2021.04.24

春ツーリングのお約束はココ!<中部北陸編>

春のお出かけにおすすめの場所を紹介するコラム。 ツーリングマップル中部北陸掲載エリアの「春ツーリングのお約束はココ!」です。

著・内田一成

白馬周辺、北アルプスの麓で多彩な色合いを楽しむ


春といってももう初夏に近くなって、北国でも自然が春を謳歌しはじめる。こんな時期におすすめなのが、白馬周辺。雪を抱いた山々と新緑、そして春の花々が一気に開いて、凝縮した季節を味わえる。 天気が良くて山がよく見えれば、そのまま南下して大町から松本まで北アルプスの大展望を眺めながら南下してもいい。途中の国営アルプスあづみの公園 堀金・穂高地区(ツーリングマップル中部北陸88B-5/関東甲信越60B-5)では、4月末まで一面の菜の花畑が、その後は満開のチューリップを楽しむことができる。 また、鬼無里から戸隠のほうへ清々しい空気を全身に浴びて進むのもいい。

新緑の白馬三山から八方尾根を一望

柔らかな日差しがこぼれる樹間から青木湖を望む

おやきの名店、鬼無里のいろは堂(ツーリングマップル中部北陸68G-5/関東甲信越93G-5)で囲炉裏の火に温まりながら一服

夏を先取りする潮風に吹かれる・渥美半島


「常春」と形容される渥美半島は、一年を通してツーリングが楽しめるコースだが、とくに今の時期は、初夏を先取りしたような気持ちいい風を浴びて、快適なクルージングが楽しめる。 3月から5月にかけては、いちごが旬の季節。今はコロナ禍のために、飛び込みでいちご狩りは難しいので、あらかじめ予約しておくといい。 半島突端の伊良湖岬まで来ると、南国の風と共に、名物の大アサリを焼く香ばしい香りが漂ってくる。ここからフェリーで鳥羽へ渡って、伊勢参りするのも一興だ。

延々と続く海岸にバイクを止めて、初夏を先取りした風を味わう

島崎藤村の「椰子の実の歌」でも有名な日出の洞門

時間があれば、伊勢湾フェリーに乗って海風を全身に感じながら鳥羽まで渡ってもいい

伊良湖ではおなじみの大アサリだが、この時期は身もふっくらとして香りも満点だ

北陸の春から初夏を飾る砺波のチューリップ


富山県砺波市の名物といえば、なんといっても本国オランダにも引けを取らないチューリップ畑。毎年、4月下旬から5月はじめにかけて、300万本ものチューリップが咲き乱れる。チューリップは富山県の県花でもあり、それを象徴するのが砺波のこの畑。 チューリップは、江戸時代の後期にオランダから日本に伝わったが、他の地域では栽培がうまくいかなかった。ところで、気候が適していたのか、砺波市では根づいて、その後品種改良も成功して、色とりどりのチューリップが北陸の春から初夏を飾るようになった。 「砺波チューリップ公園」(ツーリングマップル中部北陸91A-6)では、開花の時期に合わせて、「となみチューリップフェア」が開催される。 この時期、北陸を巡るなら、ぜひコースに加えておこう。

「砺波チューリップ公園」を会場に開催される「となみチューリップフェア」

一年を通してチューリップが咲くチューリップ四季彩館

色とりどりのチューリップの向こうには残雪の山並みが

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