Report
2024.09.18
酒蔵巡り&ソロキャンプツーリング フィールドガイド Vol.13[ミヤシタヒルズ オートキャンプ場]
通年営業のキャンプ場も今では珍しくないが、今回利用するミヤシタヒルズオートキャンプ場は長野県では古くから通年営業をしていて、雪中キャンプが楽しめるキャンプ場としても根強い人気がある。これまで冬に利用したことは何回かあるが、夏に利用するのも、バイクで利用するのもこれが初めて。 サイトは全区画オートサイトなので、バイクを横付けして広々と使える。しかもバイクでのソロキャンプは1泊1700円、ハイシーズンでも2000円とリーズナブルな料金設定もうれしい。信州ツーリングで人気のビーナスラインにも近いので、連泊でのソロキャンツーリングにもおすすめのキャンプ場だ。 (取材日:2024年8月19日~21日)
諏訪五蔵と諏訪大社四社を巡る、聖地巡礼?キャンプ
夏も終わりとは言え、まだまだ暑い日が続いている。冷蔵庫の酒もなくなってきたので、そろそろ新しい酒を仕入れに行きたい。行きつくところは酒蔵→涼しい高原キャンプということになる。そこで思いついたのが諏訪五蔵巡り。 JR中央本線の上諏訪駅近く、国道20号沿いのわずか400mほどの間に5軒の酒蔵が並ぶ酒蔵密集地がある。その諏訪五蔵では酒蔵巡りにお得な「ごくらくセット」を販売していて、各酒蔵での試飲、もしくは持ち帰り用のカップ酒が用意されているほか、オリジナルグラスと巾着袋もセットになっている。 そして、諏訪には信濃國一之宮の諏訪大社がある。諏訪五蔵の南側に上社前宮と上社本宮、北側に下社春宮と下社秋宮が鎮座しているので、酒蔵巡りをしつつ諏訪大社四社参りもできる。これは紛れもなく聖地巡礼といえるのではないか? ということで今回はミヤシタヒルズオートキャンプ場をベースに、聖地巡礼ツーリングへでかけることにした。
県道67号沿いにあるキャンプ場入口の看板。ここから場内は砂利道
Pick Up ! 周辺情報
1.諏訪大社 上社前宮 2.諏訪大社 上社本宮 3.諏訪大社 下社秋宮 4.諏訪大社 下社春宮 5.いずみ屋 6.宮坂醸造 7.伊藤酒造 8.酒ぬのや本金酒造 9.麗人酒造 10.舞姫 11.諏訪御湖鶴酒造場
1.諏訪大社 上社前宮
上社前宮は中央自動車道 諏訪ICから約2㎞。国道152号の前宮前交差点すぐそばに大鳥居が建っていて、国道を挟んで大鳥居の反対側に参拝者用の無料駐車場がある。 大鳥居をくぐり、坂を上がっていくと左手に手水舎、右手に社務所があり、さらにもうひとつの鳥居をくぐると左手に神事が行われる十間廊、右手に御神宝が安置されていたという内御玉殿(うちみたまどの)がある。そこから200mほど参道を上がると本殿があり、そこは諏訪大神が最初に居を構えた地と言われ、諏訪信仰発祥の地とも伝えられている。諏訪大社四社のなかで本殿があるのはここ前宮のみ。 本殿の脇を流れる水眼(すいが)の清流は古くから御神水として大切に守られ、飲用も可能とのこと。流れに手を入れると冷たくて気持ちよい。せっかくなので手にすくって一口飲んでみた。なんとなく身も心も清められたような気が・・・。 住所 長野県茅野市宮川2030 TEL 0266-72-1606 時 授与所9:00~16:30 ツーリングマップル関東甲信越➡P.44 K-5/中部北陸➡P.72 K-5
国道152号沿いにある大鳥居
鳥居の先、右手にあるのが内御玉殿
上社最大の神事、御頭祭(おんとうさい)をはじめさまざまな神事が行われる十間廊
玉垣に設けられた門と賽銭箱。本殿はこの奥にある
禊ぎの水としても使われていた水眼の清流。奥に見えるのは御柱。次回の諏訪大社御柱祭は2028年
2.諏訪大社 上社本宮
上社前宮から西に約2㎞の位置に上社本宮がある。前宮からは県道16号で諏訪市に入り、左手に案内看板が出ているので道なりに進めば駐車場がある。 大鳥居をくぐり正面の階段を上がると塀重門があり、その右手に参拝者用の門がある。参拝所の前に立つと、その先に幣拝殿と左右に並ぶ片拝殿を見ることができる。本殿を持たないその社殿の配置は「諏訪造り」という独特の建築様式で、下社秋宮・春宮にも見られるが、特に本宮の「諏訪造り」は代表的なものであるという。残念ながら参拝所の先は祈祷者以外入れないので、すぐ近くで見ることはできない。 境内には重要文化財をはじめ、四社のなかで最も多く建造物が残っているが、現在、文化財建造物の保存修理工事を行っているため境内の一部が通行禁止になっている。詳細は公式WEBサイトで確認できる。 住所 長野県諏訪市中洲富山1 TEL 0266-52-1919 時 授与所8:30~17:00、宝物殿9:00~16:00 ¥ 宝物殿 大人500円、下社秋宮宝物殿共通券800円 ツーリングマップル関東甲信越➡P.44 K-5/中部北陸➡P.72 K-5
北参道にある大鳥居。北参道沿いにみやげ店や飲食店が数軒ある
塀重門と梶の葉の御神紋(足の数4本が上社、5本が下社の神紋)
参拝所。奥に幣拝殿とその左右に片拝殿がある
3.諏訪大社 下社秋宮
下社秋宮は上社本宮から北へ約10㎞。国道20号で下諏訪町に入り、大社通り交差点で国道142号を佐久・上田方面に右折してすぐ。鳥居の手前を右に入れば駐車場がある。 鳥居をくぐってまず目につくのが樹齢800年ともいわれるご神木の一柱「根(寝)入りの杉」、その先に大きな狛犬と大注連縄がかかる神楽殿、さらにその裏手には幣拝殿、左右片拝殿がある。 諏訪大社では式年造営御柱大祭(御柱祭)をはじめ、多数の神事が行われているが、例大祭では下社の遷座祭が代表的。それは毎年2月1日に秋宮に鎮まる御霊代を春宮に遷し、8月1日には再び春宮から秋宮へ遷す神事で、半年ごとに遷座が行われるのは全国的にも珍しい。特に8月の遷座祭(お舟祭り)は諏訪を代表する勇壮な夏祭りとして知られている。 住所 長野県下諏訪町5825 TEL 0266-27-8035 時 授与所8:30~17:00、宝物殿9:30~15:00 ¥ 大人500円(上社本宮宝物館共通券800円) ツーリングマップル関東甲信越➡P.44J-2/中部北陸➡P.72 J-2
神橋と鳥居。神橋の手前左側に手水舎がある
挿木に根が生えたことから「根入りの杉」、枝が垂れ下がって眠っているように見えるから「寝入りの杉」とも呼ばれている
神楽殿と大注連縄。すぐ後ろに舞台みたいなものが置かれていたため全体を撮影できなかった
幣拝殿と左右の片拝殿。造りは春宮のそれとほぼ同じ
4.諏訪大社 下社春宮
下社春宮は秋宮の北西に位置し、秋宮からは大社通りを西に進み春宮大門交差点を右折して大門通りに入ればその突き当りにある。秋宮からは約1.5㎞。 大門通りには石鳥居の手前に下馬橋があり、下社で最も古い室町時代の建造物とされている。年に2回、遷座祭の時に御霊代を運ぶ神輿だけがこの下馬橋を渡る。 石鳥居の先に大注連縄がかかる神楽殿、さらにその裏に幣拝殿と左右片拝殿がある。幣拝殿、左右片拝殿は秋宮と春宮が同じ絵図面を用いて異なる宮大工が造営したため、配置や構造は同じだが彫刻の技が競われ、両社ともそれぞれに精緻な彫刻が施されている。 春宮の西側には砥川が流れ、その対岸に「万治(まんじ)の石仏」が鎮座している。大きな自然石に6~7頭身ほどの仏頭がのっかっていて、見ているだけで心も和む。この石仏には独特の参拝方法があり、人が見ているとちょっと恥ずかしいが、石仏の周りを3周して願い事をした。「よろずおさめました」 住所 長野県下諏訪町193 TEL 0266-27-8316 時 授与所8:30~16:30 ツーリングマップル関東甲信越➡P.44J-2/中部北陸➡P.72 J-2
御影石の大鳥居、その先に神楽殿
秋宮同様に大注連縄がかかる神楽殿
幣拝殿。秋宮と競うように見事な彫刻が施されている
よく見ると端正な顔立ちをしている万治の石仏
<諏訪大社四社参り>
御朱印帳がいっぱいになっていたので、諏訪大社で新しい御朱印帳を購入して四社参りをした。諏訪四社をすべてお参りして御朱印をいただくと記念品が授与される。昨年四社参りをした際の記念品はがま口で、今回は巾着袋。
諏訪大社の御朱印帳と四社参りの記念品、巾着袋
上社前宮の御朱印
上社本宮(右)と下社春宮(左)の御朱印
下社秋宮の御朱印
5.れすとらん割烹 いずみ屋
諏訪のご当地グルメを調べてみると、「信州諏訪みそ天丼」がヒットした。諏訪には味噌蔵も多く、全国でも有数の味噌の産地でもある。その諏訪の味噌をベースにした「みそダレ」を天ぷらにかけた天丼が「信州諏訪みそ天丼」だ。現在、信州諏訪みそ天丼会の9店舗で提供している。 今回立ち寄ったのがJR中央本線 上諏訪駅のすぐ近くにある「れすとらん割烹 いずみ屋」。蕎麦や馬刺し、ワカサギなどの信州名物をはじめ、各種定食やコース料理などもあり、メニューも豊富。開店と同時に入店したが、すぐ満席になるほどの人気店のようだ。 注文したのはもちろん「信州諏訪みそ天丼」。丼には投網をイメージした蕎麦の素揚げにワカサギ、川エビ、季節の野菜などの天ぷらがのっている。みそダレは別の小皿で出てきたので、少しずつ天ぷらに掛けながら食べた。みそダレは甘めで、天ぷらとの相性もよく、美味しくいただいた。 住所 長野県諏訪市諏訪1-2-4 TEL 0266-52-3267 時 11:00~21:00 休 不定休 ツーリングマップル関東甲信越➡P.44 K-3/中部北陸➡P.72 K-3
60年以上続く老舗の食堂。「信州諏訪みそ天丼」の赤い幟が目印
信州諏訪みそ天丼(ごま豆腐、お吸い物付き)1000円
6.宮坂醸造
諏訪五蔵では最も古い1662(寛文2)年創業、代表銘柄は真澄。 優良清酒酵母「協会七号」(真澄酵母)発祥の酒蔵でもある。原料米は80%が長野県産、20%が兵庫県産で、玄米で仕入れて自社の精米工場で磨き上げている。仕込み水は八ヶ岳山系霧ヶ峰伏流水。1982(昭和57)年に竣工して今では真澄の主力蔵となった富士見蔵は、南アルプス山系入笠山伏流水を仕込み水にしている。 この酒蔵で仕入れたのは季節限定の「純米吟醸 すずみさけ」。白麹を用いてほのかな酸味がアクセントになっている新しい夏酒。 住所 長野県諏訪市元町1-16 TEL 0266-52-6161 時 10:00~17:30 休 水曜 ツーリングマップル関東甲信越➡P.44 K-3/中部北陸➡P.72 K-3
真澄の蔵元ショップ「セラ真澄」
定番から季節限定酒、焼酎まで豊富なラインナップ
漬物や味噌、酒の肴など食品も販売している
純米吟醸「すずみさけ」。精米歩合55%、アルコール分14度。軽快で爽やかな口当たり
7.伊東酒造
1955(昭和30)年創業で諏訪五蔵では最も新しい酒蔵、代表銘柄は横笛。 原料米は長野県産の美山錦や山田錦を使用。蔵内の井戸に湧き出る霧ヶ峰の伏流水を仕込み水として、手造りにこだわり酒本来の香りののった酒を醸している。 この酒蔵で仕入れたのは夏限定ラベルの「純米吟醸 横笛」。ラベルに書かれている「諏訪の可惜夜~あたらよ~」とは夜が明けてしまうのが惜しいほど美しい諏訪の夜、という意味があるらしい・・・ 酒蔵の隣には伊東酒造の創業者、伊東充氏が収集した日本画などの作品を収蔵する「伊東近代美術館」がある。氏と親交のあった日本を代表する美人画家である伊東深水をはじめ、横山大観などの作品が展示されているので、興味ある方はぜひ。 住所 長野県諏訪市諏訪2-3-6 TEL 0266-52-0108 時 8:30~17:00(土・日曜、祝日は10:00~) 休 年末年始 ツーリングマップル関東甲信越➡P.44 K-3/中部北陸➡P.72 K-3
和モダンな外観の実店舗
実店舗ではオンラインショップにはない商品も多数あり
夏限定ラベルの純米吟醸。精米歩合59%、アルコール分15度。華やかな香りで喉越しも爽快
8.酒ぬのや本金酒造
1756(宝暦6)年創業、代表銘柄は本金。 原料米は地元で契約栽培をしている美山錦のほか、ひとごこち、しらかば錦など、県内産の酒米を中心に使用し、霧ヶ峰の伏流水を仕込み水に酒を醸している。全国新酒鑑評会では山田錦の新酒が金賞を多く占める中、本金は長野県産美山錦使用の新酒で金賞を受賞。 家族中心の小さな酒蔵で醸造量も決して多くはないが、昔ながらの製法で手間を惜しまず、よりよい酒を追求している。 この酒蔵で仕入れたのは本金の看板商品でもある「からくち 太一」。 住所 長野県諏訪市諏訪2-8-21 TEL 0266-58-0161 時 9:00~17:00(土曜は10:00~) 休 日曜 ツーリングマップル関東甲信越➡P.44 K-3/中部北陸➡P.72 K-3
国道20号を挟んで伊東酒造の対面にある本金の酒蔵
売店は小ぢんまりとしているが、本金の酒はほとんどそろっている。残念ながらこの時期の限定酒は完売
本金の定番、本醸造 からくち 太一 。 精米歩合60%、アルコール分15度。スッキリとした辛口
9.麗人酒造
1789(寛政元)年創業、代表銘柄は麗人。 原料米は長野県産美山錦や兵庫県産山田錦のほか、長野県産酒造好適米など国産米を使用。仕込み水は蔵の井戸に湧く霧ヶ峰の伏流水。 日本酒のラインナップは豊富で、中でも珍しいのが長期熟成古酒。10年熟成(70ml1万1000円)~最長46年熟成(720ml49500円)の大吟醸ヴィンテージがあり受注販売している。 日本酒のほかにも地ビールや焼酎を醸造している。地ビールは「信州浪漫」や「諏訪浪漫」、「安曇野浪漫」など、焼酎は酒粕を使用した粕取焼酎や米焼酎、ほかにクラフトハイボールも製造。 この酒蔵で仕入れたのは「純米吟醸 生酒」。搾った後の加熱処理は行なわず、そのまま冷蔵貯蔵して出荷前の火入れも行なわない本物の生酒。 住所 長野県諏訪市諏訪2-9-21 TEL 0266-52-3121 時 9:00~17:00 休 不定休 ツーリングマップル関東甲信越➡P.44 K-3/中部北陸➡P.72 K-3
麗人の蔵元ショップ
定番から大吟醸まで並ぶ日本酒コーナー、原酒も種類が多い
地ビールも缶やビンがあり、種類が豊富
地ビールは諏訪浪漫のしらかば(ケルシュ)、くろゆり(スタウト)、りんどう(アルト)の3本セットを購入
純米吟醸生酒は精米歩合59%、アルコール分14度。優しい香りと爽やかでコクがあるしっかりとした味わい
10.舞姫
1894(明治27)年創業、代表銘柄は信州舞姫と翠露(すいろ)。 原料米は長野県産の美山錦、山田錦、山恵錦、岡山県産の雄町などを使用している。霧ヶ峰の伏流水を仕込み水としているのはほかの蔵と同じ。 高品質の酒の旨さを維持するために貯蔵にもこだわり、瓶貯蔵では年間を通して氷点下で熟成を極力抑えて常にフレッシュな日本酒を提供できるように心がけているという。 信州舞姫と翠露のほかにも、東京都八王子産の酒造米を使用した限定酒「高尾の天狗」、舞姫の女性蔵人が女性にも喜ばれる酒をめざして醸した「プリンセス タイム」など、新しい試みの酒もある。 この酒蔵で仕入れたのは扇ラベルの「純米吟醸 夏金魚」。扇ラベルシリーズは長野県産米を100%使用しコスパもよく優しい味わいが評価され、舞姫の人気ブランドになっている。 住所 長野県諏訪市諏訪2-9-25 TEL 0266-52-0078 時 9:30~17:00 休 年末年始 ツーリングマップル関東甲信越➡P.44 K-3/中部北陸➡P.72 K-3
歴史を感じる造りの酒蔵。蔵元ショップは隣にある
ショップ内、正面には限定酒やおすすめの酒が並ぶ
冷蔵ケースにはフレッシュな状態でキンキンに冷えた酒。すぐにでも飲みたいが・・・
純米吟醸 夏金魚(夏酒)。精米歩合59%、アルコール分15度。スッキリとして軽めで口当たりもよい夏酒
<諏訪五蔵 酒蔵巡り>
諏訪五蔵を巡るなら、「ごくらくセット」(3000円)を買ってお得に楽しもう。「ごくらくセット」は五蔵どの蔵でも販売している。 セットの内容は ①各蔵での試飲、または持ち帰り用の酒(ワンカップ)。試飲は各蔵4~5種類(1種類約20cc)の試飲ができる ②オリジナルグラス ③オリジナル巾着袋 ④各蔵のオリジナルステッカー ⑤ステッカー台紙 ⑥クーポン(はがき)。 クーポンは五蔵をまわってスタンプを押してもらい、それを送れば毎月抽選で5名にプレゼントが当たるという。「ごくらくセット」は有効期限がないので、1日ですべてを回る必要はない。
「ごくらくセット」。試飲ができない場合は各蔵で持ち帰り用のカップ酒がもらえる。写真にはないがオリジナルグラスも
「ごくらくセット」とは別に各蔵で限定酒(本金のみ定番酒)とお猪口を購入。真澄のお猪口だけ大きいが小さいのもある(在庫切れ)
11.諏訪御湖鶴酒造場
2018(平成30)年創業、代表銘柄は御湖鶴(みこつる) 諏訪大社 下社秋宮のすぐ近くに新しそうな酒蔵があったので寄ってみた。もとは創業100年以上の老舗の酒蔵、菱友酒造だったが、その酒蔵が事業を停止したため、福島県の磐栄運送がその事業を引き継ぎ、蔵を建て替え、新たな杜氏を迎えて諏訪御湖鶴酒造場として新たにスタート。古くから地元に親しまれてきた「御湖鶴」の銘柄はそのままに、「心ときめく酒」をコンセプトに酒質向上をめざして酒造りに取り組んでいるという。 酒米は美山錦、ひとごこち、山田錦など6種類で、県内を中心にした地元契約農家が生産している。主に美山錦を使ったスタンダードな純米辛口、それぞれ異なる酒米で醸した純米吟醸は無濾過生原酒と火入れの2タイプ各6種、山田錦を使った精米歩合35%の純米大吟醸などがラインナップ この酒蔵で仕入れたのはここでしか買えない限定酒、「純米吟醸 活性にごり生酒」。長野県で2018(平成30)年に登録されたばかりの酒米、山恵錦を使用。 住所 長野県下諏訪町3205-17 TEL 0266-75-1172 時 10:00~16:30 休 水曜 ツーリングマップル関東甲信越➡P.44 J-2/中部北陸➡P.72 J-2
2020年にオープンした蔵元直営ショップ
冷蔵ケースには御湖鶴の酒が全種そろい踏み
酒器やオリジナルグッズも販売
純米吟醸 活性にごり生酒。精米歩合50%、アルコール分15度、山恵錦100%使用。軽く爽やかな口当たりで女性好み(多分)
ミヤシタヒルズオートキャンプ場【キャンプ場情報】
ミヤシタヒルズオートキャンプ場は美ヶ原高原の南側、標高1000mに位置し、33000㎡の広大な敷地を有する。オープンしたのは1989(平成元)年で、第一次オートキャンプブームが始まったばかりのころ。オートキャンプ場としてはかなり歴史がある。 キャンプ場は古くても、給湯設備やヒーター付き洋式水洗トイレなどもあり、施設自体はしっかり管理されているので、女性のソロでも安心して利用できそうだ。 標高も高いので夏でも朝晩は涼しく、春の新緑、秋の紅葉、冬の雪中キャンプと一年を通して楽しめる(冬のバイクでのアクセスは危険)。 ツーリングマップル関東甲信越➡P.122 G-3/中部北陸➡P.110 G-3
■サイトの種類
サイトは全50区画で白樺の林間サイトと開放的な草原サイトに分かれていて、1区画は駐車スペース込みで80~100㎡の広さ。バイクでのキャンプならタープを広げてもゆったりくつろげる。各サイトにはスノコが立てかけてあり、自由に使うことができる。 ▶草原サイト 草原サイトは17区画、内AC電源付きサイトは4区画。空が開けているので晴れていれば夜には満天の星が見える。草原サイトには給湯器付き屋内炊事場、風呂、シャワーがある。
今回指定されたサニタリー棟の並びにあるAC電源付きのサイト
各サイトにスノコが3枚立てかけてある。雨や雪の日には役立つ
草原広場沿いにある下段のサイト
▶林間サイト 林間サイトは33区画、内AC電源付きサイトは8区画。サイトには白樺の木があり、適度に木陰を作っている。場所によってハンモックを吊るすこともできる。
爽やかな風が吹き抜ける白樺の林間サイト
プライベートスペースが確保されているサイトもある
林間サイトの奥にある林間広場もテント設営可能
■宿泊施設
▶バンガロー 5人用のシンプルなバンガローが2棟。室内には流し台とテーブル、暖房、テラスにはテーブルとベンチが置かれている。
屋根付きのテラスでは雨の日でもBBQができる
▶コテージ コテージは5人用3棟、6人用1棟。室内には流し台、コンロ、冷蔵庫、トイレ、イス・テーブル、寝具、暖房、食器、調理器具がある。
5人用のかえで。コテージはそれぞれ間取りが異なる
▶ログキャビン ログキャビンは5人用、7人用、10人用が各1棟ずつ。重厚感のあるログハウスで、室内設備はコテージの設備に加え、風呂が付いている。
7人用のななかまど。屋根付きテラスが広~い
■場内施設
▶管理棟 キャンプの受付、売店、レンタル品の受け渡し、シャワーや風呂の予約も管理棟で。売店では薪、炭、ガスカートリッジ、ホワイトガソリン、電池などのほか、氷や調味料を販売。レンタル品にはランタン、寝袋、BBQコンロなどがある。
ログ造りの管理棟も歴史を感じる
薪は広葉樹と針葉樹各700円
管理棟の奥にあるウッドデッキ。浅間山も眺望できる
▶サニタリー施設 草原サイトには管理棟の近くにサニタリー施設が集まっていて、屋内の炊事場と洗面台は温水が使える。林間サイトには炊事場が2か所、トイレと洗面所が各1か所あるが、いずれも給湯設備はなし。炊事場には生ごみを捨てるポリバケツがある。
管理棟の近くにあるサニタリー施設。炊事場、洗面所、ランドリー、温水シャワー、風呂が入っている
温水が出るシンクは奥のひとつだけ。温水が使える洗面台は2つある
管理棟のすぐ裏にあるトイレ。男子は個室3室、小用2つ。個室は洋式ヒーター付き便座
サニタリー施設の向かい側にある炊事棟。シンクは8つ。林間サイトの炊事場も同じような仕様
林間サイトにある洗面所。炊事場とは別にある
▶キャンプ場データ◀
住所 長野県長和町和田5101 TEL 0268-88-2915 開設期間 通年 予約 電話にて予約(受付時間は8:00~20:00。GW、夏季の予約は4月1日から受付) ※ GW、夏季以外は予約開始日の設定はないが、ハイシーズンの週末や3連休は混み合うものの1か月前くらいでも予約はとりやすい。 CHECK IN 13:00~17:00/OUT 11:00 <ソロキャンモデル料金> バイク 1700円(GW、7月中旬~8月末、連休、年末年始は2000円) 車 4500円(通年) ・オートキャンプ(車1台、4人まで)4500円(追加1人+500円)(GW、7月中旬~8月末、連休、年末年始は5600円) ・バンガロー 5人用12100円 ・コテージ 5人用16500円~、6人用19800円 ・ログキャビン 5人用24200円、7人用32450円、10人用43450円 ※コテージ、ログキャビンは追加1人まで可。コテージ追加1人1100円、ログキャビン追加1人1650円。冬季は別途灯油代。 <ゴミ処理> 管理棟の近くにゴミ収集所があり、分別して指定のカゴに入れる。分別は生ゴミ(袋から出して直接ポリバケツへ)/紙ごみ/プラスチック類(ビニール、トレイ等)/ペットボトル(キャップ、ラベルを剥がす)/アルミ缶/スチール缶/ガスボンベ/ビン/保冷剤/段ボール/貝類/金物類/アルミ箔/紙おむつ/消し炭・灰など。分別をすればほとんどのゴミは捨てられるが、乾電池、衣類、靴、傘、キャンプ用品などは捨てられないので持ち帰りを。
種類別のカゴがたくさん並んでいるので間違えないように分別を
消し炭、灰は完全に消火してからドラム缶へ
<周辺情報> ※( )内はキャンプ場からの距離 キャンプ場の近くには道の駅はあるが、コンビニやスーパーはない。食材を調達するなら大型スーパーがある諏訪ICや上諏訪駅周辺で、キャンプ場へ行く前に買物を済ませた方がよい。 ●スーパー ツルヤ 上諏訪店(約25km):TEL 0266-75-8311 長野県諏訪市諏訪1-6-1 アーク諏訪1F 時 9:30~20:00 休 無休 角上魚類 諏訪店(約27km):TEL 0266-57-5552 長野県諏訪市城南2-2510-1 時 10:00~19:00(土・日曜、祝日は9:00~) 休 無休 オギノ 諏訪店(約29km):TEL 0266-56-6200 長野県諏訪市四賀2286-1 時 9:30~21:00 休 不定休 ●ホームセンター 綿半スーパーセンター 諏訪店(約27km):TEL 0266-54-6363 長野県諏訪市上川3-2391 時 8:00~21:00 休 無休 綿半ホームエイド 諏訪インター店(約29km):TEL 0266-56-6560 長野県諏訪市四賀2176 時 7:30~20:00 休 無休 ●コンビニ セブンイレブン 長和町店(約10㎞):TEL 0268-68-3320 長野県長和町長久保2446-3 時 24時間 休 無休 ●道の駅 道の駅 和田宿ステーション(約4㎞):TEL 0268-88-0008 長野県長和町和田2834-5 時 8:00~17:00(11~3月は8:30~16:30) 休 月曜 ●温泉 和田宿温泉 ふれあいの湯(約4㎞):TEL 0268-88-0001 長野県長和町和田4329 時 10:00~20:30 休 月曜(祝日の場合は営業)
今回のキャンプ飯
諏訪五蔵めぐりをして各蔵のカップ酒を手に入れることができたので、少々舞い上がっている。さらに、各蔵でおみやげ用に限定酒も買ったので、カップ酒180ml×5本に720ml×5本、計4.5 lの酒を入手したことになる。それを板氷と一緒にクーラーバッグに入れたら、食材を入れるスペースがほとんどなくなってしまった。初日は質素な夕食にして、酒は消費して翌日のためにクーラーバッグの空きスペースを確保する。 ➡夕食(1日目) 枝豆にめかぶ、イカ納豆、メインは牛肉とニンニクの芽炒め。ほとんど酒のつまみ。酒は真澄の銀撰。昔ながらの素朴な日本酒の味わい。
なんかレイアウトがおかしい。真澄がメインになっている
➡朝食(2日目) キャンプで缶詰は久しぶり。賞味期限切れ間近のシャケ缶を家から持ってきた。あとはトマトサラダと納豆とご飯に味噌汁。そしていつもの牛乳とコーヒー。
キャンプで缶詰はありだなと、再認識。昔はキャンプに缶切りは必須アイテムだったが・・・
➡夕食(2日目) メインは焼きそば。あとは前日と同じで枝豆とめかぶ、スープは一応中華スープ。酒は舞姫の純米酒。やや辛口で喉越しスッキリ。
やっぱり酒のつまみ。居酒屋メニューを勉強してキャンプ飯に生かそう!
➡朝食(3日目) シンプルにペペロンチーノとミックスサラダ、スープはオニオンスープ。デザートにはコーヒーゼリー。いつもの牛乳は買い忘れ。
何か足りない・・・。次回から季節の果物も採り入れよう