2026.04.08

【北海道】ツーリングBEST5─印象に残ったスポットを実走取材から振り返る

北海道の春は、もう少し先でしょうか?ということで、九州から東北まで、「春のおすすめスポット」のコラムをお届けしてきましたが、北海道は2026年、ぜひ訪れてほしい場所を山田周生さんから紹介してもらいます。 2025年4月に逝去された小原信好氏から、『ツーリングマップル北海道』の取材担当を引き継いで、上陸した北海道。初めての実走取材で見た北海道で、印象に残ったスポットはどこだったのでしょうか。早速どうぞ!

著・山田 周生

【5Selection】


1.四季彩の丘 2.青い池 3.白ひげの滝 4.摩周湖 5.開陽台

1.四季彩の丘


北海道・美瑛の丘陵地帯を走るルート上にある人気スポットです。アップダウンの続く気持ちのいいワインディングの先に現れるのが「四季彩の丘」。 広大な敷地には季節ごとに異なる花々が植えられ、春から秋にかけては色とりどりの花畑が丘一面に広がります。開けた地形と大きな空、そして遠くに望む十勝岳連峰が重なり、北海道らしいスケール感を全身で感じられます。

色彩の帯が丘を埋め尽くす絶景。歩いても走っても気持ちいい開放的なロケーション

美瑛の丘に立つ一本木と花畑。広がる空とパッチワークの景色が北海道らしいスケールを感じさせる

一番のハイライトは7月から8月の最盛期です。ラベンダーやサルビア、マリーゴールドなどが咲き揃い、走ってきた景色とはまた違う鮮やかな色彩が目に飛び込んできます。駐車場にバイクを停めてゆっくり散策するのはもちろん、トラクターバスやカートで園内を巡ることもでき、走りの合間の良いリフレッシュになります。 観光シーズン中は混雑しやすく、昼前後は駐車場待ちも発生します。また、風の影響も受けやすいため、天候と装備にも注意したほうが良いです。 ツーリングマップル➡北海道 P.78 C-5

トラクターバスと花畑のコントラスト。広大な敷地をゆっくり巡ることができるのも魅力

「四季彩の丘」の看板越しに広がる花畑。花の郷への到着を実感できる定番フォトポイント

2.青い池(美瑛)


北海道・美瑛の白金エリアにある人気スポット。美瑛の丘陵地帯から白樺街道を抜けてここへ向かうルートは、緩やかなカーブと森の中の直線が続く走りやすい道で、ツーリングの流れの中で立ち寄りやすい。 「青い池」は、立ち枯れたカラマツとコバルトブルーの水面が織りなす幻想的な風景が特徴で、天候や時間帯によって色合いが変化するのも魅力だ。写真映えする景観として知られ、海外からの観光客も多く訪れています。

立ち枯れたカラマツと水面の反射がつくる独特の景観。季節や光で印象が変わるのも魅力

見どころは風のない日の水面。周囲の木々や空が映り込み、より神秘的な雰囲気を楽しめます。新緑や紅葉、冬のライトアップなど、季節ごとに違った表情を見せるので、何度訪れても印象が変わるスポットです。

コバルトブルーの水面に空と木々が映り込む青い池。風のない日は特に幻想的な表情を見せる

池の縁に立つと、透明感のある青と立ち枯れの木々が間近に迫る。静けさが印象的

観光地のため駐車場は整備されていますが、シーズン中は混雑しやすく、特に日中は人が多い。朝夕の時間帯を狙うと比較的落ち着いて見られますよ。遊歩道は未舗装部分もあるため、歩きやすい装備がおすすめです。 ツーリングマップル➡北海道 P.76 F-6

シーズン中は混雑しやすく、時間帯によっては入庫待ちが発生するが、バイクは専用入口がありスムーズに入場できる。駐車料は一回100円

3.白ひげの滝(美瑛)


北海道・美瑛の白金温泉エリアにある景勝地。白樺街道を抜けると現れるのが「白髭の滝」です。白金橋(ブルーリバー橋)の上から見下ろすと、岩肌の隙間から無数の白い水流が流れ落ち、その姿はまるで白い髭のよう。流れ落ちた水は青く輝く美瑛川へと注ぎ、白と青のコントラストが強烈な印象です。

ビューポイントの橋上から見下ろす白髭の滝。渓谷と温泉街の風景が重なり、独特のロケーションをつくる

見どころは橋上からの俯瞰。水しぶきと音、そして深い青の流れが一体となり、短時間でも強く記憶に残る景観です。新緑や紅葉、冬のライトアップではさらに表情を変え、何度でも立ち寄りたくなります。 駐車スペースが限られていて、シーズン中は混雑しやすい。紅葉の時期は、冷え込みや路面状況にも気をつけて、余裕を持って立ち寄りましょう。 ツーリングマップル➡北海道 P.79 C-5

岩肌から無数の水が流れ落ちる白髭の滝。白と青のコントラストが強烈な印象を残す

滝の下流を流れる美瑛川。白濁した流れと深い緑が対比し、自然の力強さを感じる

4.摩周湖


北海道・道東、弟子屈エリアに佇むカルデラ湖。屈斜路湖方面からのアプローチは緩やかなワインディングが続き、標高を上げていくにつれて視界が一気に開けます。 展望台に立った瞬間、深く澄んだ「摩周ブルー」の湖面が眼下に現れて、その静けさと透明感には息をのみます。外輪山に囲まれた地形と人の気配の少なさが、独特の神秘性を生み出しています。

外輪山に囲まれた摩周湖。深い青と広がる空が一体となり、圧倒的な静けさに包まれる

澄みきった摩周ブルーと孤島。条件が揃えば、記憶に残る絶景に出会える

見どころは第一・第三展望台からの俯瞰です。風のない日は湖面が鏡のように静まり返り、空の色をそのまま映し込みます。霧に包まれることも多く、晴天時の景色に出会えたときの印象は格別。時間帯や天候で表情が大きく変わるため、何度訪れても違った景色に出会えます。 標高が高いので、天候が変わりやすい。気温も市街地より低いので、時期によっては、防寒を含めた装備の準備が必須です。観光シーズンは駐車場や展望台周辺が混雑することもありますが、朝夕は比較的落ち着いています。霧の発生状況も含めて、タイミングを見て訪れてみましょう。 ツーリングマップル➡北海道 P.73 F-3

展望台からの俯瞰。摩周ブルーの湖面と中島が織りなす、象徴的な景観

バイク専用駐車場の案内。専用スペースがあり、ライダーも立ち寄りやすい

5.開陽台


北海道・中標津にある展望スポット。周囲に高い山がなく、緩やかな丘を登っていくと、やがて視界が一気に開けます。頂上に立った瞬間、遮るもののない地平線が360度に広がり、まさに「北海道のスケール」をそのまま体感できる場所です。北海道を旅するライダーなら一度は立ち寄りたい場所として知られています。

開陽台の頂上から続く一本道。地平線へ吸い込まれるようなスケールが広がる

晴天時には根室海峡の向こうに国後島の姿がくっきりと浮かぶ

見どころは展望台からのパノラマ。地平線が丸く見えるほどの広がりと、どこまでも続く直線路が印象的で、特に「ミルクロード」と呼ばれる一本道とセットで訪れると、その価値が一気に高まります。夕暮れ時は空と大地がゆっくりと色を変え、時間を忘れるほどの景色に包まれます。観光シーズンはライダーの姿も多く、北海道ツーリングのハイライトとしてぜひ立ち寄って欲しいポイントです。 駐車場や展望台は整備されていますが、風を遮るものが少なく、天候によっては強風となることも多いです。気温の変化も大きいので、装備には注意しましょう。 ツーリングマップル➡北海道 P.43 J-5

「地球が丸く見える」開陽台のシンボル。ライダーが集まる定番フォトポイント

円形の展望台から360度の大地を一望。どの方向にも景色が途切れない

ツーリングマップルがあればさらにおすすめを加えて自分だけのツーリングができます


取材で印象に残ったツーリングスポット、いかがだったでしょうか。「ツーリングマップル」にはこれ以外にもたくさんの道やスポットが掲載されています。 今回、山田さんが紹介してくれた5つのスポットと組み合わせて、自分だけのツーリングコースを作り、出かけてみましょう!