
Touring
2025.03.17
2025春の九州・沖縄おすすめツーリングコース【1泊2日編】
もうすぐ春ですね。冬の間は乗れなかったけれど、そろそろオートバイで出られるかなとソワソワ、ワクワクしていませんか?そこで、今年のツーリングシーズンスタートにおすすめの「春を感じられる」コースを、ツーリングマップル 各エリア取材担当者から紹介していただきます。 今回は九州・沖縄の「2025春のおすすめルート」1泊2日編です。
国道204号線、春満喫ルート
ツーリングマップルの新年度版が、今年も発売されますね。3月中旬から順次店頭に並ぶと思いますので、ぜひ手に取ってみてください! 比較的、降雪の少ない九州ですが、今年は2月に入っても鹿児島の平地で積雪があるほどでしたが、よーやく梅も咲き始め春らしい季節になってきました。今回はそんな春におすすめのツーリングコースということで、1泊2日でのんびり巡る、春を感じるルートを紹介させていただきます。是非、春ツーリングの参考にしてください。

春から夏へ。新緑が映える平戸の川内峠

桜の名所、鏡山からの展望。入口から山頂に約4キロの桜並木。桜とワインディングが楽しめる
コース概要
START:JR佐世保駅(佐世保線) ➡ツーリングマップル九州沖縄 P.5 I-4 GOAL:西九州自動車道「唐津IC」 ➡ツーリングマップル九州沖縄 P.10 F-3 今回紹介するコースは、九州北西部、国道204号の終点「佐世保」から起点「唐津」までをちょこちょこ寄り道しながらつなぐルート。島密度日本一と言われるほどの九十九島(くじゅうくしま)や、橋でつながる平戸島(ひらどじま)。歴史の足跡をたどり、玄界灘を望むルートには、春を楽しめるスポットがいっぱい。ぽかぽか春の陽気に、よーやく訪れたツーリングシーズンのスタートにおすすめのコースです。

1.スタートはJR佐世保駅から。九十九島を満喫して本土最西端へ!
今回のスタート地点はJR佐世保駅[ツーリングマップル九州沖縄 P.5 I-4]。佐世保は福岡方面からも長崎方面からもアクセスが良いエリア。 古くから軍港として栄えた佐世保港。その歴史が生み出す独特の景色は一見の価値あり。そして佐世保に来たら外せないのが九十九島の眺望。佐世保駅からすぐの弓張丘から一望するもよし、遊覧船で九十九島を巡るのもおすすめ。

現在は、アメリカ海軍と海上自衛隊がその一部を使用して、軍港の景観が今も見られる「佐世保港」

佐世保市内と佐世保湾を一望する弓張岳の展望台[ツーリングマップル九州沖縄 P.15 H-3]

九十九島パールリゾート[ツーリングマップル九州沖縄 P.15 H-4]から出航している「九十九島遊覧船」
このエリアは佐世保バーガーやレモンステーキなど佐世保グルメも充実していますので、佐世保駅周辺だけでも半日過ぎてしまいそうです。

佐世保名物レモンステーキが味わえる「白バラ」[ツーリングマップル九州沖縄 P.15 B-5]。トルコライスやデザートメニューも充実

九十九島パールリゾートにある「ラッキーズ」のベーコンエッグバーガー。ボリューム満点!

「道の駅させぼっくす99」[ツーリングマップル九州沖縄 P.15 H-2]で味わえる「佐世保海軍ソフトクリーム」。珈琲ソフトクリームにあんこがトッピング!
九十九島と佐世保グルメを堪能したら、県道18号で日本本土最西端の神崎鼻(こうざきばな)公園[ツーリングマップル九州沖縄 P.5 D-2]へ。

ちょっとした果て感を味わえる「日本本土最西端の地」。日本本土最西端証明書の交付場所は佐世保市のWEBサイトに掲載
2.日本本土最西端から日本本土最西端駅へ!
日本本土最西端から日本本土最西端駅を目指します。穏やかな湾と九十九島を望む沿岸沿いやのどかな山間を抜ける県道18号を走ります。 国道204号に合流したら、そのまま北上して最西端駅「たびら平戸口駅」を目指してもいいけど、県道221号へ分岐して、名前がちょっと気になるバス停や「田平天主堂(たびらてんしゅどう)」に立寄りながらというのもおすすめです。

県道221号線沿いにあるバス停「残念坂」。思わず、引き返して確認してしまうほど、気になる!

「残念坂」の次のバス亭「肥首(こえくび)」( ゚Д゚) なぜに、この名称!?

1918年に完成した赤レンガの教会の「田平天主堂」[ツーリングマップル九州沖縄 P.9 E-5]。平戸瀬戸を望む丘に建つ、海と空と教会の美しい風景に癒される

日本本土最西端駅、松浦鉄道「たびら平戸口駅」[ツーリングマップル九州沖縄 P.9 E-5]で訪問証明書をゲット!

駅舎内には、松浦鉄道の歴史がわかる博物館が併設。昔の駅員の制服や車両の部品など貴重な資料もいっぱい
3.平戸大橋でつながる平戸島&生月島へ
たびら平戸口駅の後は、赤い「平戸大橋」を渡って平戸島へ。平戸島は古くから西洋諸国との貿易が行われた場所で、平戸市街では、異国情緒あふれる街並みを見られます。

田平公園[ツーリングマップル九州沖縄 P.9 E-5]から望む平戸大橋と平戸瀬戸

平戸の街並み。オランダ商館通り(県道153号)

松浦史料博物館へ続く歴史の道には平戸に深い関係がある人物の銅像が立ち並んでいます。画像の銅像は平戸のイギリス商館、初代の商館長「リチャード・コックス氏」

平戸のシンボル、高台にある「平戸城」[ツーリングマップル九州沖縄 P.9 D-4]。春の人気は「八重の花」が2段咲きする「ニドザキサクラ」
平戸島には、川内峠(かわちとうげ)の草原道をはじめ、さまざまなロケーションを楽しめる道があります。さらに橋でつながる生月島(いきつきしま)にも、ダイナミックな自然を満喫できるルートやスポットが点在しているので、時間があれば、ぜひ渡ってみましょう。

平戸島でいちおしの「川内峠」。古江湾と草原の大パノラマが広がる

地元の人で賑わう生月島の「ひといき」[ツーリングマップル九州沖縄 P.8 L-5]の贅沢海鮮丼、ボリューム満点!
4.平戸から呼子へ。国道204号で佐賀県へ
平戸大橋を渡って国道204号線で呼子を目指します。松浦市内は交通の流れも良く、穏やかなローカル路線。「あじの水揚げ量日本一」を誇る松浦市では、「アジフライの聖地」マップを手に食べ歩きがおすすめです。
長崎県と佐賀県県境を過ぎたら、にぎやかな伊万里市内を避けて、伊万里湾大橋でショートカット。眺望の良い橋です。ここからは呼子方面へ国道204号を北上。

仮屋湾を一望できる「玄海海上温泉パレア」

国道204号から望む仮屋湾に浮かぶ「玉子島」。のどかな入江が続く
途中、県道や農道でショートカットができます。棚田や入り江などののどかな風景が見られるので、どのルートを選んでも楽しめます。呼子も見どころが多く、朝市も開催されているので、ここでの宿泊もおすすめです。

海岸へ連なる美しい「浜野浦棚田」[ツーリングマップル九州沖縄 P.10 A-1]。例年、4月中旬から田んぼの水張りが始まり、夕日が海面と水田とをオレンジ色に染める

原子力発電について知る「玄海エネルギーパーク」[ツーリングマップル九州沖縄 P.3 A-7]

玄界灘が広がる、九州最西北端 の「波戸岬(はどみさき)」[ツーリングマップル九州沖縄 P.3 A-6]。日本渚百選
5.呼子から唐津市内へ。シーサイドラインを快走
呼子からは、呼子大橋を渡って加部島へも渡れます。

加部島を縦断する楽しい一本道!

加部島の北部に広がる草原「杉ノ原展望台」。一帯は牧場として整備されていて、牛と草原と海の風景が広がる
呼子から唐津市内へは、県道342号と県道23号でショートカットできますが、オートバイで走るなら、シーサイドのツーリングを楽しめる国道204号線がおすすめです。

日本三大朝市のひとつ「呼子朝市」。元旦以外、毎朝7:30~正午まで開催

呼子大橋の眼下の無人島・弁天島にかかる「弁天遊歩橋」

玄武岩の大石柱が寄り添って見える「立神岩(たてがみいわ)」[ツーリングマップル九州沖縄 P.3 D-7]。「夫婦岩」とも呼ばれる景勝地
唐津市内に入ったら、唐津城を目標に進みます。唐津城下にある舞鶴橋を越えると、広大な松原が続く「虹の松原」へと入ります。最後は鏡山でワインディングと山頂からの眺望を楽しんで唐津ICへ向かいましょう。

唐津最大の行事「唐津くんち」で使われる曳山を一同に展示している「曳山展示場」

松のトンネルが続く「虹の松原」

地元ライダーにも人気の鏡山のワインディング。始まりはこの鳥居から。春は桜のトンネルが迎えてくれる。山頂からの眺望は最高!

虹の松原名物、マイクロバスでハンバーガーを販売する「からつバーガーとコーヒーの店」。地元では「からつバーガー」の愛称で親しまれる(画像引用:まっぷるウェブ)
6.宿泊情報
最後に宿泊情報です。九州本土の「西端」の海岸線を巡るツーリングルート。一泊してゆっくりのんびり春を味わってみてはいかがでしょうか。 【尾ノ上Ryokan】 呼子の高台にある玄界灘を一望する絶景旅館。呼子の食材にこだわった料理もおすすめ ツーリングマップル➡九州沖縄 P.3 B-6

和洋折衷な旅館

旅館から望む玄界灘。夕景も最高!

旬の新鮮な魚介が味わえる
【平戸海上ホテル】 海が近すぎる、全室オーシャンビューのホテル。大型水槽に囲まれた水族館風呂や貸切展望風呂もある ツーリングマップル➡九州沖縄 P.9 D-4

海がすぐ目の前。部屋からの眺めもいい

取材時にはホテルの入口の軒下にバイクを停めさせてくれました。丸ポストに思わず笑顔

ホテルからの眺め。遠くに平戸大橋も!
【中瀬草原キャンプ場】 玄界灘を一望する広大な草原にあるキャンプ場。羊に癒される、星空にも感動 ツーリングマップル➡九州沖縄 P.9 E-4

「未来に残したい草原の里」100選に選ばれるほど(画像引用:まっぷるウェブ)

草原と羊…癒されること間違いなし!(画像引用:まっぷるウェブ)