2023.09.24

バイク女子デビュー!免許を取って初めての公道ツーリング

はじめまして!昭文社のタカニシと申します(社内では「にしこ」と呼ばれています)。 普段は「山と高原地図」という登山地図の編集をしているのですが、ツーリングマップルのYouTubeやノマディカさんとのコラボキャンプなど、ちょくちょくツーリングマップルのお手伝いもしています。ワタクシ、登山は大好きだけどバイクは守備範囲外でした…なのに!だったのに!気づけばいつの間にか、二輪の免許を取っていました! 今回は、そんなバイク超初心者が始めて公道を走った日の紀行ログをお届けします。 Route!に遊びに来て下さる方は、すでにバイクライフを存分に楽しんでいる方が多いと思います。ぜひともご笑覧頂ければ幸いです。

著・編集部タカニシ

緊張の瞬間。脱ペーパーライダーを目指して


時は2022年秋。静岡県は掛川市で行われたノマディカ×ツーリングマップルのコラボキャンプ。私はお手伝いとして参加していたのだけど、そこでキャンプツーリングを満面の笑みで楽しむ参加者さんたちを目の当たりにしてしまい…。「羨ましい!」衝動的に二輪免許を取得した。 と、免許を取ったはいいものの、乗るぞ乗るぞと言いつつ、気づけば半年…。 このままでは立派なペーパーライダーになってまう!(もうなってる?)という訳で、我らがツーリングマップル、マスキ編集長に直談判! 「公道デビュー、付き合ってください!!」

バイク雑誌やツーリングマップルを見ながら妄想ばかり広がる日々…

タカニシ、行きます!


そして来たる9月某日。その時がきた。 都心を走る自信はまだない。ならば少し外れたところへ電車で移動して、そこでバイクをレンタルして出発しようじゃないかと…。 向かうは千葉県千葉市! ただこの日は猛暑日で、レンタルバイク屋に着く前から汗がダクダク。ついでに公道を走る緊張で冷や汗もドバドバ(大丈夫か?)

ちなみに、記念すべき公道デビューに選んだバイクはHONDAのDax125。クラッチ操作もなく、シフトチェンジもロータリー式なので初心者に優しい!何より犬種「ダックスフンド」をイメージした見た目がかわいい。

特徴的なフォルムにダックスフンドのロゴ

今回の目的は「公道に慣れる」こと。焦るな自分、一歩ずつ! ショップに着き、レンタルの手続きをしながら「初めての公道」であることを告げると、お店の前で少し練習させて頂けた(ありがとうございます!)。やがてマスキさんがロイヤルエンフィールドのバイクでお店に到着。 ついに…走るぞ…!緊張感は最高潮。 ツーリングマップルで行先を確認後、いよいよ出発。先導してもらい、とにかく後ろをついていく。 エンストの心配がないのはとても大きい。ただひたすらに二輪で走る感覚に慣れるよう、身を任せる。 トラックと対向する。勢いよく風に煽られる。 地面の些細なデコボコ。大きな振動になって伝わってくる。 匂いがする。牧草?近くに牧場があるの? なんだこれ、五感が忙しい!すっごい楽しい!

走り出し10分で一旦小休止。緊張から一転、この顔である。

樹齢500年の大杉に御祈願!


その後も快調に走り、最初に向かうは賀茂神社。 御神木でもあり、樹齢500年もの歴史をもつ大杉があるという。ぜひとも見てみたい!

カメラにアピールする余裕も出てきた

いざ神社に到着すると、前にある土木会社の方が「ここに停めていいよ」と教えてくださった。ありがたい。 そして大杉に対面。

その高さなんと35m。今なお多くの信仰を集めている立派な御神木。

大杉の存在感たるや、素晴らしいものだったのだが、それよりも気になったのが参道を塞ぐ倒木。

石段を塞ぐように倒れてしまっている(通ることはできる)

痛々しい姿…

月初めにあった台風13号の影響で、根底から折れてしまったようで、見れば手すりもその衝撃で歪んでしまっている。神聖な場で、自然の恐怖を目の当たりにした。 気を取り直していざ参拝。

願うはひとつ、「事故りませんように!」

よろしくお願いします。

海の駅九十九里で絶品海鮮料理に舌つづみ♪


賀茂神社を後にし、ひたすら行路を東にとる。 時刻は13時過ぎ。そろそろお腹が減った!という訳で向かったのは「海の駅九十九里」。 せっかく九十九里まで来たんだもの。食べなきゃ、海鮮!

「海の駅」は九十九里浜の目の前に位置する絶好のロケーション!

片貝漁港で水揚げされた、イワシやハマグリなどの新鮮な魚介類が頂ける。

マスキさんは豪華なイワシ御前!

タカニシは海鮮丼(ミニ)!

この丸型の青い郵便ポストは全国でここだけらしい。カワイイ色!

ついでに鐘も鳴らしておこう♪(なんの鐘か分からないけど…)

いい音!

いよいよ本命目的地「刑部岬」へ!やっぱり海が見たい!


その名に反して海は見えない「九十九里ビーチライン」を北上し、刑部岬(ぎょうぶみさき)へと向かう。海は見えないけど、どこからか潮の香りがしてくる。 岬は屏風ケ浦の西端に位置し、高さ約60mの断崖絶壁。その上にある展望台へ向かうには少し標高をあげることになる。 今日イチの傾斜。頑張れダックス! ぐんぐん上がっていって…視界が開けた!海だー!

刑部岬からの眺望は「日本の夕日百選」「日本の朝日百選」「日本夜景100選」に選ばれているそう。確かに岬自体が突き出しており、周りより高さもあるため遮るものがない。 どこまでも続く九十九里浜の海岸線に惚れ惚れしてしまう。 また晴天時には水平線の向こうに富士山を望めるとか。今回は雲に隠れて見えずじまい。残念。 ちなみにツーリングマップルには「関東の富士見百景」なる地図マークがあり、刑部岬もそのひとつ。百景を全部回るのも楽しいだろうな~。

 刑部岬の上永井公園内には「飯岡灯台」が立っている。 小型の灯台ではあるものの、その白亜な姿と太平洋の青のコントラストがたまらなく美しい。 この灯台、岩井俊二監督の映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の聖地としても有名である。2017年にアニメ版映画が公開されたのも記憶に新しいよね。

今回の目標「海が見たい」を達成し大満足!やったー!

素晴らしい展望を大満喫した。ここからは往路を戻るのみ。だけど、ただ戻るだけでは勿体ないよね…

ツーリングと言えば、○○○でしょ!


どこかの誰かが言っていた。 「ツーリングに行くと、ライダーは必ずアイスを食べてしまうものである」と。 ならばタカニシも食べたい!ということで、急遽ジェラート専門店「ジェラテリア ホーム・オブ・マザーズ」へ。

のどかな風景を走ってたどり着いた

宇畑牧場に併設して建てられており、外観も牧歌的で可愛らしい。 ちなみに道の駅 季楽里あさひにも同店があり、フレーバーこそ一部異なるものの絶品ジェラートを頂くことができる。ぜひぜひ。

さて、その肝心のジェラートである。 常時20種類もの味が選べるが、夕方には売り切れてしまうフレーバーもあるらしい。 何より、牧場直営ということもあって、ミルクが新鮮。 余談だがタカニシはコーンかカップか選べるならば、迷わずコーンを選んでしまう。皆さまどっち派?

迷った末、カッサータとゴマのフレーバーをチョイス(ダブル)

甘すぎずもしっかりと素材の味が感じられ、なによりこのビジュアル。絶対美味しいと踏んだ通り、味は逸品だった。 ただし冒頭でも述べた通りこの日は猛暑。瞬く間に溶けてしまい、食べ始める前から大騒ぎ。急ぎ足で食す。

写真を撮ってる場合じゃない!

最後の寄り道はやっぱり道の駅でしょ!


ジェラートで小腹を満たし、さあいよいよ帰るぞ! …とは言ったものの、絶妙に時間が余っている。どうしようかとツーリングマップルを覗いていると、帰り道沿いに道の駅を発見! 「道の駅 風和里(ふわり)しばやま」! よし、ここを本日最後の寄り道スポットとしよう!

空も暗くなってきた頃に着いた「道の駅 風和里しばやま」

風和里しばやまの魅力は何といっても地元農産物・加工品などをはじめとする品揃え。その数なんと約2000種類!(店内は撮影禁止) 喫茶・軽食コーナーもあり、定番のソフトクリーム他、だし醤油の染み込んだ玉こんにゃくや季節限定で焼き芋やみそ田楽なども食べることができる。 それにしても、道の駅ってなんでこんなに楽しいんでしょう?ずっと見ていられるけれど、今回はタイムリミット(返却時間)があるので、いくつかお土産を買いこみ泣く泣くお店を出た。

道の駅入り口では芝山町のマスコットキャラクター しばっこくんが旅人を迎えてくれる。 その正体は道の駅の建設時に、「幻の風和里古墳」から極秘出土した人物埴輪らしい。しかしその背中には翼とロケットエンジン。謎に満ちているキャラクターだ。そういえばここへ来る道中、いくつか埴輪を見たな…

いざ帰還!


道の駅に後ろ髪をひかれつつも、バイク屋さんに戻る。 途中はじめての給油も経験し、日が落ちゆく道をひたすらに走っていく。 そしてついに、無事バイク屋さんに帰還。 怪我事故なく戻れました。ひとまず、ほっ。

着いた時にはあたりは真っ暗

今回お世話になったバイク屋さんはこちら!


今回バイクをレンタルしたのはバイクショップ ジークライムスター若松店さん。

緊張でガチガチのタカニシを励まし、見送り、そして温かく出迎えてくれました。 おかげで安心して最高の公道デビューができました。本当にありがとうございます! 偶然にもご主人はお誕生日に娘さんからツーリングマップルをプレゼントされたばかりだったそう! なんてステキすぎるエピソード…!全国のバイク乗りのご両親を持つ皆さま。プレゼントにツーリングマップル、どうですか?

公道デビュー大成功!…次はどこへ?


さて。今回距離にしたら150km足らず、休憩を多々挟んでの初ツーリングではあったが、自己採点するなら120点でいいんじゃないでしょうか。いいよね編集長! けれどニンゲンは欲張りなもんで、次はやっぱり250に乗ってみたい! 次回につづく! (のか?)

最後はやっぱりカソリポーズ「行くぜ~!」