2021.04.25

春ツーリングのお約束はココ!<北海道編>

春のお出かけにおすすめの場所を紹介するコラム。 ツーリングマップル北海道掲載エリアの「春ツーリングのお約束はココ!」です。

著・小原信好

桜のトンネル、浦河町「優駿さくらロード」


昭和5年〜昭和10年(1935年)に「日高種馬牧場西舎」周辺3kmの道路脇にエゾヤマザクラが約1000本植樹された(ツーリングマップル北海道13J-2)。 それが5月上旬頃に満開の時期をむかえ、道路を覆うように桜が咲くので、まさに桜のトンネルになる。まだ冷たい風を受けながらゆっくり桜の下を走るのは、爽快で気持ちが良い! 写真を撮るなら日中は混雑するから、早朝の撮影がおすすめだ。 ちなみにエゾヤマザクラの寿命は長くて100年と言われている。今後、並木の衰退が懸念されているが、後継木の苗木を植裁して景観の再生、保全を行っているそうだ。

芝桜の中を走ることもできる、芝ざくら滝上公園


昭和32年(1957年)みかん箱一杯の芝桜の苗から植え付けを始め、60年以上かけて10万平方メートルもの広さになった滝上町の「芝ざくら滝上公園」(ツーリングマップル北海道47D-1)。 5月上旬〜6月上旬が開花時期。山の斜面一杯に咲き誇り、遠くに見える山々の頂に残る残雪とのコントラストも美しい。両脇が芝ざくらに覆われているため、短い区間だが公園へのアクセス道が花の絶景ロードになっている。

温泉も楽しめる、ひがしもこと芝桜公園


大空町「ひがしもこと芝桜公園」(ツーリングマップル北海道43B-3)は、昭和52年(1977年)から植え付けを始め、山一面がピンクと白の花で覆われる国内最大級の芝桜公園。作付面積10万平方メートルの約7割は、大空町の中鉢さん(故人)が1人で植えたのだそう。長年の苦労のおかげでこの風景を楽しむ事ができるのだ。 山の斜面はなかなかの急勾配で、頂上まで歩いて行くのは結構大変なので、格安で利用できる遊覧車に乗って、頂上付近まで行って、帰りはゆっくり花をみながら下山するのがいいだろう。そのまま帰りも遊覧車で下山することもできる。

鯉のぼりたなびく、美幌神社


2013年から始まった美幌町「美幌神社」(ツーリングマップル北海道38C-6付近)の「鯉のぼり事業」。 町民から奉納された415匹もの鯉のぼりが参道、境内でたなびいている。「良い子」という意味を込めて415匹なのだそうだ。風を受け泳ぐ鯉のぼりたちには、さまざまな家の思い出が染み込んでいるんだ。と思うと、なんとも言えない気持ちになって思わず、鯉のぼりの歌を口ずさんでしまう。 また、傷んだ鯉のぼりは、神社でお焚き上げされるのだそうで、これも良い企画だと思う。

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