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2024.12.11
【インプレッション】アライ ツアークロスⅤ / パワーエイジ アーリーライダーズほか / ガエルネ タフギア ツーリングマップル中部北陸版 実走取材グッズ紹介
ツーリングマップルでは、メーカーのご協力のもと、エリア担当者が注目して選んだ車両やグッズを、使わせていただいています。1日、2日試しただけじゃ分からない、長期、長距離使用のインプレッション記事をぜひご参考に。 まずは各エリアの実走取材で使用した用品のインプレをお届けしていきます。今回は中部北陸編です。 ※掲載の情報は2024年12月現在のものです
1.アライヘルメット 1-1.ツアークロスⅤ(TRAIL YELLOW) 2.パワーエイジ 2-1.アーリーライダーズ 2-2.コンフォートパンツ 2-3.アーバンスタイルサマーグローブ 3.ガエルネ 3-1.タフギア ヴィンテージブラウン
1-1.[アライヘルメット]ツアークロスⅤ(TRAIL YELLOW)
アライのツアークロスは歴代モデルをずっと愛用しているが、2023年に発売となった「ツアークロスⅤ」は、過去のモデルで若干気になっていた、シールドの剛性が高められて着実な動作が可能になった。バイザーの形状やエアマネジメントも全般的に見直されている。おかげで高速走行時に風に煽られにくくなると同時に、状況に応じてエアの流れを細かく調整できるようになり、快適性がぐんと高まった。また視界はかなり広くなり、バイザーを外してゴーグルを使用する場合にも、窮屈感がなくなった。
今回は、ブラックベースにホワイト、シルバー、イエローのソリッドなラインが入り、過剰じゃないグラフィックモデル。私のようなシルバー世代でも違和感なく被れると同時に、被視認性は高く、安全面でもありがたいデザイン
バイザーとヘルメット本体のスペースに余裕を持たせ、バイザーの形状も見直されているので高速走行時に顔をあげても風に煽られにくくなった。シールドはエッジ部分に厚みがもたされて、跳ね上げ操作のときにたわんで動きにくいといった欠点も解消されている
上部のグラフィック
バイザーやエアインテーク、エアアウトレットの大きさや形状がじつに機能的で美しくもある。今までのツアークロスシリーズで積み上げられたエアマネジメントシステムを惜しみなく注ぎ込んだことがよくわかる
2-1.[パワーエイジ]アーリーライダーズ&コンフォートパンツ
パワーエイジは長年愛用しているが、このブランドのいいところは、ライディングウェアとしての機能をしっかり持たせながらも、フォルムとデザインがすっきりしているところ。バイクを降りて普通のファッションとして着ていてもまったく違和感がない。 ジャケットの「アーリーライダース」は、緻密なメッシュ生地で、柔らかい風合いが心地良く、伸縮性も高く、ライディングポジションでも快適。2025年モデルではデザインを一新し、さらにパワーアップしてリリースするとのことで楽しみだ。
「アーリーライダーズ」。パワーエイジのウェアは、ほかのブランドと異なり、街着としてもファッショナブルに着られるミニマルでシャープなデザインが特徴
もちろんプロテクションなどもしっかりしている。恰幅のいいライダーには、ややタイトかもしれない。ちなみに筆者は178cm、78kg
「コンフォートパンツ」は伸縮性の高い素材で、膝を曲げても窮屈感がなく、大きく開けられるエアインテークのおかげで暑い夏も蒸れずにすむ。
コンフォートパンツ。太ももにエアーインテーク、膝の内側にはニーグリップパッチを装備
シンプルだが必要十分な機能を備えているライディングパンツ
2-3.[パワーエイジ]アーバンスタイルサマーグローブ
掌はしなやかな本革にプロテクションを入れて、甲のほうは風通しのいいアッパー。これもいかにもライディンググローブといった感じではなく、ミニマルなスタイルと色使いがいい。立体裁断でハンドルのグリップも各種の操作もしやすい。
テキスタイルの甲側のアッパーは風が通りやすく、サマーグローブとしてとても快適。手のひら側はプロテクションだけでなく、要所にインサートされた衝撃吸収に優れたPORON®XRD®のおかげで振動が吸収され、長時間のライディングでも疲れが少ない
3-1.[ガエルネ]タフギア ヴィンテージブラウン
ガエルネは個人的に愛用し続けているブランドで、振り返ると、40年近く前の登山靴が最初かもしれない。登山靴メーカーとしてスタートして、その後ライディングブーツの世界に進出したメーカーだけあって、その堅牢性とともに歩きやすさも折り紙付きだ。 「タフギア」シリーズは、定評のモトクロス&エンデューロブーツのショート版といったようなフォルム。バックル止めなどは一見ゴツいが、履いてみるとそのしなやかさに驚かされる。フルグレインレザーのように見えるアッパーはマイクロファイバー製。厚みがあって高いプロテクション性を持ちながらも、レザーのように慣らしをしなくてもはじめから柔らかい。それがビブラムソールと相まって、とても歩きやすい。
JAPEXとガエルネのコラボレーションにより、日本人の甲高幅広の足形に合わせたフォルム。ヨーロピアンブランドは甲が窮屈になりやすいが、これはゆったりしていて疲れない
アウトドアブーツでは定番のビブラム・ソール。タフギアでは、本格的な登山靴と同じ、硬めのコンパウンドと深いブロックのラギッドソールが使われていて、グリップ力も耐久性もとても高い