2021.11.29

ツーリングマップル2022年度版 撮影旅日記【関東甲信越(前編)】

ツーリングマップルの撮影旅日記、関東甲信越編の前編をお届けします

著・中村聡一郎(フィネス)/撮影・巣山悟

<表紙撮影1日目>


今年の表紙撮影は8月終わりに予定して準備をすすめていた。ところが、8月の中旬頃から梅雨が戻ってきたような天気が続いて、青空広がる夏がなかなか戻ってこないまま、9月になろうとしていた。 当初、まずは2日間撮影をして、残りの1日は9月中に済ませるという計画を立てたが、不安定な空模様のため、結局日帰りでの撮影を行なうことに。前日の夜、ギリギリまで天気予報をチェックして、最終的に、目的地はこれまで表紙撮影で未訪問だった南伊豆エリアに決定した。 9月6日、巣山カメラマンと東名高速の足柄SAで合流。空は雲が優勢で青空が見えていなかったが、きっと昼までに天候が回復するだろうと信じて予定通り伊豆半島を南下した。

足柄SAから雲の切れ間に富士山の姿。「あれ?、なんかうっすら白い」と思ったらなんと翌日に初冠雪発表。しかし、後日初冠雪の定義から外れてしまい幻の事象に

国道136号で伊豆半島を南へ、南へとひた走る。 天城峠の新天城トンネルを抜けたあたりから青空が見えてきた。 最初の撮影ポイント、下田市の外浦海岸(ツーリングマップル関東甲信越13H-4/ツーリングマップル中部北陸34H-4)に到着。雲がまだ多いので、太陽待ちとなったのですが、風が非常に強い。道路標識を揺らすぐらいに吹き荒れる風に、悩みながらも、砂浜をバックに本日のファーストカットを撮影。

朝の外浦海岸で今年の表紙撮影がスタート

次に向かったのは下田市のペリーロード(ツーリングマップル関東甲信越13G-4付近/ツーリングマップル中部北陸34G-4付近)。 さらに、下田海中水族館の横を通って下田港に面した海岸線へ。狭いけれども、素敵な海岸線沿いに走れる道があるので、ここで撮影を、と思ったのですが、強風に邪魔されて撮影できず、残念。

距離は短いのですが、ペリーロードは石畳に柳の木、古い建物となかなか良い雰囲気なんです

撮影を断念した下田の海岸、海を行くのは遊覧船のサスケハナ号

巣山カメラマンと二人、KTM890ADVとSR400を走らせてさらに南へ進みます。 次の撮影地点は弓ヶ浜(ツーリングマップル関東甲信越13E-5/ツーリングマップル中部北陸34E-5)。9月の平日だけど、もしかしたら夏の名残を惜しみながら海で遊ぶ人が多いかなぁ、と心配したけれども、実際は人の姿もまばらで静かな雰囲気。朝よりも青空が増えてきて、相変わらず風が強いことを除けば、撮影にばっちりの好天のもと、いくつかパターンを変えて順調に撮影が進みます。

くるっと弧を描く砂浜が美しい弓ヶ浜。もっと青空を、と心の中で叫ぶ

静かなビーチでひと息入れた後、停めたバイクへ戻るイメージで、というカットも

海辺の駐車場で少し休んだら、いよいよ今日のハイライト石廊崎へ。 南伊豆では定番中の定番、あいあい岬周辺の県道16号で撮影ポイントを探します。そして、ユウスゲ公園への入口にある駐車場にバイクを止めて、南伊豆の海岸線を背景に撮影。 「天気バッチリ、表紙はここでのカットで決まりでしょう!」

この素晴らしき好天に万歳三唱!

どうですか!関東随一の絶景です!

ここまで来たら、石廊崎も訪問しないといけないですね。ということで、岬へ。 石室(いろう)神社を参拝して、太平洋の眺めを楽しんだら、石廊崎オーシャンパーク(ツーリングマップル関東甲信越13D-6/ツーリングマップル中部北陸34D-6)で昼食。食事をしながら午後の行き先を相談して、結局中伊豆へ向かうことにしました。

強風にちょっとドキドキしながら、伊豆半島最南端の石廊崎へ。静岡県最南端ではないのでお間違いなく

昼食は石廊崎オーシャンパークでジオのりラーメン、食後には下賀茂の温泉塩を自分でトッピングするジオソフトを

石廊崎から来た道を戻り、午前中はトンネルで抜けた天城峠を旧道で越えます。この時に道を間違えて、巣山カメラマンに余計に未舗装路を走らせてしまいました、ほんと申し訳なかったです。 峠を越えたら湯ヶ島から県道59号に進んで国士峠を越えて、桴場のわさび田(ツーリングマップル関東甲信越12H-5/ツーリングマップル中部北陸33H-5)周辺で撮影。 その後、コンビニで休憩していると、雲がだいぶ優勢な空模様になってきたので、そこで撮影終了となりました。 全3日間の表紙撮影、残り2日は後編でお届けします。

いつきてもいい雰囲気の旧天城トンネルで越える旧道の天城峠は個人的に好きな峠のひとつ

桴場付近でわさび田と水田をバックに

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