2026.06.18

【noteにて公開中】伝説の青崩峠 「日本のトンネル技術が敗退」して「リベンジ」に至った話 【だから地図は面白い】前編

こんにちは。ツーリングマップル編集部のマスキです。 ツーリングやドライブをしていると、出来立てホヤホヤの新しい道路に偶然出会うことがありますよね。「ラッキー!」と思うと同時に「最新のツーリングマップルには載せてたっけな・・?」と少しドキドキしながら走ります。 地図というのは現実世界を描くものだから、道路ができたり閉鎖したり、お店がオープンしたりやめちゃったり、そういう変化を毎回更新しながら出版しています。これはツーリングマップルの特長でもある「コメント」情報も例外ではなく、変化があれば都度更新していきます。 例えば取材中にふと入って食べた、ある町中華のラーメン+チャーハンセットが抜群に安くてウマかったから、コメント付きで掲載してたけど「オーナーが変わり、もうセットの提供はやめたらしいぞ」なんてタレコミがきて、調べると実際なくなってて、仕方なく削除したりとか・・。 あるいはあまりの崩落の激しさに、長らく国道が通せなかった峠があったけど、40年以上を経てついにトンネルが貫通したり、とか・・。 あ、それが今回のテーマ「青崩峠」なんですけどね。

著・編集部マスキ

ツーリングマップル史上最も有名なコメント


ツーリングマップルは40年以上の歴史がありますが、その長い歴史の中で、ユーザーのみなさんの記憶にもっとも強く残っているだろうコメントがあります。それが 「あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退」 というもの。今でもよく各種メディアで取り上げられたり、Wikipediaにも載っていたりします。

これが実際の誌面(ツーリングマップル中部北陸2017年度版)

このコメントがある(あった)のが、静岡県と長野県の県境にある「青崩峠」という場所(標高1082m)。 下の地図を見ると、南北から伸びる国道152号が青崩峠の前後で途切れているのが分かります。これが、ここがいかに難所であるかということの証明になっています。要するに、ここには「国道が整備できなかった」のです。(国道指定はされているが、車道が通せていない状態。これを通称、「点線国道」という)

国土地理院の地形図

位置を分かりやすくするため広域地図も

あまり詳しくない方には、「このコメントの何がそんなに面白いの?」と置いてけぼり感があるかもしれません。 しかしこの、ほんの20~30文字程度のコメントの背後には、1000年、いや1億年以上に及ぶ地球の歴史の変遷があり、ドラマがあるのです。そこで今回は、この青崩峠について地図に描ききれなかった物語を紐解いてみましょう。

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