2023.11.10

【大井川から日本平へ】デイトナ「茶ミスタスタンプラリー」を楽しむワンデイツーリング

去る9月23日、「デイトナ茶ミーティング」が実施されました!茶ミーティングとは、毎年新茶の季節の5月に、オートバイ用品メーカーのデイトナさんが、自社の敷地を舞台に開催してきた人気イベント。が、残念ながらコロナ禍により2019年を最後に中止が続いていました。それがようやく今年、4年ぶりに開催されることになったのです! そこになんと我々「ツーリングマップル」もブースを出展させていただくこととなり、編集長のマスキさんに駆り出され、カソリさんと、相棒の20万kmを突破したVストローム250、そして私中村の3人+1台で臨むことに。さらに、せっかく静岡県森町まで行くのなら、そのまま帰るのはもったいない!ということで翌24日には、静岡のワンデイツーリングも企画。ちょうどイベントに絡んだスタンプラリーが実施されていたので、合わせて楽しんでみました。 そんな、充実の2日間となったシルバーウイーク最終週末の様子をお届けします。

著・中村聡一郎(フィネス)

【マップ】


今回の立ち寄りスポットはこちら

【茶ミーティングへ向けて出発!】


今回のイベントへの参加とあわせてチャレンジしようと考えていたのが、「茶ミスタ」(=茶ミーティングスタンプラリー)。茶ミーティングとあわせて企画されたもので、今年の8月19日(バイクの日)から11月30日まで実施されている。デイトナの公式アプリを使って、愛知、静岡、山梨、長野の指定された40ヶ所以上のチェックポイントでスタンプを集める企画だ。行きの行程でも、早速スタンプを集めてみようと思っていたのだが、あいにくの悪天候でどこにも立ち寄れず…。24日のお楽しみとすることにした。 箱根を越えて、函南、沼津、清水から東名高速に乗って、マスキさん、カソリさんと、宿泊先の掛川市のホテルで合流した。ホテルのすぐそばにげんこつハンバーグで人気の炭焼きレストラン「さわやか」があったので、そこで乾杯&夕食となった。意外にもカソリさんはこれが初さわやかだった。

掛川への途中、道の駅 伊豆ゲートウェイ函南に立ち寄り。オラッチェソフトクリームスタンドの蛇口ヨーグルトを初体験

2023年開通の沼津アルプストンネルで清水町から沼津へ

"初さわやか"を堪能するカソリさん

【イベントは大盛況】


そして迎えたイベント当日。ブースには「ツーリングマップル」や、7月のイベントで大好評だった「旧国名入り手ぬぐい」、カソリさんキーホルダー、オリジナルステッカーなどなどをずらっと並べ、目の前には早22万㎞目前となったVストローム250を展示(?)して、準備は万端。 いざ、開場時間となるやいなや、多くのお客さんがやってきた。ほとんどの人がVストローム250に興味をもって足を止める。そうすると、カソリさんがすーっとそばによって、いろいろとご説明。かたや、ブースでは旧国名入り手ぬぐいや、カソリさんイラストグッズなども人気で購入してくれるお客さんが多数。また、イベント限定で特別に無料配布しているアプリRoute!のクーポンもどんどん減っていって、中部北陸版のクーポンは早々に終了となってしまった。 あっという間に時間は過ぎて、予想よりも多くの来場者があった茶ミーティング。最後は盛大なじゃんけん大会で終了となった。 ※イベントは終了しています第12回デイトナ茶ミーティングのWEBサイトでは当日の様子がわかるフォトギャラリーを公開中です

会場となったデイトナ本社。手前がテストコース。上にあるのが社屋

もうすぐ22万㎞のVストローム250に興味津々の人たちをカソリさんがニコニコと接客です

開場前に静岡放送で放送中のテレビ番組「ヨエロスン」の上矢さん、モンディさんが取材に。この取材の様子は11月3日に放送されました

イベント限定の無料クーポン、早々に中部北陸版が完売となってしまいました

そして、好評の旧国名入り手ぬぐいや、キーホルダー2種も完売...ありがとうございます!

【ワンデイツーリング、まずは早朝の奥大井へ】


明けて24日。思ったよりもイベントの疲れを感じながら、宿泊地を出発した。 今日の予定ルートは金谷から大井川を上流へ上って本川根町へ行く。ここで朝食をとり、今度は大井川を下流へ下る。ゴールは静岡市の日本平。途中にある「茶ミスタ」のチェックポイントに寄って、できるだけスタンプを獲得するつもりだ。 ツーリングを開始する前に、まず「道の駅掛川」で地元ライダーの佐藤さんと合流する。佐藤さんとはひょんなことから知り合ったのだが、昨日茶ミーティングにも来てくれて、そこで今日、途中まで一緒にツーリングしようということになったのだ。地元情報に強いので頼りになる。 撮影ポイントのアドバイスとか、ここは通行止になっていないかどうかとか、いろいろと地元情報を聞いて、県道381号で金谷へ。国道473号から家山で大井川を渡り、県道63号、県道77号を進む。大きく蛇行する大井川が近づいたり、離れたり、そんな変化が楽しい道を走ると吊り橋が見えてきた。茶ミスタのチェックポイントにもなっている「塩郷の吊り橋」だ。 ここは吊り橋の下を大井川鐵道が通っているので、走るSLを真上から見られることでも人気の場所だった。しかし災害により、現在は「川根温泉笹間渡駅~千頭駅」間が不通となっていて見られないのが残念だ。 揺れる吊り橋から大井川の眺めを楽しんだら、下泉で大井川を再び渡り、国道362号でさらに上流へ進む。目指すは「川根ライダーハウス やおき」。ここで土・日曜にやっている「やおきモーニング」で朝食をとることにしている。ちなみに、ここは茶ミスタのチェックポイントでは無いが、茶ミスタのオリジナルステッカーの配布場所にもなっている。 途中、千頭の「道の駅 奥大井音戯の郷」でもスタンプを獲得しながら、やおきへ到着。昨日から宿泊しているライダーと一緒に古民家の座敷で朝食を楽しんだら、さすがに昨日の疲れか畳の上でのまったりタイムが始まった。 カソリさん曰く 「コンクリとかの固い地面じゃなくて畳の上で横になって休めるのがいいですね~」 「いや、普通の人はそういうところで仮眠を取ることはあまりないかと...」 気がつけば三人とも畳の誘惑にとりつかれてしまった。このままだと夕方になって、そのまま宿泊となってしまいそうだ。古民家座敷の魅力を振り切って出発した。

大井川にかかる塩郷の吊り橋をくぐる

塩郷の吊り橋から大井川の流れを見る

橋の入り口にあった自販機「Chabacco(ちゃばこ)」、よく見るとタバコではなく箱入りのお茶だ。

おいしい朝食を頂いてひと休み。イベントの疲れでこのまま夜まで...とふと思ってしまう

まだゴロゴロしていたかったのですが、川根ライダーハウス やおきを出発。次回は泊まりで訪れたいですね

【絶景のチェックポイントから家山駅前のカフェへ】


「やおき」からは、「茶ミスタ」のチェックポイントにもなっている寸又峡や、近年人気の奥大井湖上駅が近いのだが、シルバーウィークゆえの混雑などを考えて、来た道を戻ることに。次は白羽山の展望台へ向かう。山頂近くに展望台が建ち、南側に大井川の流れを見下ろすことができるビュースポットで、ここも「茶ミスタ」チェックポイント。 この後、もっとすてきな眺めが見られる朝日段を目指そうとしたのだが、国道473号の通行止めでのルート変更で結局寄れなかった。ぜひマスキさんやカソリさんに紹介したいビュースポットだったのだが。 となると、この後の行程を走りながら考えて、ちょうど良い時間なので昼食をとることに。家山駅そばにある「寿園CAFE」へ向かった。店に着くと、ちょうどSL列車が駅に到着するところだった。ラッキーなことに線路側の席に座れたので、SLを見ながらの食事が楽しめた。

気持ちも新たに。「さ~出発!日本平へ!」

白羽山の展望台から、ぐねぐねと蛇行しながら太平洋へ流れていく大井川を見る

通行止め区間を迂回するために塩郷ダムを渡って対岸へ

寿園CAFEでSLを見ながらパスタのランチセットを頂く。最高の眺め

取材当日、まだSL列車は家山駅で折り返し運転だったのでSLの連結風景も見られた

【太平洋へ下り、今日のゴール日本平へ】


この後は静岡市の日本平へ向かうのみ。どのルートで行くか思案したが、大井川の河口までは時間的に厳しい。風が強くなってきたので、内陸の宇津ノ谷峠を越えて静岡へ行くルートが浮かんだが、焼津から、大崩海岸、用宗と海沿いを走ると、「茶ミスタ」チェックポイントの「ハットパーク用宗」に寄れることに気づいたのでそちらを選択した。 県道64号で島田市へ。藤枝市で東海道の松並木が沿道に残る県道222号に進んで焼津市、さらに県道416号で大崩海岸を経由して、用宗まで走ってここでひと休み。 海辺の「ハットパーク用宗」のカフェでひと息入れたら、さぁ今日のゴールの日本平へ。こちら側からなら、西側の入口が近いが、やはり海が見たい、伊豆半島が見たいので、国道150号を走って東側入口から日本平へと登る。

焼津から大崩海岸へ。方面標識の向きがおかしいとお気づきかも知れませんが、その通り曲がる場所を間違えました...

大崩海岸の海上を走る石部海上橋を快走、じつに良い天気です

用宗海岸から今走ってきた大崩海岸を見る

海岸沿いのミニモール、ハットパーク用宗のカフェで休憩を。本当はすぐ近くのLA PALETTEでジェラートを、と考えていたのですが、結構な行列だったので残念ながら今回はパス...

【日本平で日本武尊(ヤマトタケル)にご挨拶、そして沈む夕陽が本日のフィナーレ】


到着して、さぁ日本平夢テラスからの眺望を、と思っていたら、カソリさんが、 「日本平と言えば日本武尊(ヤマトタケル)ですよ、像にご挨拶にいかないと」 「え、そんな像あったかな...」 と、思いつつ、まだ日没までは時間があったので、カソリさんの記憶を頼りにそこへ向かうことに。しかし、どこにも所在を書いた案内板が見当たらない。やっと、ひとつだけ書かれた地図があったのでそれを頼りに向かうと、 「あ!あれですよ!あれ!でも、何か昔と違うような...」 駐車場の中には確かにその像が建っていたが、日本武尊の像とは書かれておらず、しかも放置されているような雰囲気。像自体はとても立派なのだが案内板も何もない。カソリさんも、「なんでこんな状況に…?」とすっかり落胆のご様子。現在、周辺の再整備が行なわれているようなので、ぜひもう一度脚光を浴びてほしいと願った。 この一件で落胆したのか、イベントの疲れか、カソリさんは日没を待たずに帰宅となった。カソリさんを見送った後、マスキさんと日本平夢テラスへと向かった。 日没までまだ時間があったので、周辺を散策してから、西の山並みにすーっと沈んでいく夕陽を日本平夢テラスから見つめるおじさん2人。赤富士を見ることができなかったが十分美しい景色だった。ここでツーリングは終了。

4車線化への改良工事が進む海沿いの快走路、国道150号で日本平へ

日本武尊像とご対面

カソリさんも絶賛する日本武尊の像、富士山との組み合わせは確かに素敵です。ぜひ、多くの人に見てもらえるようになってほしいですね

日本平夢テラスと富士山

そして西の山並みに日が沈んで本日の旅は終了となりました

【後書き】


まずは茶ミーティングのツーリングマップルブースに来ていただいた方々、ありがとうございました。また、デイトナスタッフの皆さん、貴重な機会を頂きありがとうございました。予想よりも多くの来場者でじつに盛り上がった一日でした。 そのせいか、翌日はなかなかの疲労感。ワンデイツーリングでは、もっといろいろとカソリさん、マスキさんに見どころを紹介したかったのですが、不完全燃焼に終わりました。それでも、また今回走ったエリアに行って、もっといろいろと見てみたいと二人に思っていただけていれば光栄です。果たしてどうでしょうか。 個人的にはカソリさんと一緒だったからこそ知り得た、日本平の日本武尊の像が今回の一番の成果ですね。何度も日本平を訪れていたのにまったく存在を知らなかったので、ひとつ知識がふえました。そして、今後の取材での定点観測ポイントとして、像の行く末を見ていきたいですね。 最後に静岡県では「静岡をバイクで巡るツーリングキャンペーン」も開催されています。静岡県内のチェックポイントを訪問して、スタンプを集める企画です。こちらも茶ミスタと同じ11月30日まで実施されていますので、あわせて参加してみませんか。

茶ミスタの結果は4箇所でした。現在もまだコンプリートに向けて挑戦中です!