2021.04.30

「2021年版の取材を振り返って」Vol.12~九州沖縄編~

「2021年版の取材を振り返って」をテーマに、各著者が感じたことについて語ってもらうシリーズの第12回。今回も九州沖縄担当の坂口さんからのお話です。

著・坂口 まさえ

【令和2年7月豪雨災害】


昨年は「令和2年7月豪雨」で、全国各地の大小の河川で氾濫が発生しました。とくに九州では熊本県の球磨川、福岡県の筑後川が氾濫し、各所で多大なる被害をもたらしました。多くの人が赤い鉄橋が流されている画像や、市街地が水没している映像をニュースなどで見られたと思います。 私の友達の家も水没し、2階からお母さんが救出されたとのこと。その後の復旧作業に参加したかったのですが、コロナ禍の影響で他県からのボランティアは不可となり、ヤキモキした時間を過ごしました。 9月に人吉を訪れた時にはだいぶ片付いてはいるようでしたが、国道219号については、水害の後はしばらく全面通行止が続いていましたが、今年に入ってよーやく片側通行により通行できるようになったほど。全面開通にはしばらく時間がかかりそうです。 また、表紙撮影で訪れた黒川温泉でも、この豪雨の影響で温泉街のシンボルとも言える共同浴場の「穴湯」の建屋が全て濁流に飲み込まれ流出してしまいました。本当に跡形も無く…あまりの凄さに、温泉街の猫たちは無事だったかな?と、受付看板猫、弁慶のいる「山間の宿 山みず木」へ行ってみるも姿を見られず残念。次に温泉旅館組合の案内所へ行くと何事もなかったよーに、「なんや?」とゴロゴロしている猫たちを見てホッとしました。その後、穴湯再建に向けたクラウドファンディングで多くの方に協力をいただき、現在再建へ向けてプロジェクト進行中です。 ほか、被害の大きかった天ヶ瀬温泉街も近くまで行くも温泉街には入れず。河川沿いに多くの流木や建物の残骸、土砂などでその被害の大きさを感じることでした。そんな天ヶ瀬温泉街も、「水害から未来へ向かって!」とプロジェクトを立ち上げて、街から情報を発信していこうと頑張っているようです。 もうこの数年、九州では自然災害が毎年のように発生して大きな被害をもたらしています。そんな街を訪れて状況を発信したり、宿泊したり飲食したりと少しでも復興のお手伝いにできたらな?と思っていますが、いつも逆にみんなの頑張っている姿にこちらの方が元気をもらって「よし、私もガンバローー」とアクセル軽やかに出発~しとります♪ 熊本地震の復旧に関しては、2020年8月にはJR豊肥本線が開通。さらに10月には国道57号線と北側復旧ルートが開通し、さらにさらに、2021年3月7日、崩落から5年、全長525mの「新阿蘇大橋」が開通しました\(^o^)/ これで、熊本市内から阿蘇へのアクセスはぐっと近くなり、これからの新緑シーズンの阿蘇へツーリング、おススメです!!

八代海へ流れ出た豪雨での流木

流されてしまった川沿いの穴湯、何も残っていない

黒川温泉の猫

【旅猫(にゃっぷる)のこと】


もしかしたら、気付いてない方もいるかも? ツーリングマップルの九州・沖縄版には2020年度版から巻末に「南の旅猫(にゃっぷる)」のページがあります。これは取材中に出会った猫たちのアルバムなのです。毎年、取材中に多くの動物に遭遇するのですが、猫率高し!最近では猫島とも呼ばれる島がいくつもあって、私もいくつか訪れていますが、多分島民よりも猫の方が多いのでは?と思えるほど、どの島も猫が多く暮らしていて、その島の猫模様を見ながら過ごす島時間が島旅の楽しみの一つになっています。 また、九州には猫にまつわる神社仏閣やスポットが結構多くて、そんな場所を見つけてはツーリングの途中に立ち寄って、その由来を見てフムフム。だからなのか、同様に、神社仏閣での猫との遭遇率も高くって、ついつい「猫はおらんかのぉ~」と探してしまいますよ。 そんな猫情報をツーリングマップルのコメントにもチラホラ散りばめているので、気付いた方は猫を求めて訪ねてみるのもおススメです。自由気ままな猫たち…出会えなかったらそれもご愛敬ということでm(__)m そんなこんなで、2021年度版のツーリングマップルもどうぞよろしくお願いします

バス停で寝てる猫、崎戸島にて

高倉神社の招き猫「クラちゃん」

道の駅田浦の駅ネコ、ミーちゃん

【取材・撮影協力】


車輌:CT125・ハンターカブ(ホンダモーターサイクルジャパン) ヘルメット:J・O(SHOEI) ウェア・グローブ・シューズ:エアーパーカ/コーデュラストレッチパンツ/ラバーナックルメッシュグローブ/008BOAWRAPエアーライディングシューズ バッグ:ヒップバッグ(L)/ラージシートバッグ.32

関連記事