
Touring
2023.07.14
【サンライズ・サンセット・ツーリング・ラリー2023】3人の挑戦記<前編>
2021年秋の大失敗(!)に終わったSSTR。初参加から早幾年、今年も気合を入れて参戦してきました。おなじみ舛木氏と、ツーリングマップル関東甲信越版・東北版の表紙撮影でお世話になっている巣山カメラマンも初参加。まだ4回目なのに、すっかりSSTRマイスター気取りの私が先導しての道中はいかに。まずは長野と岐阜県の県境、長峰峠までをお届けします。
【走行ルート】
出発地点▶西湘PA(西湘バイパス) 【ポイント獲得地】 道の駅 足柄・金太郎のふるさと>>>道の駅 すばしり>>>八ヶ岳PA(中央自動車道)>>>諏訪湖SA>>>辰野PA>>>道の駅 日義木曽駒高原

【プロローグ】
今年は5/21~/26の間の好きな日程で出走ができるオープン制を選んだ。多くのライダーが走行する定員制の土曜日との違いを楽しんでみようというのと、翌日の土曜日は千里浜のゴールでライダーの出迎えやイベントを楽しんでみようというのが理由だ。 そして、過去3回とも岐阜県や北陸は慌ただしく通過するだけになってしまったので、今回は「できるだけ早い時間に岐阜県に入る」さらに「北陸もできるだけいろいろと寄り道しながら走る」というのを目標にした。 バイクはスズキの協力でVストローム250を2台借りた。車体色は私が黒で舛木氏が黄色。黒を選んだのは2021年秋に「黄色」でいろいろあったから…では無い、決して。
【2023年のSSTRがスタート】
いつも何かが起きる出発前だが、開催とタイミングをあわせるように台風2号が発生した。無事にスタートできるのか不安だったが、来日はSSTRが終わるまで待ってくれるとのことで、よもやの中止の事態は避けることができた。 出発地は西湘バイパスの西湘PA(下り)。2019年の台風19号で被災して、長期間の復旧工事が行なわれてきたが、4月29日についに新装オープンと聞いた時に、「2023年のスタート地点はやはりここだな」と決めていた。 台風の影響で天気予報はあまり良くなかったが、昇る真っ赤な太陽を見ることができた。頭の中でファンファーレが鳴り響き、スタートの登録をポチッと済ませて、午前4時46分18秒に、いよいよ千里浜へ向けての長い長い一日が始まった。

皆さん、2023年5月26日の日の出ですよ!

アサヒの缶コーヒーを飲みつつ、昇る朝日を見る舛木氏の胸中はいかに

巣山氏は愛車のSR400で出走。最近、信頼できるバイク屋と巡りあったおかげで、車両の状態は絶好調とのこと
【早足で甲府盆地へ】
「北陸」を楽しむために、一気に岐阜県まで行く手もあったのだが、プレミアムSSTRの時に、指定道の駅でのチェックインは早めにしておいたほうが、心に余裕が出ることを学んでいたので、まずは道の駅足柄・金太郎のふるさとへ。 ここで、完走に向けてのノルマの一つ「指定道の駅にチェックインする」を達成。あとはポイントを積み重ねて、19時までに千里浜へ到着することを目指すのみ。 今年は岐阜から先の行程に時間を残しておきたいので、大井松田から東名高速に乗って、途中のPAには一切寄らずに御殿場インターから東富士五湖道路を経由して一気に長野県を目指した。 しかし、何故か立ち寄ってしまう道の駅 すばしり。そうなると、いつもの山坂道で篭坂峠を越えてしまいそうになったが、そこはグッとこらえて、籠坂トンネルで山梨県に入り、さらに中央自動車道で甲府盆地まで走る。

道の駅足柄・金太郎のふるさとに貼られていたポスターに足跡を残す

まだまだ気持ちも余裕十分、顔ハメも楽しんじゃいますよ

曇り空でしたが富士山はくっきり

だんだんと雲が出てきて気温も低下傾向に。ウェアを着込んで寒さ対策、立ち寄って正解でした
【ちょっと遅めのモーニングを上諏訪で】
この後の予定では上諏訪の「太養パン」で優雅な朝食をとることにしていたので、そこまでノンストップの予定だった。 が、須玉のあたりから気温がグンと下がり、体が凍えてきたので、八ヶ岳PAに急遽イン。慌ただしく防寒装備を着用して再スタートした。 この緊急ピットインで、当初の想定よりも時間が遅くなったのだが、計画通りに諏訪ICを降りて「太養パン」へ。ここはライダーも多く訪れる老舗のパン屋さんで、先月初訪問したときには、午後遅い時間で、ほぼパンが販売終了だった。なので、今回はぜひぜひここで朝食を、と決めていた。 今日はまだショーウインドウにパンがズラリ。その中からチョイスして、店前のテーブルで優雅な朝食を。と、そんな余裕は果たしてあったのだろうか…。店を出るころには10時を過ぎていた。完走に黄色信号が点灯?

1年前のSSTRは防寒装備不要で走ったのだが。しかし、不要かなとおもいつつ持参したオーバーパンツが大活躍

八ヶ岳は厚い雲の中に

美味しいパンとコーヒーの朝食を

岐阜から先をのんびり巡る、その目標をすっかり忘れて、素敵なモーニングのひとときを楽しむ。このままビーナスラインもいいなと、ふと思っていた
【伊那から木曽路、そして開田高原へ】
さて、優雅なひとときは終了して、再び時間との闘いが始まる。当初は上諏訪から高速に乗らずに開田高原を目指す予定だったが、そんな余裕はすでに無し。ガソリンを給油して再び中央自動車道へ戻って、伊那ICから国道361号で権兵衛トンネル、姥髪トンネルを通って木曽路へ。道の駅 日義木曽駒高原で木曽路の雰囲気を少しだけ味わって国道361号で開田高原まで進む。 しかし、このまま走っていると 「美味しい地元の味は楽しまないのですか?」 と、二人から怒られそうなので開田高原アイスクリーム工房でご機嫌をとる。

全長4467 mの権兵衛トンネルであっという間に木曽路へ

だいぶ余裕はなくなってきているけれども、道の駅 日義木曽駒高原で駒ヶ岳を背景に顔ハメでパチリ。よく見ると顔の向きが(汗)

開田高原アイスクリーム工房でとうもろこしとバニラのミックスを。オートバイツーリングとソフトクリームは切っても切れない関係なのです。しかし、次回のSSTRではソフトクリーム店でボーナスポイントが獲得できるようにして欲しい
美味しいソフトでひと息ついて、再出発。 「昼食は高山ラーメン、飛騨牛とかですかね~」 と二人から希望を言われるが、すでに時間は14時近く、そんな余裕はないのはあきらかだった。 いや、正しく言うと、舛木氏から絶対に寄ってください、と厳命されていた、とある場所をここであきらめていれば食べることはできたかもしれない。なので、この件については私のルート選択ミスでは無いことをはっきりと書いておく。 高原から山間へと周囲の景観が変化する中を登っていって、岐阜県と長野県の県境、長峰峠までたどりついた。時間は13時30分。残りはおよそ3時間半。まだまだ能登半島までは遠い。そして、昼食もまだ食べていない。振りかえれば朝の5時前から8時間近くバイクを運転してきて、だいぶおつかれの3人のナイスガイ(おじさん)。 行く末が気になるところですが、続きは後編で!

御嶽山がドーン!という感じの眺めを期待していた柳又ビューポイント。しかし、雲が...

岐阜と長野の県境、長峰峠に到着、いざ高山市へ