
Touiring
2025.07.02
中部北陸ツーリングのおすすめ絶景道5選【感動の風景が待っている道を走ろう!】
ツーリング先で出会う「絶景」は、バイク旅最大の楽しみのひとつ!絶景の道を走っている瞬間の、自分がその光景と一体になる感覚はたまりませんね。展望スポットに愛車を停めて、美しい風景を見るひとときもまた、至福の時間です。 今回は、そんな場所に出会えるおすすめの「絶景道」を、『ツーリングマップル関東甲信越』掲載エリアから、5ルート紹介します。早速見ていきましょう!
▶中部北陸 5 selections◀
1.蓼科スカイライン・ビーナスライン/長野県 2.若狭湾周辺(三方五湖レインボーライン・エンゼルラインほか)/福井県 3.千里浜なぎさドライブウェイ/石川県 4.県道20号/長野県 5.林道高浪線/新潟県

1.天上を行く蓼科スカイライン&ビーナスライン
日本一の絶景を誇るスカイラインといえば、真っ先にあげられるのが「ビーナスライン」でしょう。そのビーナスラインへのアプローチは諏訪方面か立科方面からが一般的ですが、個人的には佐久から「蓼科スカイライン」を駆け上って、「大河原峠」経由で「白樺湖」に達するルートが気に入っています。ビーナスラインから遠望する「蓼科山」を間近に見られるのがいいところ。

蓼科スカイラインの「大河原峠(おおがわらとうげ)」から望む大迫力の「蓼科山」

大門峠から霧ヶ峰方面に向かい、最初の展望ポイント。眼下に「白樺湖」を一望

霧ヶ峰周辺は伸びやかな大地で、空がでっかくて気持ちいい

ひとたび天候が崩れると、ホワイトアウトになったり落雷に見舞われたりするので、悪天候のときは避けたほうがいい
2.若狭湾をぐるりと展望、三方五湖レインボーライン・エンゼルライン
昔、ニュージーランドでシーカヤックガイドをやっている友人が、はじめて若狭を訪ねて、 「ここは世界一ブルーが美しい海だ」 と、感動していた「若狭湾」。私も何度訪れても、その深いブルーの海に心奪われそうになります。ここには、「浦島太郎伝説」、「徐福伝説」、そして「八百比丘尼(やおびくに)伝説」と、不老不死に関わる伝説や神話が数多く残されていますが、この風景を見れば、そういうストーリーが自然と湧き出してきそうです。

レインボーラインの梅丈岳駐車場から三方五湖方面を一望

フラクタルを描く入江と島々が、若狭湾に神秘的な光景を生み出す

エンゼルライン最高地点から若狭湾を展望
3.一度は走りたいSSTRのメッカ、千里浜なぎさドライブウェイ
能登半島の付け根、約8km続く「千里浜なぎさドライブウェイ」は、いわずと知れたSSTRのメッカ。今年も全国から1万人を超えるライダーが参加しました。砂の粒子が細かく固く締まり、ロードバイクでも走行可能な砂浜です。波打ち際を潮風を感じながら走る爽快感は格別で、心に残る美しい夕日も堪能できます。

伸びやかな砂浜は、パリダカのウイニングランを思い出させるような光景

海から少し離れると、ふかふかのサンド。オフロードバイクならではのファンライド
4.木曽の御嶽山はシャイ?、県道20号
毎年、ツーリングマップルの取材で通りかかるも、なかなかその全容を現してくれない木曽の名峰御嶽山。 「木曽のナー 仲乗りさん 木曽の御嶽さんは ナンジャラホイ 夏でも寒い ヨイヨイヨイ」 と、木曽節で歌われるように、標高3067mを誇る独立峰で、ちょうど気候帯の境目にあるので、なかなか姿が拝めない山です。その御嶽山を拝む絶景ポイントは何箇所かありますが、開田高原の県道20号線「御嶽展望台」がおすすめです。

御嶽山の全容が拝めるポイントの一つ「御嶽展望台」。この東側からの御嶽山が一番優美といわれる

御嶽山は、かつて御嶽講で多くの登拝者が訪れた。彼らは登拝の記念に石柱を建て、王滝口のほうから中腹の田ノ原へ向かう途中には、こうした石柱が林立する。信仰の山の神秘性が味わえる
5.言葉を失う大岩壁の迫力、林道高浪線
新潟県糸魚川市の国のヒスイ峡は、天然記念物に指定されている日本随一のヒスイの産地です。そのヒスイ峡にそびえ立つ大迫力の石灰岩の大岩壁が明星産です。この岩壁は、約3億年前に赤道付近にあったサンゴ礁が、プレートの移動によって現在の位置まで運ばれ、隆起して形成されたものです。高さ約440mにも及ぶその姿は間近で見ると、ただただ圧倒されます。 ※2025年6月時点で、ヒスイ峡の展望台へは林道高浪線でのみアクセス可。林道入山線は通行止

小滝川の谷を挟んだ岸壁が明星山。この山の周辺からこぼれ落ちた翡翠が小滝川を流れ、姫川に注ぎ込んで、日本海に注ぐ。その場所が糸魚川市のヒスイ海岸

間近まで近づくと、恐ろしいほどの迫力