2024.05.27

【ベストシーズン到来!】初夏に走りたい、おすすめロード5選~中部北陸編~ 

ちょうど良い気温に日も長い初夏の時期はオートバイツーリングに絶好のシーズン。残雪、新緑、美景も魅力ですね。そんな時期におすすめの道を紹介するコラム、今回は中部北陸編です。

著・内田一成

オススメはココ!


1.県道502号(旧奥志賀スーパー林道)【長野県】 2.蓼科スカイライン【長野県】 3.国道148号(白馬村付近)【長野県】 4.国道152号(天竜~茅野)【長野県】 5.三方五湖レインボーライン【福井県】

1.県道502号(旧奥志賀スーパー林道)【ツーリングマップル中部北陸 P.101 L-2~ P.94 K-2】


長野県北部の新潟県境に近い深い森を貫く県道502号。新緑の海の中を泳ぐように、フィトンチッドを思い切り吸い込んで、爽快なツーリングが楽しめる。動物の姿も多く、ときには熊の親子に出くわすことも。交通量は少ないが、動物との衝突に気をつけて走ろう。途中、日本離れした草原風景が広がるカヤノ平に寄り道して、そのまま終点の野沢温泉まで走り抜けてもいいし、秘湯気分が味わえる馬曲温泉 望郷の湯で汗を流して麓へ向かうのもいい。

草原風景が気持ちいいカヤノ平

カヤノ平の下にはブナの巨木の森が広がる

新緑に囲まれた露天が気持ちいい馬曲温泉。休業していたが2024年のGWから営業を一部再開※画像は休業前のものです

2.蓼科スカイライン【ツーリングマップル中部北陸 P.81 I-5~P.81 D-1】


爽快なスカイラインとして知られるビーナスラインは、諏訪湖方面からアプローチするのが一般的だが、東側の佐久方面から蓼科スカイラインをたどるコースは、新緑が美しい今ならではのアプローチルート。道はやや狭いが、交通量が少なく木漏れ日を浴びながらのんびり登りのワインディングを楽しみながら走ることができる。途中、巨大なパラボラアンテナを横に見て、蓼科山が眼前に迫る大河原峠で休憩。そのまま白樺湖からビーナスラインまで抜けていこう。

新緑と青空のコントラストが気持ちいい

そのまま白樺湖からビーナスラインへ

3.国道148号(白馬村付近)【ツーリングマップル中部北陸 P.88 C-4~P.93 E-2】


長野県のいちばん北にあたる白馬付近は、3000メートル峰である白馬三山とそれに連なる北アルプスが屏風のように眼前に居並ぶ姿が圧巻だ。標高差ゆえに一度に三つの季節が彩る秋の三段染めも素晴らしいが、新緑の今の季節も豊富に残る残雪と青い空、そして雪解け水のエメラルドグリーンが目に鮮やか。そして、清々しい高原の空気が心身ともにリフレッシュしてくれる。景色を堪能してゆっくり過ごしたい。

残雪の白馬三山と雪解け水を集めて流れる松川

KTMのオレンジカラーが加われば、初夏の三段染めだ

4.国道152号(天竜~茅野)【ツーリングマップル中部北陸 P.21 B-6~P.72 L-5】


長野県から始まって静岡県を横断し、紀伊半島と四国を横切り九州にまで達する大断層である中央構造線。そのまさに断層の真っ只中を行く国道152号線は、圧倒的な自然の息吹を感じせさせてくれるワイルドなルート。ところどころに露頭といわれる大断層が露出したところや日本唯一の隕石クレーターなどもあって、地球そのものの躍動感を味わえる。木々も生命力に溢れる今の時期は、大地そのものから力をもらえるようだ。

峰々からの支流が集まり、大きな清流を作る

沿道はまるでジブリが描き出す世界

国道を逸れてシラビソ峠まで登れば南アルプスの山々が眼前に

5.三方五湖レインボーライン【ツーリングマップル中部北陸 P.47 E-4~F-4】


北陸新幹線が福井県の敦賀まで伸びて、その先に位置する若狭も、今、旬な観光地として賑わってきた。だけど、敦賀から先のいわゆる二次交通がネックになっている。風光明媚で食も最高の若狭は、これからブレイク間違いなしなので、ライダー天国の今のうちに駆け回ってみよう。とくに三方五湖を見下ろすレインボーラインから、神秘的な伝説の残る常神半島の突端まで伸びる県道276号線をたどるルートは絶景の中のワインディングが最高だ。

レインボーライン頂上駐車場から三方五湖を見下ろす

常神半島の突端、常神漁港。マリンブルーに引き込まれそうだ

水月湖のほとりから朝日を望む