2024.03.14

【ツーリングマップル関東甲信越2024年度版】取材車両インプレッション~YAMAHA XSR700 ABS~

2024年度版のツーリングマップル関東甲信越(2024年3月14日発売)の表紙撮影&実走取材で使用した車両を紹介します。 ※掲載の情報は2024年3月現在のものです

著・中村聡一郎(フィネス)/撮影・巣山悟

1.車両インプレッション 2.車両紹介

メーカー公式サイト、取材担当者による取材で使用したグッズのインプレッションは下記リンクからどうぞ▶

1.車両インプレッション


実際に乗ってみると、見た目からの印象が大きく変わるバイクもあるのですが、2024年度版の表紙撮影・実走取材で使用したXSR700 ABSもそうでした。美しいスタイルが印象的な車体の初見では 「荷物はしっかり積めるかな?、長距離の移動はどうかな?」 と感じたのですが、実際は問題なし。もう少し大きな荷物を積載するなら純正オプションでリアラックが用意されている。 今回は使用しなかったが、タンクは上部が広くほぼ平面でタンクバッグを安定して載せられる印象。ただ、注意したいのは、プラスチックのカバーに覆われているので、吸盤やベルトでの固定方法を選択する必要がある。

新しいけど、どこか懐かしい雰囲気も感じるデザインが美しい車両。取材中に二度も「カッコイイ!」と声をかけられたのは初めて

往年の名車、RZ350をイメージさせる青と白のカラーリング。タンク容量は13L

セカンドシートの後ろにエンボス加工で刻印された車名。さりげないおしゃれが良い感じ

エンジンはMT-07やテネレ700と同一の水冷・直列2気筒の688CC。走り出してみると、低速は充分なトルク感で、頻繁にシフトチェンジしなくても、街中であれば3速固定でも十分に走れるほど。そして、ペースを上げようとアクセルを回すとしっかり反応してくれて、高速道路でもパワー不足はなし。 ハンドルの位置も自分の体格にはちょうど良い位置。835mmのシート高は、身長180cmの自分では、両足をしっかりと着くことができて、取り回しも不安無し。見た目からの想像よりも窮屈な感じはなく、長時間走行も楽だった。 唯一、ガソリンタンクが13Lで、燃費は平均して25km/Lだったので、計算上では300kmは走れそうだったのだが、だいたい250kmを越えるぐらいでの給油を心がけていた。もう、あと2Lぐらい容量が多いと良いかなとは個人的な所感だ。

コンパクトなヘッドライトはLED採用

水冷・直列2気筒のエンジンは総排気量 688CC

シンプルな丸形のLCDメーター。各種警告灯に燃料計も装備

後半の実走取材ではブラックメタリックXのカラー車両を使用。タンクのロゴやホイールがゴールドカラー

2.車両紹介


▶XSR700 ABS ネオ・レトロなスタイルをまとった、MT-07からの派生モデルで、コンパクトなヘッドライトやテールライトの灯火類に、存在感のあるガソリンタンク、17インチの前後タイヤを履くネイキッドモデル。ラジカルホワイトは往年のヤマハRZ350をイメージさせるグラフィックを採用している。 ※画像の車両は2023年モデルです メーカー希望小売価格 100万1000円 全長2075×全幅820×全高1130mm/シート高835mm/車両重量=188kg 総排気量=688cc/燃料タンク容量=13ℓ/最高出力=54kW(73PS)/8,750r/min