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2025.08.31
キャンプツーリングにおすすめのマットブランド5選 信頼と実績で選ぶ快適ギア
バイクでのキャンプツーリングは、日常から離れて自然を満喫できる贅沢な時間です。しかし長時間のライディングを終えたあとの夜、しっかり休めるかどうかで翌日の走りや快適さは大きく変わります。そんなときに重要なのが「マット」。地面の冷気や凸凹を和らげ、睡眠の質を支えてくれる必須アイテムです。 特にキャンプツーリングでは、荷物の積載スペースが限られるため、マットには軽量性とコンパクト性が求められます。一方で寝心地を犠牲にすると疲労が残ってしまうため、どのブランド・モデルを選ぶかが大切なポイントになります。 この記事では、キャンプツーリングに適したマットの選び方と、信頼できる人気ブランドを紹介します。これからマットを新調したい方や、自分に合う一枚を探している方の参考になる内容です。
キャンプツーリング用マットの主な種類
キャンプツーリングで使われるマットは、大きく分けて「インフレータブルマット」「エアマット」「クローズドセルフォームマット」の3種類があります。それぞれ構造や特徴が異なり、どのタイプを選ぶかで快適さや積載性が大きく変わります。 それぞれの特徴を整理すると、 ・快適性を重視するならインフレータブルマット ・軽量・コンパクトさを求めるならエアマット ・タフさや扱いやすさを優先するならクローズドセルフォームマット が適しています。自分のツーリングスタイルに合わせて、どのタイプが合うかを考えるのが第一歩です。
マットの種類1.インフレータブルマット
キャップを開けると自動で膨らむタイプで、中にはウレタンフォームが入っています。フォームが空気を取り込みながら膨らむため、適度な断熱性とクッション性を兼ね備えているのが特徴です。 【メリット】 ・ 設営が簡単(キャップを開けて放置で自動膨張) ・ ウレタンフォームが体を面で支えるため寝心地が良い ・ 断熱性が高く、春〜秋のツーリングに幅広く対応 【デメリット】 ・エアマットよりやや重く、収納サイズも大きめ(収納時の目安:直径約12〜15cm×長さ約25〜30cm。) ・パンクのリスクはゼロではない 【ツーリングでの相性】 快適性と扱いやすさのバランスに優れ、初めてマットを購入するライダーにもおすすめ。連泊ツーリングや標高の高いエリアを走る人に向いています。
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マットの種類2.エアマット
完全に空気を注入して膨らませるタイプ。近年はアウトドアブランド各社が軽量・コンパクトなモデルを展開しており、キャンプツーリング用として人気が高まっています。 【メリット】 ・圧倒的な収納性(500mlペットボトル程度まで圧縮可能なモデルも) ・軽量(代表モデルで約400〜700g前後) ・厚みのあるモデルは寝心地も快適 【デメリット】 ・設営に空気を入れる手間がある(専用ポンプやポンプバッグを使えば短時間で完了) ・パンクのリスクがあり、補修用キットの携行が必須 【ツーリングでの相性】 積載スペースをできるだけ節約したいライダーに最適。長距離ツーリングやミニマル装備派にも向いています。軽量かつコンパクトさを優先するなら第一候補です。
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マットの種類3.クローズドセルフォームマット
折り畳むだけで使えるシンプルなマット。独立気泡のフォーム素材で作られており、壊れにくさと取り扱いやすさが魅力です。 【メリット】 ・設営・撤収が一瞬で終わる ・パンクの心配がなく非常にタフ ・軽量(代表モデルで約400〜600g前後)でメンテナンス不要 【デメリット】 ・収納サイズが大きく、バッグには収まりにくい ・クッション性は限定的で、地面が硬いと快適さに欠ける 【ツーリングでの相性】「とにかくシンプルに使いたい」「故障リスクを避けたい」というライダーにぴったり。バイクの外側に括り付けて持ち運ぶスタイルが一般的です。短期ツーリングや夏のキャンプにおすすめです。
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キャンプツーリング用マットの選び方
キャンプツーリングで快適に眠るためには、ただ「マットを持っていけばいい」だけでは不十分です。積載スペースの制限や走行疲労を考えると、マットにはいくつかの重要な要素があります。このセクションでは 収納サイズと軽量性・設営のしやすさ・耐久性・季節対応力・ブランドの信頼性 の5つの観点から選び方のポイントを解説します。
1.収納サイズと軽量性
バイクの積載スペースは限られており、マットの収納サイズ次第で他の荷物の配置まで変わります。 ・エアマット:収納時は直径約10cm×長さ約20〜25cmまで圧縮可能なモデルもあり、シートバッグにすっきり収まる ・インフレータブルマット:やや大きめ(直径約12〜15cm××長さ約25〜30cm目安)だが寝心地と断熱性に優れる ・フォームマット:軽量(約400〜600g前後)だがかさばる。ただし外付け積載すれば問題なく活用可能
2.設営のしやすさ
走行後の疲れた体をすぐ休めるには設営の手軽さも重要です。 ・インフレータブル:キャップを開けるだけで自動膨張、寝心地と手軽さのバランスが良い ・エアマット:空気を注入する手間あり。ただしポンプバッグを使えば数分で完了 ・フォームマット:折り畳むだけで設営完了。撤収も一瞬 「到着後すぐ横になりたい」ライダーにはフォームマットが向きますが、「寝心地を最優先」するならインフレータブルやエアマットがベストです。
3.耐久性とメンテナンス性
マットの寿命を左右するのが耐久性です。特にエア注入式のマットは快適ですが、鋭利な石や枝で穴が空くリスクがあります。 ・エアマット/インフレータブル:パンクリスクがある。修理キット付属モデルや、使用前にグラウンドシートを敷くと安心 ・フォームマット:穴あきの心配がほぼなくメンテナンス不要。長持ちするがクッション性は限定的
4.季節対応力
マットは「断熱性能(R値)」によって快適さが大きく変わります。春〜秋の3シーズンキャンプならR値2前後でも問題ありませんが、標高の高い山間部や秋口の冷え込みにはR値3以上が欲しいところです。 ※R値=熱を伝えにくさの指標で、数値が高いほど地面からの冷気を遮ります。 ・夏の平地キャンプ:軽量・薄型マットで十分(R値1〜2程度) ・春・秋や高地キャンプ:R値3以上のインフレータブル/エアマットが安心 ・冬キャンプ:R値4〜5以上の高断熱モデル、または二枚重ねが必須 自分が行くシーズンや場所に合わせて選ぶと失敗がありません。
5.ブランドの信頼性
安価なノーブランド品もありますが、ツーリング用途では信頼できるブランドを選ぶのが賢明です。 ・海外ブランド(Therm-a-Rest、NEMOなど):実績が豊富で補修用品や保証も充実 ・国内ブランド(モンベルなど ): 日本人の体格や販売網に強み 結果的に長く使えてコスパも良いため、信頼性の高いブランドを選ぶことが安心につながります。
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キャンプツーリングにおすすめのマットブランド
ツーリングキャンプで使うマットは、快適性や断熱性だけでなく、積載性や耐久性も重要です。特に信頼できるブランドを選べば、長距離ツーリングや連泊キャンプでも安心して使えます。ここではツーリングライダーから支持の厚い5つのブランドを厳選して紹介します。
1.THERM-A-REST(サーマレスト)
アメリカのワシントン州で誕生した老舗ブランドで、世界で初めてインフレータブルマットを商品化したパイオニアです。40年以上にわたりアウトドア愛好者から信頼され、今もトップクラスの人気を誇ります。 【代表的なモデル】 ・NeoAirシリーズ:厚さ約6cm前後、収納時は直径約10cm×長さ約23cmのモデルもあり、重量は約400〜500g(代表例)。軽量性と快適性を両立。 ・ProLiteシリーズ:インフレータブル構造で設営が簡単。重量は約500〜700g前後で春〜秋に最適。 【ツーリングでのメリット】 収納性が高くシートバッグに収まりやすい。長距離や連泊ツーリングに安心感があります。
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2.NEMO(ニーモ)
アメリカ東海岸で生まれた新鋭ブランドで、革新的なデザインと高い快適性で人気を集めています。近年は軽量・コンパクトなマットの分野でも評価が高く、バイクツーリングとの相性が抜群です。 【代表的なモデル】 ・Tensor:ふかふかとした寝心地で、軽量かつコンパクトに収納できるモデル。疲れを癒やす休息が可能です。 ・Switchback:展開・撤収が一瞬で済むフォームタイプ。サブマットとしても活躍する扱いやすさが魅力です。 【ツーリングでのメリット】 軽量・コンパクトを求めるライダーに好相性。デザイン重視派にもおすすめ。
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3.EXPED(エクスペド)
スイス発のブランドで、過酷な環境にも対応できるマットを数多く展開しています。断熱性や耐久性の高さから、登山家や探検家からも厚い信頼を得ています。 【代表的なモデル】 ・SynMatシリーズ:中綿入りで断熱性が高く、寒さの厳しい季節や標高の高い場所でも安心して眠れるマット。 ・Ultraシリーズ:徹底した軽量設計で、持ち運びが楽なモデル。気温が穏やかな季節のツーリングに適しています。 【ツーリングでのメリット】 寒冷地や秋冬ツーリングで心強い。寝冷え防止を重視する人におすすめ。
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4.Coleman(コールマン)
アメリカ発祥で、今では日本でも圧倒的な知名度を誇る総合アウトドアブランド。初心者からベテランまで幅広い層に親しまれています。特にマットは「手頃な価格」と「扱いやすさ」で支持を集め、初めてのキャンプやツーリングにも選ばれやすい存在です。 【代表的なモデル】 ・インフレータブルタイプ:ふかふかな寝心地を手軽に得られ、設営も簡単。初心者でも安心して扱えます。 ・フォームタイプ:頑丈でタフに使える定番。外付けで持ち運びやすく、短期のツーリングキャンプに便利です。 【ツーリングでのメリット】 価格が手頃で入手しやすく、全国のアウトドアショップや量販店でも購入可能。
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5.モンベル(mont-bell)
日本を代表する総合アウトドアブランドで、全国に直営店があり入手しやすい点が魅力です。高いコストパフォーマンスと幅広いラインナップで、初心者からベテランまで対応できます。 【代表的なモデル】 ・U.L.コンフォートシステム エアパッド:軽量で持ち運びやすく、快適性も備えた定番モデル。 ・フォームパッドシリーズ:価格が手頃でタフに使えるため、初心者にも人気があります。 【ツーリングでのメリット】 価格と性能のバランスが良く、初めてのマット選びにも安心。買い替えや補修も容易。
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その他の候補ブランド
今回紹介した5ブランドは「信頼性・快適性・入手性」で厳選しましたが、価格や個性重視なら以下も候補になります。 ・Naturehike(ネイチャーハイク):中国発コスパブランド。軽量・コンパクトで低価格。 ・Klymit(クライミット):アメリカ発。V字型構造で寝返りがしやすい。 「まずは手頃なモデルを試したい」「価格を抑えたい」というライダーはこれらも検討してみるとよいでしょう。
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キャンプツーリングでマットを活用するコツ
せっかく高性能なマットを選んでも、使い方次第で快適さは大きく変わります。ここでは、ツーリングキャンプならではのマット活用術を紹介します。 【地面の状況に合わせた使い方】 ・砂利や硬い地面:フォームマットを下に敷き、その上にエアマットを重ねると凸凹が気にならず快適。 ・芝生や柔らかい地面:インフレータブルマット1枚でも十分。 ・斜面や不安定な場所:フォームマットを土台にすると滑りにくくなる。 組み合わせ次第で快適性も耐久性もアップします。 【グラウンドシートの活用】 マットの下にグラウンドシートやレジャーシートを敷くだけで、汚れや穴あきを防げます。特にエアマットはパンクのリスクがあるため必須。 ・軽量タイプのグラウンドシートなら100g以下で持ち運びも負担にならない。 ・雨天時は防水シートが役立ち、結露や湿気対策にもなる。 【積載の工夫】 ・エアマット・インフレータブルマット:収納袋に入れてシートバッグやサイドバッグの内部へ。小物類と一緒にパッキングしやすい。 ・フォームマット:かさばるが軽量なので、リアキャリアやシート横にゴムバンドで括り付けるのが定番。 ・長期ツーリングではマットを外付けしてバッグ容量を温存するのがおすすめ。 【季節ごとの使い分け】 ・夏:薄型のエアマットやフォームマットで通気性を確保。熱がこもりにくいモデルが快適。 ・春・秋:断熱性のあるインフレータブルや中厚のエアマットがベスト。R値2〜3程度が目安。 ・冬:R値4以上のマット、またはフォーム+エアの二重使いで冷気を遮断。 季節や行き先に応じて1枚を使い分けたり、複数を組み合わせたりすると一年を通じて快適に過ごせます。 【プラスαの工夫】 ・銀マットやアルミシートを下に敷く:断熱性をさらに高められる。 ・ピロー一体型モデルを選ぶ:荷物を減らしつつ寝心地も改善。 ・シートバッグ内で圧縮袋を活用:空気マットをよりコンパクトにまとめられる。 こうした小さな工夫が、ツーリング先での快適さを大きく左右します。
自分に合ったマットを選んでキャンプツーリングを楽しもう
キャンプツーリングは、走る楽しさと自然で過ごす心地よさを同時に味わえる特別な時間です。その快適さを大きく左右するのが夜を支えるマット。軽量性・収納性・快適性のバランスを意識して選べば、翌日の走行パフォーマンスも大きく変わります。 これまで紹介してきた ・マットの種類ごとの特徴 ・選び方のポイント(収納性、設営、耐久性、季節対応、ブランド信頼性) ・おすすめブランドと早見表 を押さえれば、自分に合った一枚が見つかるはずです。 お気に入りのマットを手に入れて、キャンプツーリングをより快適に、より楽しく過ごしてください。