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2023.03.15
ツーリングマップル2023年度版 表紙と撮影地紹介[R版]
ツーリングマップル2023年度版の表紙と撮影地を見て行く記事のR版編です!通常版が北海道からだったので、今回は九州から行きましょう!さっそくどうぞ! ※同じ場所で撮影をされる場合は、必ず周辺の交通安全確認・住民の方へのマナー等を守って行ってください。
異世界感が漂う写真!九州の歴史スポット
撮影:治武靖明 ライダー:坂口まさえ 撮影場所:長崎県西海市から望む針尾送信所(九州沖縄15J-7)
これは凄い写真ですよね。個人的にもズビシっと刺さりました。ちょっとタイトルどかしたいくらい(いやダメだろ)。治武カメラマンから納品された膨大な写真の中からこれを見つけた時は、「キター!」と思いましたよね。針尾送信所は前々から気になっていた場所でもあり、使わないわけにはいきませんでした。針生送信所(無線塔)って何?という方はこちら↓を。 =========== 針尾無線塔は、西海橋の近くにそそり立つ、鉄筋コンクリート製の三本の塔。大正11(1922)年、旧日本海軍の手によって4年の歳月と155万円(現在の価値で250億円相当!)の巨額の費用を投じて建設されました。いづれも高さ約136m、周囲38m、塔の底面積115㎡(畳74畳分)の無線塔3本が300mの間隔を置いて正三角形に配置されています(「ながさき旅ネット」より引用)。 =========== 実は施設の内部も一部公開されていて、中に入ることも出来ます。そういえばかつて、坂口さんが撮ってきてくれた送信塔内部の写真を使って下のようなポスターも作りました(色などは加工しています)。SFチック!九州に行ったらぜひ行きたい場所です。(ああ、2週間くらいかけて九州一周したい!) なお、こちらの撮影地、周辺に民家もあるので、同じ場所を見つけても現地で騒いだり大きな音を立てたりしないよう、良識ある行動をお願いします。
2020年度版発売前の告知ポスター
中国四国版は、バイク(テネレ700)も嬉しそうな砂地での迫力ある一枚
続いて中国四国!
撮影:治武靖明 ライダー:博田巌 撮影場所:鳥取県北栄町 由良川河口付近(中国四国3C-6)
中国四国の取材車輌はYAMAHAのテネレ700。そのテネレにぴったりの砂地での写真です。 今年は撮影地として、山陰の鳥取・島根を中心に回ってもらいました。治武カメラマンと博田さんのコンビで、やっぱりこのバイクに合う風景を求めて、車両乗入禁止でない場所を探してくれたようです(鳥取砂丘は乗り入れできませんからね…)。海と空の青が日本海らしくしっかり青く、サマになってますよね。バイクもライダーも喜んでいるように見えます。が、実は撮影時は真夏で相当暑かったようです。汗と砂にまみれながら、大変だったみたいですが、おかげでラフでカッコいい写真になってますよね!超広角レンズによって迫力が増しているのもナイスです。
伊勢湾を一望する絶景ロード!関西版は昨年ネーミングライツで話題になったあの道!
撮影:治武靖明 ライダー:滝野沢優子 撮影地:伊勢志摩 e-POWER ROAD(伊勢志摩スカイライン)朝熊山頂展望台付近(関西29H-4)
三重県伊勢市と鳥羽市にまたがる絶景の有料道、伊勢志摩スカイライン。2022年11月に、日産がネーミングライツを取得し「伊勢志摩 e-POWER ROAD」となりました(2022年11月8日から1年間の予定)。絶景スポットが点在します。今回表紙になった写真は朝熊(あさま)山頂展望台付近。伊勢湾の絶景が向こうへと続いて美しいですよね。この広がりは現地で見てみたいものです。 通行料金は自動二輪900円ですので、高いしわざわざ通らなくても…と敬遠する方も多いかもしれませんが、通る価値ありです。ただし125cc以下は走れませんのでご注意ください。伊勢市側の入口は、「おかげ横丁」からもほど近いので合わせて巡りたいところですね。 着ているウェア、特にパンツの黄色がアクセントになっていていいと思います。ウェアやバッグなど、アクセントになるカラーがひとつあると、写真としての完成度が上がるので、選ぶ際に意識してみてはどうでしょうか。(関西で着用しているグッズについては下記のリンクをご参考ください)
中部北陸は八ヶ岳を望む道
撮影:盛長幸男 ライダー:内田一成 撮影地:長野県原村(73 D-5)
信州エリアに行くと、本当に山々の雄大さに見惚れることが多いのですが、こちらは原村から八ヶ岳を望みながら走れる道路。 中部は通常版も「走り」、R版も「走り」のカットになりました。近年、表紙では「置き」を使うことが多いので、けっこう珍しいパターンかもしれません。 でもこの信州独特の山々、標高も高いので、道路から山頂までを表紙として収めるのがけっこう難しかったりするんですよね。バイクが極端に小さくなってしまったり、山頂を切るしかなかったり・・。他のデザイン要素と被ったり、デザイナー泣かせのエリアですね(苦笑)。
キャンプシーンが印象的な関東甲信越
撮影:巣山悟 ライダー:中村聡一郎 撮影場所:長野県 松原湖高原オートキャンプ場(45 I-3)
ここ数年、世はキャンプブームにわいていますが(ちょっと定着して落ち着いたかな)、バイクツーリング界でもキャンプが大人気。ツーリングマップルでも最近何度かキャンプシーンが表紙になっています。今年は関東甲信越。木々の鮮やかなグリーンに囲まれた中に、ヴェルシスの白い車体、ラフ&ロードの白いテントが映えてますね。撮影地は長野県です。中部も長野なので被りますが、エリアがラップしてるわけでどっちの領地というわけでもないですからね・・(笑)。気にしないでください。 森の音を聞きながら、チェアに座り、ツーリングマップルをめくり、次のルートを考える。贅沢な時間ですねぇ。なかなかそんなキャンプができてないので、いつかやってみたいものです。
泣けてきそうな夕陽を見つめる東北版
撮影:巣山悟 ライダー:賀曽利隆 撮影場所:宮城県石巻の夕日(41 I-7)
ツーリングマップルの表紙には、「暗黙のルール」みたいなものがあったらしく、私がちらっと耳にした例で言うと(真偽も誰が言ったかも定かではないのですが)「花」はNG、「曇・雨」はNG、「フルフェイスのヘルメット」はNG、そして「夕方・夜」はNG、などなど。理由としては、「花」がNGなのは、季節感が出てしまうため、1年間販売するツーリングマップルには適さないってことらしいんですが、「そんなことないだろ」と思って花が写ってるのを採用したこともあります。「曇・雨」はまあそりゃそうですよね(個人的には雨もありかな~と思ったりもしますが、さすがに使ったことは無い)。「フルフェイス」NGはよく分かりません(だからフルフェイスも使えるようにしました)。で、夕方・夜がNGなのは、これもよく分かんない。まあツーリングで走るのは日中がメインだから・・なんでしょうかね?でも走るし、夕景や夜景だって見に行きますよね~?? と、そんな感じなので、東北版では実は2回目になるんですが、夕日を採用しました。 こちら、石巻の夕日ということで、川向うに工場。そして煙突から煙がでています。おそらくここが特別絶景スポットであるとか、有名なツーリングロードであるとか、そういう場所じゃないと思うんですけど、なんか、旅の情景として、グッとくるものがありますよね。哀愁、って言葉じゃ収まらない何か。旅って楽しくて面白いんだけど、必ず幾ばくかの悲しさも付きまとう。その、悲しさがあらわれていると言うか・・。すごく、いいシーンだと思いました。震災、復興、そのあたりのことも思い浮かんできて、余計に目が留まりますね。
ホッカイダー小原の「北海道ナンバーワン絶景林道」が登場!
撮影:小原信好 ライダー:清水聖児 撮影場所:島牧村「歌島高原」(15 I-3)
さて最後になります。北海道のR版は、島牧村の歌島高原(歌島林道)です。ここも、実は私撮影に同行したのですが、本当にめちゃくちゃ絶景でした。乗って行ったNC750Xでは心もとない砂利ダート、途中から小原さんのハイエースに載せてもらって行ったのですが、「うおおお!」「なんじゃこれ」などと言いながら登りました。その様子もまたYouTube動画にしてアップしているので、良かったら下記リンクより見に行ってみてください。 表紙に使った場所以外にもいい場所がたくさんあったんですが、ここが一番特徴的だったので採用しました。登っている時の天気は良かったのですが、撮影中に雲が眼前に現れてきて、光り待ちしたり、いろいろと難儀もしながらの撮影でした。 とにかく絶景なのですが、狭い道で砂利ダートゆえバイクを選ぶのと、あまり単独で行かない方が良いと思われます。訪問される際はご注意を。Googleマップのクチコミも20件程度と、まだあまり知られていないことがうかがえます。安全への注意とマナーの配慮をよろしくお願いします。
2024年度版もお楽しみに!
というわけで、23年度版の表紙紹介でした! みなさんはどの表紙が好きですか?ぜひ同じ場所を見つけて、同じ構図で撮影してみてくださいね。 そうそう、表紙とともに毎年更新しているキャッチコピーについても、また別記事で語りたいと思います。「そろそろネタ切れじゃない?」なんて言われつつ、ウンウンうなって捻り出しています。引き続きよろしくお願いします。