだ朝日村でもあわただしくせっせとポイント登録

【ポイント登録15pt達成、さぁ能登半島へ急げ、急げ】


飛騨ふるさとトンネルを通り抜けて、広域農道経由で国道41号へ。国道158号を左折してしばらく進むと、道の駅 ななもり清見へ到着。ここで登録してきたポイントが15ptを達成した。これで、後は時間までに千里浜へたどり着けば完走となる。少し、ほっとしたので、昼食とまではいかないけれど、軽食をとることにして、ご当地の味の五平餅、コロッケ、飛騨牛まんをそれぞれ味わう。 休憩が終わって出発の時点で時間は15時。もう、あまり余裕がないので、東海北陸道を一気に走って富山県を目指すことにする。いくつものトンネルを通って、城端トンネルを出ると、そこは富山平野。 このまま高速道路を走れば、余裕をもってゴール確実だったが、我々には寄らねばならないところがあるので、福光インターで高速を降りる。舛木氏が、完走よりも動画のネタが大事なのだと、ずっと言っていたJR城端駅近くのスーパーへ向かう。果たして、そこは何だったのか、詳細は後日公開予定のツーリングマップル公式チャンネル(YouTube)でぜひご確認を。

昼食、私は飛騨牛まん

舛木氏は飛騨牛コロッケをガブッと

そして、巣山氏は五平餅を空へ捧げる

飛騨牛まんだけじゃ動けないー、という訳ではないのですが、少しだけ、少しだけ、zzz...

とあるスーパーの前でインタビューされている舛木氏

【やったよ、今年も無事完走!3台揃って日本海へ】


これで心残りはなくなったので、再び福光ICから東海北陸道へ入り、小矢部砺波JCTで北陸道へ。ここまで何とかもっていた天気が怪しくなってきたので、小矢部川SAで天気をチェック。やはり、千里浜周辺に雨雲がかかりはじめている模様。 「夕陽は望めないか...」 と思いながら、雨具を装備していよいよ千里浜へのラストラン。金沢森本ICを降りると、帰宅ラッシュだろうか、金沢方面は大渋滞。逆方向も交通量が多いので、思ったよりもスムーズに進まない。それでも、のと里山海道まで出ると交通量も減った。余程のことが無ければ完走は確実になったが、そろそろ疲れもピーク。とにかく安全第一でなぎさドライブウェイ入口の今浜ICへ急いだ。 ぽつりぽつりと雨が降り始めてくる中、今浜ICを降りて海岸に向かう。ただ、最も大事な最後の作業を忘れずに、かつ確実に行なうために、浜へ入る前に公衆トイレの軒先で雨を避けながら最後のゴール登録をした。 到着時間は18:24:03。思ったよりもギリギリでした。

最後の一走りにむけて、雨具もしっかり装備。さぁ、日本海へ

あー、雨の今浜ー、なにはともあれ3人とも無事ゴール。今年は大丈夫かと気にしていた舛木氏の荷物の積載状況、まったく問題無しでした!

【長かった1日がやっと終了】


この後はなぎさドライブウェイで夕陽を見ながらウイニングラン、と言うところですが、雨が降ったり止んだりのこの空模様ではそれも望めず。過去に浜からの夕陽を見ている我々は良いのですが、巣山氏にはちょっと残念なことになってしまいました。それでも、この打ちよせる波と大海原を見ながら走る爽快感は格別です。 スタート地点や途中で思ったよりも多くの参加ライダーは見ていましたが、浜は閑散としていて、バイクを停めるスペース探しに手間取ることなく、3台並べて海をバックに記念撮影。夜のとばりがおりはじめたゴールゲートを三台でくぐって駐車場にバイクを停めたら、完走の証し、フィニッシャーズバッジを受取りに浜の受付へ。無事、完走の確認をしてもらってSSTR終了となりました。貝汁でひと息ついたらもうひと頑張り、宿へチェックインして長い一日が終わりました。

1台、また1台と浜へ到着するバイクの姿が

夕陽は来年に期待しましょう!とにもかくにも3台揃ってゴール!無事之名馬!

実は今日走っていることは聞いていた賀曽利さん。どこかで会えるかなと思っていたのですが、千里浜で感動の出会い!!

疲労困憊の体においしい貝汁がしみわたる~

本日の宿、宝達志水町の河愛の里 Kinschuleで乾杯、早朝4時頃から始まった1日もこれにて終了です

【2023年、第4回目のSSTRを走り終えて】


気がつけば今回で4回目のSSTR。前書きにも書きましたが、余程のトラブルさえ起きなければ「完走」達成は自信あり、とキッパリ言えるようになりました。 しかし、ただ「走る」「完走する」以外の部分はまだ模索中。今回はその部分でのチャレンジで、完走が厳しそうなルートを最初検討していました。しかし、いろいろな事情でルートのチャレンジは中止。それならば、観光とかグルメとか、道中にいかに普段のツーリングの楽しみを盛り込めるか、そこを挑戦してみることにしました。 当初の計画では、長野までは基本ノンストップで走り、太養パンで朝食。そこからペースを落として、できるだけ高速を使わずに、岐阜から富山、そしてゴールの千里浜まで道の駅や観光スポットなどを巡っていく計画でした。 しかし、実際はどうだったかというと、ほんとうは通過するはずだった道の駅 すばしりへの立ち寄り、そして寒さでこごえてやむなく立ち寄った八ヶ岳PAで時間をロス。それにもかかわらず、太養パンに寄ったために、岐阜県に入る前にだいぶ予定よりも時間がかかってしまった。結局、岐阜県から先は前回までと同様に、慌ただしく通過しただけになってしまった。 とは言っても、完全に失敗ということではないとも思っています。のんびりと過ごした朝食タイムから、完走に黄色信号点灯に気づいて、大慌てで走った岐阜県、そして一気に高速で千里浜を目指した北陸路。これはこれで、なかなかにスリリングで面白い旅でした。何より、3台無事にゴールできたのだから、それだけでも十分に大成功。 そんなわけで、まだまだ、やり残したことがあるので、来年もまた参戦したい。そして、今度こそ「走る」「完走する」以外の部分を大いに楽しめる行程にしようと誓った。

2023年の完走記録証

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