2023.11.11

【静岡ワンデイツーリング】車輌インプレッション~YAMAHA XSR700~

「【大井川から日本平へ】デイトナ「茶ミスタスタンプラリー」を楽しむワンデイツーリング」の取材で使用した車輌を紹介します。 ※掲載の情報は2023年11月現在のものです

著・中村聡一郎(フィネス)

【XSR700 ABS】


今回のツーリングでは、MT-07からの派生モデル、ネオ・レトロなスタイルが美しい「XSR700 ABS」を使用した。ガソリンタンクのグラフィック、セカンドシートの造形など、目を引く印象的なデザインから受けた印象から、実際に乗ってみての所感が良い意味で大きく変わるバイクでした。 まず、気になっていた荷物の積載については、セカンドシートにしっかりと積むことができた。ただ、タンクバッグについてはプラスチックのカバーに覆われているので、手持ちの磁石式が使えず、今回は使用を断念した。ただ、吸盤やベルトで固定ならば、平らな面が大きいのでうまく積むことができそうだと感じた。 跨がってアクセルを開けると、低回転から充分なトルク感で、加速も実にスムーズ。頻繁にシフトチェンジしなくても、街中であれば3速固定で十分。郊外に出て速度を上げるときも、アクセルワークにしっかり反応してくれて、山道や高速道路でちょっと元気よく走ってみようという時もパワー不足は感じなかった。

ヘッドライトはLED採用。そこからガソリンタンク、シートへつながるラインが印象的。使用した車両はブラックメタリックXのカラーでホイールはゴールドカラー

もしかしたら、遠く感じるのかなと思っていたハンドルの位置も自分の体格にはちょうど良い位置。835mmのシート高で、身長180cmの自分では、両足もしっかりと着くことができて、取り回しも不安無し。窮屈な感じもなく、どちらかというとどっしっりと乗車して、ゆったり乗れる感じで、見た目のイメージとは違って、長時間走行も楽でした。 数日間にわたるロングツーリングに向いているのだろうか、と思っていたのですが、まったくの杞憂で、逆にどこまでも走って行ける、という気分になっていた。 唯一、ガソリンタンクが13Lで、今回のツーリングでは平均して25km/Lだったので、計算上では300kmは走れそうだったのだが、だいたい250kmを越えるぐらいでの給油を心がけていた。もう、あと2Lぐらい容量が多いと良いかなとは個人的に感じた。

シンプルな造りだが、各種警告灯に燃料計も装備した丸形のLCDメーター

水冷・直列2気筒のエンジンは総排気量 688CC

ガソリンタンクは13L、描かれた金と白のラインが良いデザインのアクセントに

セカンドシートの後ろには車名がエンボス加工で

【主な仕様】


メーカー希望小売価格 100万1000円 全長2075×全幅820×全高1130mm/シート高835mm/車両重量=188kg 総排気量=688cc/燃料タンク容量=13ℓ/最高出力=54kW(73PS)/8,750r/min

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