2019.10.04

「オートバイ 時々 Camp! Camp! Camp!」 by フィネス vol.3

長年「アウトドア」や「オートバイ」、「ドライブ」などにまつわる旅の本を手掛けてきたフィネスの清水さん・中村さん。ツーリングマップルでは関東甲信越版の著者を担当しているお二人に、キャンプとオートバイの思い出や楽しみ方について語っていただきます。

著・フィネス(清水聖児)

第2回 私的オートバイとの関わり(清水聖児の場合)その2


キャンプツーリングも回数を重ねていくと、持ち物も厳選されてきます。当初は着替えをたくさん持ったり、缶詰などの保存食を持ったり、また料理をするために「まな板」まで積み込んでいたこともありましたが、オフロードバイクなので過積載だと林道を走る楽しみが半減してしまいます。 それでキャンプ道具をなるべく「軽量コンパクト」なものに買い替えていくうちに、多少は値が張っても「いいものはいい」と、使ってみて納得するようになりました。やはりそういうものは、堅牢で長く使えますし、使えば使うほど愛着もわいてきますからね。 最近は、ツーリングの実走調査ではキャンプもほとんどしなくなってしまいましたが、今でも当時のキャンプ道具は使っています。僕が愛用しているキャンプ道具をここで少し紹介しましょう。 テントはICI石井スポーツの「ゴアライト」2~3人用で、実に20年くらいは使っています(!)。ゴアテックスなので気温差による結露などほとんどなく、雨の日でも快適に過ごせます。2本フレームだから設営も簡単で、1人で使用するときは室内に荷物を入れても十分な広さを確保できますよ。また山岳用なので収納時はとてもコンパクトになります。もちろん、フレームを交換したり、シームテープを貼り替えたり、撥水スプレーをしたりと、補修やメンテナンスは繰り返しながら使っていますが。 →ICI石井スポーツ「G-LIGHT2-3人用」(※ゴアライトの後継商品) http://www.ici-webshop.com/products/detail.php?product_id=557

タープはモンベルの「ミニタープHX」を使っています。当初はタープを使っていませんでしたが、やはり雨の日に必要性を強く感じました。愛車を雨ざらしにすることもありませんし、テントの出入口をタープの下に入れれば、テント内を雨で濡らすこともありません。 →モンベル「ミニタープHX」 https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1122474

寝袋はダウンのマミー型で、今は販売していませんがICI石井スポーツで購入したエルキャピタン。やはりダウンのマミー型シュラフはコンパクトに収納できるのが一番のメリットです。ただし、夏の平地でのキャンプなら寝袋はなくてもインナーシュラフだけで十分です。寝袋の下に敷くマットはサーマレストの自動膨張式のマットを愛用していましたが、空気が抜けて修復不可能になったため、今ではウレタンのマットを使っています。 バーナーとランタンなどの燃焼器具はコンパクトなスノーピークのギガパワーを使っていますが、長期間のキャンプでは燃料が入手しやすいIWATANIのカセットガスジュニアバーナーとジュニアランタンを使っています。 →スノーピーク「ギガパワー」 https://store.snowpeak.co.jp/page/51 →IWATANI「カセットガスジュニアバーナー」 http://www.i-cg.jp/product/burner/cb-jrb-3/

キャンプツーリングでもテーブルとチェアは持っていきます。折りたたみ式のコンパクトなものですが、雨の日でもテントの中より、タープの下で食事したいですからね。 そのほか小物ではチタン製のコッフェルとカトラリー、レザーマンの多機能ツール、マグライトとヘッドランプなどです。 →レザーマン「多機能ツール」 http://www.leatherman-japan.com/contents.php?id=1

キャンプ道具も年々進化していますし、状況によって使い分けができると、より快適にキャンプを楽しめるようになりますよ。僕も学生時代のキャンプに比べるとかなりレベルアップしました。 また、道具と同様に、キャンプ場選びもキャンプツーリングでは重要なポイントになってきますね。最近はオートキャンプ場も多く、選択肢は増えてきました。ただしオートキャンプ場の利用料金は、昔ながらのキャンプ場に比べると、やはり割高感があります。以前はキャンプツーリングというと、けっこうワイルドな男のイメージがありましたが、最近では施設の充実したキャンプ場も増えたせいか、女性のツーリングキャンパーも見かけるようになりました。 最後にキャンプ場を利用する際の注意をひとつ。利用する前には必ずキャンプ場に電話をして利用できるか確認すること。開設期間中であっても、管理人がいない場合や閉鎖している場合も少なからずあります。せっかく行っても無駄足にならないように、事前に確認してからキャンプ場に行きましょう。 (続く) ※当記事はツーリングマップル週刊メルマガにて2016年6月~2016年9月に配信した記事を再編集したものです。

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