2021.03.13

「2021年度版の取材を振り返って」Vol.6~関東甲信越編~

「2021年版の取材を振り返って」をテーマに、各著者が感じたことについて語ってもらうシリーズの第6回では、フィネスさんが訪れた新設の道の駅を紹介します。

著・フィネス

実走取材中、ルート上にある場合は必ず寄っているのが各地の道の駅。施設の内容はもちろんですが、販売品、食事も忘れずにチェックします。その地域周辺の意外な名産品や特産品を知るきっかけにもなっています。 そんな道の駅ですが、一時期に比べると新規オープンの数もだいぶ減ってきました。また、経営へのテコ入れで、オープンから年数が経っている駅が大幅なリニューアルを実施するのも最近よく見られる傾向で、久しぶりに訪れた駅がすっかり生まれ変わっていることも多くなっています。 今回のコラムでは、ニューオープンの道の駅で2020年に訪問したものを紹介します。

伊豆月ヶ瀬(関東甲信越12F-4)


オープンは2019年末ですが、初訪問は2020年の取材期間中になりました。ここ最近、高規格道路のPAとしても利用できる道の駅が登場していますが、ここもそのひとつ。伊豆縦貫道の月ヶ瀬ICに繋がっているので、縦貫道が南へ延伸後はPAとしても利用できそうです。 狩野川の谷にあるので、駐車場からは1階建ての建物に見えるのですが、中に入ると2階建てで想像よりも広々。食堂の「月ヶ瀬テラス」は吹き抜けになっていてとても開放的です。メニューも充実していて、一般的な麺類などから、地域の味覚まで選べるのがいい感じです。伊豆銘菓、猪最中がトッピングされた猪ソフトもあるのですが、訪れるたびに閉店後で未食、今年はなんとか食べてみたいです。

伊豆縦貫道のすぐそばに建つ

物販スペースの横には狩野川を見下ろす休憩スペースも

肉厚で大きなしいたけのフライが載るしいたけカツカレー

足柄・金太郎のふるさと(関東甲信越18E-5)


当初は2020年4月オープン予定だったのが、コロナ禍でオープンが遅れ2020年6月に開業。既存施設を活用した駅が増えている中で、ここは新規に施設が建てられました。直売所+食堂のシンプルな内容ですが、広い休憩所もあります。ちなみにトイレは屋外ではなく、建物内にあることに気づかなくて、すべての施設が閉店後、寄った時に、ぐるぐる探してしまいました(笑)。 また、開通日は未定ですが、南足柄市と箱根の仙石原を結ぶ県道が開通した暁には、新しいツーリングルートのいい休憩ポイントになりそうです。

道の駅はこの時計塔がある竹松交差点を南へすぐの場所に

屋内型の休憩スペースが便利、利用は営業時間内

よいしょの金太郎と記念写真はいかが?

ビーナスライン蓼科湖(関東甲信越45C-3)


ビーナスライン沿い、蓼科湖のほとりにオープンした道の駅。施設はトイレ、直売所、「蓼科アイス」の売店みと規模は大きくないのですが、ビーナスライン周辺はこういったオープンな休憩施設が意外に少ないので、まさに待望の施設。他の道の駅のようないわゆる「休憩所」は無いのですが、トイレ内に小さいながら休憩スペースがあります。長居はできないけれども、天候急変時に逃げ込むことはできそうでした。 昭和時代にあったという店をモチーフにした「蓼科アイス」は、店の裏側がすぐ湖畔の林で、とても素敵なロケーションで食べられるのが最高でした。直売所の「蓼科農家」もゆっくり見ようとしたのですが、空模様が怪しくなってきて、それはかないませんでした。

湖畔の森で味わう蓼科アイスは格別のおいしさ

たかねざわ 元気あっぷむら(関東甲信越73H-7)


既存施設を活用してオープンした道の駅。メイン施設は本館の日帰り温泉です。外には公園があるので、湯上がりにはそこでのんびりすると気持ち良さそう。直売所は地元の野菜などのほかに、周辺の特産物や名産品などがおしゃれに陳列されています。食事処も充実しており、温泉内の食堂をはじめ、敷地内にはイタリアン食堂、ホットドッグ、高根沢ジェラートなどもあります。さらに、グランピングやコテージでの宿泊もできるのですが、立地的に日光や那須、塩原、さらに茨城の奥久慈へも行きやすい場所なので、北関東ツーリングの際のベース基地に使えますね。

ながおか花火館(関東甲信越94H-2)


2020年訪問した中では一番充実した道の駅でした。ここも新規に建てられた駅です。 目玉施設は「長岡花火ミュージアム」。大迫力の長岡花火の映像を見られるシアターと、花火に関する様々な資料の展示が見られます。私が訪問した時間は遅かったため、シアターは上映終了していましたが、1階の資料展示コーナーは見ることができました。実際に使っていた花火筒や花火玉が大きくて迫力満点でした。 さらに、さすが新潟の道の駅!と思わせてくれたのが越後長岡御貢屋の日本酒コーナーの充実ぶり。AIで好みを選んでくれる試飲機まであるのですが、飲んだら乗るな、ですからグッと我慢ですね。。。食事もレストランにフードコートあり。ただ、残念ながら、ご当地名物グルメの「イタリアン」は無し。今後食べられるようにならないかなぁ。

あいぽーと佐渡(関東甲信越114I-6)


ここは未訪問です。佐渡島の道の駅「芸能とトキの里」が2019年に閉鎖されたのですが、2020年に両津港そばの「あいぽーと佐渡」が道の駅として登録されました(「移転開業」という扱い)。ただ、まだ施設は売店のみの状況なので、今後はぜひ食堂などのオープンを願うところですね。

KADODE OOIGAWA(関東甲信越5K-6)


最後に、道の駅ではないのですが、2020年オープンで、おお!と思った施設です。 どういう施設?と、聞かれると答えに窮するぐらいなんでもあります。広々とした物販スペースの奥には食事の店もさまざま。さらに何やら曼荼羅のような表示があると思ったら、それは好みの茶を選ぶ指標の表示。さすが茶どころですね。工場体験ツアーに屋内型の子どもの遊具コーナーなど、とにかく盛りだくさん。書ききれないのでHPをチェックしてください(笑) さらに陸橋でつながる国道473号の向かい側には大井川鐵道の新駅「門出駅」があり、こちらには売店、カフェ、そしてSLのC11の展示があります。SLは残念ながら停車しないのですが、通過する姿をチョコ味の真っ黒なSLソフトを食べながら見送ってみましょう。

広々とした物販スペース、この奥には飲食スペースも

なんだろう?と思って近くで見たら、お茶を好みにあわせて淹れるためのMANADARAでした

道を挟んでつながる門出駅

【取材・撮影協力】


車輌:Z900RS CAFE(カワサキモータースジャパン) ヘルメット:RAPIDE-NEO VISTA(アライヘルメット) ウェア・グローブ:MA-1Rメッシュジャケット/ライディングカーゴストレッチコットンヒートガードパンツ/ナックルガードグローブ(ラフアンドロードスポーツ) 靴:CR-X DRYSTAR® RIDING SHOE(岡田商事) バッグ:AQADRYサイドバッグ/AQADRYシートバッグ(ラフアンドロードスポーツ)

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