2023.08.11

【夏のツーリング】暑さを避けて早朝&夜に訪れたいツーリングスポット5選~東北編~

予想以上の猛暑が続く2023年の夏。昼間のツーリングは、快適ではないとともに、時には危険な状況になることもあるので、できれば避けたいですね。そうなると、早朝や、暑さがやわらぐ夜にお出かけはいかがでしょう。また、少し早く宿泊場所に到着して、町歩きや自然観察なども良いですね。 第1回は東北エリアでそんな昼間の時間を避けて訪れたいスポットを紹介します。

著・賀曽利隆

紹介物件


1.天神岬【福島県】 2.酒田【山形県】 3.三崎【山形県・秋田県】 4.秋の宮温泉郷【秋田県】 5.青森駅前【青森】

1.天神岬【福島県】


楢葉町の天神岬は絶景岬。展望台からは太平洋を望み、反対側にはゆるやかに連なる阿武隈山地の山並みを見る。 ここには日帰り温泉の天神岬温泉「しおかぜ荘」があるが、宿泊施設の「楢葉町サイクリングターミナル」もある。ここに泊ると夜明けの一番湯に入れる。太平洋に昇る朝日を見ながら大浴場と露天風呂の湯につかる気分は最高。露天風呂には絶景湯の壺湯もある。天神岬にはキャンプ場もあり、月明かりに揺れる太平洋を見られる。 ツーリングマップル➡東北 P.15 M-7/関東甲信越 P.99 M-7

天神岬の「楢葉町サイクリングターミナル」

天神岬温泉「しおかぜ荘」の壺湯(上)と露天風呂(下)

天神岬のキャンプ場から見る朝日

天神岬の展望台。足下を木戸川が流れている

2.酒田【山形県】


酒田は絶好のツーリングスポット。山居倉庫や本間家旧本邸、日和山公園など見処満載。ここでは国道7号沿いの「ホテルルートイン酒田」に泊ったが、夜明けとともに出発し、早朝の庄内平野を走った。ここは日本の穀倉地帯。さわやかな朝の空気を切り裂いて走る気分のよさといったらない。「おー、これぞバイク旅!」。庄内平野を走り終えると酒田に戻り、日和山公園を歩き、人気の「海鮮どんや とびしま」で昼食。岩ガキは超美味だった。 ツーリングマップル➡東北 P.49 B-5周辺

早朝の庄内平野を走る。北に鳥海山、南に月山を見る

酒田に戻ると、日和山公園の園地でひと眠り

日和山公園から見る最上川の河口

酒田港に到着

「海鮮どんや とびしま」でネギトロ丼と岩ガキを食べる

3.三崎【山形県・秋田県】


日本海の海岸線には夕日を見るのに絶好のポイントや、「庄内夕陽街道」のような海に落ちていく夕日を見ながら走れるルートが数多くある。 秋田・山形県境の三崎もそのひとつ。不動崎、大師崎、観音崎の3岬を総称して三崎といわれているが、3岬をつなぐ遊歩道から見る夕日はすばらしいものだった。7月下旬の夕日で、真赤な太陽は水平線上に浮かぶ飛島の右手に落ちていく。夕風に吹かれながら日本海に落ちる夕日を見つづけた。 ツーリングマップル➡東北 P.109 A-4

三崎の遊歩道を見下ろす

三崎から見る夕日。飛島が水平線上に浮かんでいる

4.秋の宮温泉郷【秋田県】


秋の宮温泉郷は秋田県内では最古の温泉。ひなびた温泉地が点在している。そのうちの「秋の宮山荘」に泊ったが、翌朝は夜明けとともに出発。これが大正解。国道108号で雄勝に向かっていくと、まるで雲海の中に入っていくかのようで、清涼感満点の走りになった。ぼくは宿に泊ってもキャンプしても、早朝に出発することがよくある。距離を稼げるし、峠越えでは雲海を見下した。それは忘れられない光景。早朝の走りはオススメだ。 ツーリングマップル➡東北 P.50 K-4周辺

秋の宮温泉郷から早朝の国道108号を行く

5.青森駅前【青森】


青森はカソリの東北旅のゴール。青森駅前に到着すると「東横INN青森駅前」に部屋をとり、駅前の居酒屋「鱒の介」に入り、地酒を飲みながら青森の郷土料理を食べるのだ。青森の郷土料理といえばタラの「ジャッパ汁」。これが一番。夏でも食べる。これが楽しみで青森まで頑張って走ってきたようなものだ。 翌朝は夜明けとともに起き、駅前のアウガ地階の「新鮮市場」を歩き、早朝からやっている「丸青食堂」で「いくら丼」を食べた。朝市はどこも魅力的。 ツーリングマップル➡東北 P.106 G-2

青森駅前の居酒屋「鱒の介」

「鱒の介」の「ジャッパ汁」

青森駅前の「新鮮市場」を歩く

「丸青食堂」の「いくら丼」