2023.11.16

バイク女子デビュー!Vol.2- 憧れの250ccバイクにチャレンジ!

こんにちは!昭文社のタカニシです。 普段は「山と高原地図」という登山地図の編集を担当しているのですが、YouTubeやノマディカキャンプ等ちょくちょくツーリングマップルのお手伝いもしています。 登山は大好きだけどバイクは守備範囲外‥だったのに、気づけば二輪の免許を取っていた!そんなわたくし、9月にようやく公道デビューを果たした超バイク初心者。今回は記念すべき2回目のツーリングを決行したものの、道中はハプニングばっかり? はてさてこの先どうなることやら‥。 ※Route!に遊びに来て下さる方は、すでにバイクライフを存分に楽しんでいる方が多いと思います。ぜひともご笑覧頂ければ幸いです!

著・編集部タカニシ

 

「どのバイクにしようかな~」この時間も楽しい・・!

免許を取ったからには?やっぱり憧れのバイクに乗ってみたい!


9月に公道デビュー(下記リンク参照)を終えてから、日に日に募るバイク熱。次はどこに行ってみようか、どのバイクに乗ってみようか。 前回は初めての公道ということで、HONDAのDax125を選んだ。クラッチレス、小さくて軽めの車体など「まずは公道に慣れるため」を最優先した選択だった。(結果大正解だった!) でもやっぱり免許を取ったからには、自分が運転したいバイクに乗ってみたいじゃないか! という訳で我らがツーリングマップル、マスキ編集長に直談判! 「250cc乗りたいです!ツーリングいきましょう!」  

▼前回記事はコチラ!▼

今回は海外メーカーのバイクに乗るぞ!


さて本日乗るバイクは、海を飛び越えイギリスのメーカー、MUTT Motorcycles(マットモーターサイクルズ)のHILTS 250(ヒルツ250)。MUTT Motorcyclesは、2019年に日本に上陸した、まるでカスタムバイクのような、こだわりの車体をリリースしているメーカー。 本当は、「秋田犬」をモチーフとする「AKITA250(アキタ250)」に乗って、前回のダックスに引き続き「犬シリーズ」で攻めていくのもいいなあ、なんて呑気に考えていたのだが、それはまたの機会に。 格子状のヘッドライトグリル、ダイヤモンド柄のグリップラバー、ステッチのきいたレザーのシート・・。 バイクの性能についてはよく分からないけど、とにかくビジュアルがかっこよすぎるんですよ! そんなマットに一目惚れして、免許を取って以降、ずーっと乗ってみたかった。 夢見た日がついにやってくるぞ!ワクワクは最高潮。  

HILTS250 スクランブラースタイルでシンプルながら、随所に個性が光る

ブロックタイヤでオフロードもいける

シート後部。こういうところもたまらん!

ところが現実は容赦なく・・


そしてツーリング当日。 打って変わって、憧れのバイクを目の前に私は冷や汗をかいていた。 (なんだこれ、重すぎないか・・?) 前回のダックスは、なんだかんだ言って取り回しに苦労はしなかった。 重さはその倍もないはず(ダックス107kg、ヒルツ130kg)。それでもズシッと車体から重さが伝わってくる。ハンドルを曲げ過ぎないよう気を付けながら、腰で支えながら動かす。 大丈夫、ゆっくりなら動かせる。 焦るな焦るな。 ハンドルを握り、シートに跨る。 むむむ、これは・・。足つきがちょっぴり不安。 ヒルツのシート高は780mm。タカニシの身長は156cm、悲しきかな脚は短足。 あ、焦るな・・焦る・・な・・

店員さんの説明をしっかり聞いて・・

いざ取り回し・・が、「あれ?お、重くないですかこれ?」

ヘルメットをかぶり準備したものの、不安がぬぐえない。だ、大丈夫か・・?

なお、マスキさんだとこの余裕・・ずるい!

初手、坂道発進で心が折れそう


バイクショップを出発し、ゆっくり慣らしつつバイクを走らせる。 教習所時代の記憶と感覚が戻ってくる。 エンジン音を聞きながらクラッチを握り、ギアチェンジ。 うん、大丈夫。前回のような「公道を走ること」への緊張感はない。 今回はインカムも付けており、走行中、停止中、転回時などマスキさんから丁寧に指示が入る。途中かましてくる彼の変なボケはスルーして、と。

少し走ったところで一旦停まって確認。「なんとか行けそう・・かな?」

赤信号。 結構な斜度の坂道で停車。 自重で後ろに下がらないようしっかりブレーキを踏む。 信号が青に変わった。 クラッチを繋ぎつつ、アクセルを平地よりも気持ち多めにまわしていく。 ・・動かない。 焦る。後続車が並び始める。 大丈夫、仕組みは理解してるから動かせるはず。 アクセルを更にまわして、リアブレーキを少しずつ緩めてみる。 動かない! 焦る! インカムから先行するマスキさんの声が聞こえる 「大丈夫だよ~ゆっくり!」 路肩に寄せたくても動かない。どうしよう! そうこうしているうちに、やっとのことで動き出す。少し先の路肩で待っていてくれたマスキさんに合流する。山道のトラバースよりもよっぽど心臓がばくばくしている。

途中休憩ポイントでのひとコマ。 「もう動かせないかと思った~・・」偶然へたり込んだ看板の文字も相まって、より悲壮感が漂っている

それでも走る!絶景と美味しいグルメを目指して。メッツァビレッジへ!


坂道発進事件を経て、進路を北東へ。 今回の目的地のひとつ、向かうはメッツァビレッジ。 2018年11月にオープンしたムーミンバレーパークは記憶に新しいが、メッツァビレッジとは、ムーミンバレーパークを内包する施設全体のことを言うのだそう。 「メッツァ」とは、フィンランド語で「森」のこと。 その名の通り、森と湖、草木や花々に囲まれた施設には、どこか北欧を感じさせるのんびりとした時間が流れていた。 一旦北欧時間に浸って心を癒し、諸々リセットといきましょうか!  

宮沢湖を目の前に絶景のロケーション。日差しもぽかぽかで気持ちが良い。

ムーミンバレーパークの入口にはムーミンの仲間たちのオブジェが立ち並び、映えスポットになっている。 まるで彼らの仲間入りしたようで楽しい!

たくさん緊張してお腹もすいた!ランチだ!


さて時刻はすっかり13時過ぎ。折角だしここでランチも頂こう!と施設内を進んで行くと、なにやら美味しそうな看板が目に入ってきた。

爽やかな青塗りの外壁が特徴のカフェ、Nordics(ノルディックス)。 宮沢湖の絶景ロケーションを目の前に、珍しくも美味しい黒いホットドック「ブラックドッグ」が食べられるらしい。

お腹空いた!入りますよ!

「腹が減っては運転できぬ!」 お腹はペコペコ。意気揚々と注文するタカニシ。 「ブラックドッグ下さい!」 「あ・・、申し訳ございません。只今黒いパンの在庫が切れてしまいまして・・普通のパンでのご提供で宜しいしょうか?」 「え・・??・・あ、はい・・。」

ブラックじゃないブラックドッグ・・。

とはいえ味は絶品!フィンランドの陶磁器ブランド、ARABIAの食器もステキだった

せっかくなのでリンゴジュースもいただいちゃう。うまい!

楽しい紅葉狩りのはずが、まさかの階段地獄へと!秩父御嶽神社


お腹も満たし、景色に癒され、すっかり元気を取り戻したので、次なる目的地へと向かう。 時は10月下旬。であればやっぱり色づく紅葉が見たいじゃない!ツーリングマップルをペラペラと捲ってみると「もみじの紅葉が見事」のコメントを発見。 「秩父御嶽神社!」 (ツーリングマップル関東甲信越38H-1) 「ここしかない、よし行ってみよう!」 この軽率な判断を後々後悔することになるとは、思いもよらず・・。

【東郷公園 秩父御嶽神社】木曽御嶽山を本山と仰ぎ、その御分霊を祀る御嶽信仰の神社。拝殿は木曽の御嶽山を遥拝する向きに造営されているんだって。

駐車場にバイクをつけ境内に入っていく。

到着~!高麗川沿いを走る国道299号、走りやすくて気持ち良かった~

不思議な境内


神苑である「東郷公園」は紅葉スポットである一方で、その公園名からも分かるように東郷平八郎元帥にちなみ造園されたものなのだそう。 確かにロシア製の大砲や、戦艦三笠の被弾甲板といった日露戦争の遺物が至るところに展示されており、なんだか境内とは思えぬ特異な雰囲気。

東郷元帥の威厳たるや・・

右はバルチック艦隊の主砲砲弾、左は旅順港口に浮設された水雷

ロシア戦艦の攻撃を受けた戦艦三笠の一部

狛犬も力強い風貌

というか、広すぎる・・いや、高すぎる・・


境内図で本殿までの位置関係を確認する。 「頂上本殿まで徒歩で約25分」・・・25分!?

広大な境内には12もの社祠があり、それぞれにご利益がある。それにしても、まっすぐ登って25分とは・・

そう、この神社のもう一つの顔は、本殿まで続く368段の階段なのだ。しかもこの階段、1段ごとの幅も高さも統一されているとは言えず、体力がゴリゴリと削られていく。

なかなかの修行・・。肝心の紅葉は・・ちょっと早かったかな。残念。

フゥ・・。 地獄の階段を登り終え、やっとこさ本殿のある最上層へ到着。 息も切れ切れ、だけどなんだか達成感。 しっかりと参拝していきましょう。

本殿に参拝。

願うはやっぱり安全と・・今後のツーリングライフの充実・・?

本殿の手前には幸せの鐘がひっそりと置かれている。顔が疲れ切っているね。

帰りは往路を戻る。改めてすごい傾斜だ。

機能的なだけに捉われない、心躍る商品に逢いに行こう!DULTON FACTORY


秩父御岳神社を後にしたところで時刻は17時すぎ。 日は傾きつつあれどまだまだ明るく、返却の時間までも少しゆとりがある。 時間的に次で最後だけど、さてどこに行こうか?あいにくこの辺りには道の駅はないぞ。 であれば、今回はショッピングでシメましょうか!

DULTON FACTORY SERVICE 武蔵村山店。着いた時にはすでに辺りは暗く。でもこの外観、ワクワクする!

「道具を愉しむ、もうひとつの豊かさ」の提供をコンセプトに、家具や雑貨をはじめ様々なグッズを展開する国内インテリアメーカー、ダルトン。 倉庫を改装した広々とした店内は、さながら海外のストリートマーケットのよう。

アメリカンテイストなデザインの家具や雑貨は、どれも遊び心が満載なのだ。 なんだこれ、カッコいい!と思うモノから、なんだこれ、何に使うの?なモノまでそこかしこにお宝が陳列されている。

手に取って、もしこれが自分の生活の中にあったら‥なんて想像する瞬間、たまらなく楽しいよね~。

そうこうしているうちに時刻は18時半。 バイク返却の時が刻々と迫る。後ろ髪を引かれつつも、泣く泣くお店を後にする。 途中給油を済まし、19時3分前にバイクショップに駆け込み返却。 なんとか無事に帰ってきたぞー!

今回お世話になったバイク屋さんはこちら!


今回バイクをレンタルしたのはカワサキフリーダムナナ東村山店さん。カワサキ、KTM、MUTTをメインに取り扱っています。レンタルバイクもいろんな車種借りられます(レンタル819加盟店)。

交通量の多い新青梅街道沿いに位置するため、道路に出る際や目的地までのルート取りなど多々ご親切にアドバイスをいただきました。

バイクショップの皆さまって客と店員差し引いても優しすぎます。 ありがとうございました、そして大変お世話になりました!これからも精進します!

恒例のカソリポーズでシメ。 怪我事故なく!なんとかやりきりました!

今回の旅、何点ですかね?


さて。今回の総評を編集長にお願いしたところ、なんと出ました 「200点!」 やったー! 前回の120点評価に続き、点数が段々インフレしてきましたが、いったいどこまで行ってしまうのか(笑)? 次は何のバイクに乗ってみようか、今からワクワク。 タカニシの成長譚はまだまだ続く・・はず! おわり

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