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2024.05.21
【考察】 日本の「(オートバイ)ツーリング人口」とはどれくらいなのか?
こんにちは!ツーリングマップル編集部の舛木です。 突然ですが、地図やオートバイ周辺の気になったことを「考察」していく企画を始めたいと思います(ほんと突然だな)。日々心に浮かぶ疑問をほったらかしにせず、じっくりと考えてみることは、心身の健康にもいいでしょうし、たとえ答えが出なくとも、何か副産物的に得られる知識やノウハウもあるはず。ということで進めていきたいと思います。よろしくどうぞ。 第1弾は「日本のツーリング人口」について。何回かに分けて考察します。ではいってみましょう!
ツーリングマップル諸行無常
さて、現在私が編集を担当している「ツーリングマップル」は、「オートバイでツーリングを楽しむ人」へ向けた道路地図の本です。1985年に登場した「2輪車ツーリングマップ」を前身としており、そこからかぞえてとうとう39年目(2025年で40周年!)を迎えました。なかなかのロングセラー、長寿商品ですよね!この40年で、オートバイブームの浮き沈み、バブル崩壊、カーナビの登場、そしてスマホの台頭と、世の中も劇的に変わってきました。そんな流れに乗って、かつて「ツーリングライダーのバイブル」と言われたツーリングマップルも、売上部数は下がる一方です(うわーん涙)。いやはや、盛者必衰(栄えていたものもいつか必ず衰える)の理を、わが身をもって表しております。
左から2輪車ツーリングマップ(1986※)、ツーリングマップル初版(1997)、現在のツーリングマップル(2024)※1985年に登場したのは関東版で、順次ラインナップを拡大
「ツーリングライダー」って、何なん?問題
しかし一方で、栄枯盛衰(栄えたり衰えたりを繰り返すこと)もまたこの世の理であるならば、我々にもまだチャンスはある!…はず…。 と、夢見がちな編集担当はあれこれ企画を考え、商品やサービスを会社にプレゼンするわけですね。ただこのとき、都度つど、方々から飛んでくる疑問があります。それが 「そもそもお客様って、何人くらいおられるのん?」 という話。言い換えると「ツーリングライダーって日本に何人おるの?」ってこと。いわゆる市場規模ってやつ。みなさん、これ考えたことあります?10万人?100万人?1000万人?どうでしょうか。この疑問に明確に答えられる人は、おそらくいないんじゃないでしょうか。だって、そもそも「ツーリングライダー」の定義がふんわりしているんだもの。「ツーリングライダー」って、何なん? あなたはツーリングライダーですか?
これはツーリング仙人です
我々の未来のために、考えてみようじゃないの
だけどですね、それがわからなきゃ、新しい企画を出してもMAXどれくらい売れるのかわからないんですよ。何か新商品や新サービスを作るときって、需要予測をしますよね。超簡単に言うと ・市場規模がどれくらいで、 ・そのうちどれくらいの人が買ってくれるのか それによってかけられるお金や得られる利益も変わってきます。低く見誤れば売り損じが生じるし、多く見誤れば在庫を抱えちゃう。最終的に投資した分を回収できなかったり、そもそもビジネスとしてGOがでなかったりする。そんな大事な数字が、わからない。 ってなわけで、そんなぼんやりふんわりみたいな数字を考察してみようってのが、この記事の企画です。
次回からが本編です
次回から各種統計資料などを見ながら具体的に考えていきたいと思います(誰かが答えをくれたらその時点で終了しちゃうかもしれませんが・・苦笑)。業界のみなさんとか、どう想定してらっしゃるんですかね(何かご存じの方、こっそり教えていただけると嬉しいです)。 ではまた次回!