2024.05.08

【ベストシーズン到来!】初夏に走りたい、おすすめロード5選~東北編~ 

ちょうど良い気温に日も長い初夏の時期はオートバイツーリングに絶好のシーズン。残雪、新緑も魅力ですね。そんな時期におすすめの道を紹介するコラム、今回は東北編です。 ※2024年5月10日 記事を一部訂正させていただきました。 ※2024年5月20日 「4.海峡ライン(国道338号)」の記事に追記しました

著・賀曽利隆/撮影・賀曽利隆、巣山悟

オススメはココ!


1.鳥海ブルーライン(5月)【秋田県】 2.鳥海ブルーライン(6月)【秋田県】 3.磐梯吾妻スカイライン【福島県】 4.海峡ライン(国道338号)【青森県】 5.羽州街道【福島県・宮城県・山形県】

1.5月の鳥海ブルーライン【ツーリングマップル東北 P.109】


東北屈指の絶景ルート、鳥海ブルーラインをGW連休明けの5月上旬に走った。秋田県の象潟から山形県の遊佐へ。 連休前には冬期閉鎖が解除される鳥海ブルーラインだが、麓の1号目から2合目、3合目と登っていくと路肩には残雪が見られるようになる。5合目の標高1150m地点には高原の駅「鳥海山鉾立」がある。駐車場の雪の壁は見上げるような高さ。ここの食堂で「玉こんにゃく」を食べて県境を越え、山形県側を下っていった。

秋田県側の象潟郊外から見る残雪の鳥海山

鳥海ブルーラインの1合目を通過

鳥海ブルーライン最高所の5合目に到達

高原の駅「鳥海山鉾立」で「玉こんにゃく」を食べる

鳥海ブルーラインの山形県側の雪の壁

2.6月の鳥海ブルーライン【ツーリングマップル東北 P.109】


6月中旬に鳥海ブルーラインを走ったときは、山形県の遊佐から秋田県の象潟へと向かった。同じルートを時期を変えて走るのもいいものだ。同じ初夏とはいってもずいぶんと違ってくる。 まずは国道7号沿いの道の駅 鳥海で「鱈フライ定食」を食べ、庄内平野の水田越しに鳥海山を見る。山形県側を登り、県境を越え、最高所の鉾立を過ぎたところで鳥海山の全貌を見る。ここは絶好の展望ポイント。6月中旬でも鳥海山にはかなりの雪が残っている。

国道7号沿いの道の駅 鳥海

道の駅 鳥海で「鱈フライ定食」を食べる

庄内平野の水田越しに鳥海山を見る

鳥海ブルーラインからの雄大な眺め

雲の切れ間から鳥海山を見る

3.磐梯吾妻スカイライン【ツーリングマップル東北 P.19 B-2~P.24 E-6】


高湯温泉を出発点にして磐梯吾妻スカイラインを走った。つばくろ谷にかかる不動沢橋はまるで「天空にかかる橋」。眺望抜群。さらに高度を上げていくと樹林帯は途切れ、荒涼とした風景が広がる。浄土平を過ぎると磐梯吾妻スカイラインの最高地点(1622m)を通過。一気の下り。ヘアピンカーブが連続する。「湖見峠」からは秋元湖、小野川湖、桧原湖、猪苗代湖の4湖を一望。「国見台」から磐梯山を見て終点の土湯峠(1240m)に到着だ。

高湯温泉から磐梯吾妻スカイラインを走り始める

つばくろ谷にかかる不動沢橋を行く。絶景だ!

荒涼とした火山地形の中を行く。すごい風景!

磐梯吾妻スカイラインの最高所地点を通過

このしたたるような緑。まるで一幅の絵のようだ。これぞ東北!

4.海峡ライン(国道338号)【ツーリングマップル東北 P.102 I-1~G-6】


大間からむつ湾フェリーの出る脇野沢までの間の国道338号は「海峡ライン」と呼ばれている。津軽海峡から平舘海峡へ、海峡に沿った下北半島西部のルートだ。佐井村に入ると、海岸にそそり立つ巨岩の願掛岩を見る。福浦の「ぬいどう食堂」のウニ丼はおすすめ。福浦~牛滝間には下北半島のシンボル、仏ヶ浦を見下ろす展望台がある。絶景ポイントだ。海岸まで下っていける山道もある。脇野沢の展望台、流汗台からは下北半島の山並みを一望。目に残る風景だ。 ※2024年11月下旬(予定)まで、県道253号分岐~脇野沢区間で、通行止の箇所があります。むつ市方面への通行は、県道253号から県道46号をご利用ください

巨岩の願掛岩を見ながら走る

「海峡ライン」の国道338号を行く

福浦の「ぬいどう食堂」のウニ丼を喰らう

「海峡ライン」から見下ろす名所仏ヶ浦

新緑の「海峡ライン」を駆け抜けていく

5.羽州街道【ツーリングマップル東北 P.24 J-3~P.29 C-1】


東北二大街道の奥州街道と羽州街道は桑折追分(福島)で分岐する。奥州街道は奥羽山脈東側の陸奥(奥州)を北上して青森へ、羽州街道は奥羽山脈西側の羽州を北上して青森に通じている。羽州街道の桑折追分から小坂峠を越え、奥羽山脈の金山峠を越えて上山までの区間はおすすめだ。そのうち宮城県内の羽州街道は七ヶ宿街道と呼ばれている。小坂峠、金山峠の新緑の峠越え、桑折宿から上山宿までの風情の残る宿場めぐりはおもしろい。

桑折の追分。右が奥州街道、左が羽州街道

羽州街道最初の峠、小坂峠を登っていく

福島・宮城県境の小坂峠に到達!

羽州街道の名瀑、滑津大滝を見る

宮城・山形県境の金山峠を越え、楢下宿に下りていく

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