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2025.05.04
バイク ジャケット&グローブの選び方 初心者・リターンライダー必読!免許を取ったら揃えたい!装備品シリーズ【2】
みなさんこんにちは! 実は最近職場でにわかに、徐々にバイクブームがきてます。新しく免許を取る人やリターンする人さまざまですが、そのうち社内ツーリング部を立ち上げてツーリングに・・!そんなレポートを紹介できる日がくるかも(ワクワク)。 さてそんな仲間から「何買ったらいいんだっけ?」という声があったので「免許を取ったらシリーズ」として、初心者さんや、リターンさんに向け、何回かに分けて記事を書いてみようと思います。 まずは安全・安心にツーリングするための「装備」 ライダーにとっての装備は楽しいツーリングを支え、命を守る“防具”です。 まずは最初にそろえたい装備用品をカテゴリ別にご紹介します。特徴・選び方など、装備の全体像をつかんでくださいね。 第1回 ヘルメット 第2回 ジャケット&グローブ 第3回 パンツ&シューズ このようなラインナップで今回は「第2回 ジャケット&グローブ」をお届けしたいと思います。
第2回 ライディングジャケット&バイク グローブ:見た目も大事。だけど「守る力」も大事
自動車でのドライブに専用ジャケットやグローブを着ける人はあまりいないと思います(スポーツカーで走るとか、長距離の旅をする場合は別として)。しかしバイク ツーリングは生身のカラダがそのまま環境に晒されるわけで、受ける過酷さが全く違います。ライディングジャケットやグローブは、そんな過酷さからライダーを守り、快適に走らせてくれるアイテム。通気性・防寒性・動きやすさなどに加えて、プロテクターの有無もポイントに選びましょう。 まずはライディングジャケットをタイプ別に紹介します。ちなみにライディングジャケットには、直接的に体を守る以外にも、疲労軽減や、バイクへの傷を防ぐ、小物をすぐに出し入れしやすい、など様々な利点があります。各社から創意工夫が凝らされたものが出ているので、実際に手に取って触ってみることをおすすめします。

ペットボトルホルダーがついているので、水分補給がしやすそう

タンクを傷つけないよう、ファスナーの部分にカバーがある

異素材(メッシュジャケットにレザー)を組み合わせてそれぞれのメリットを享受
★メッシュタイプ(夏用)「通気性抜群。場所によっては寒いくらい」(バイク ジャケット 夏)
「夏のツーリングは地獄」というのはライダーの共通認識だと思いますが、メッシュジャケットは通気性が抜群で、走行中は驚くほど風が通り、体を冷やしてくれます。ただし夜間や高所ではむしろ寒くなる場合もあるので、フリースやウィンドブレーカーなどのインナーを持っておいて、寒さを感じたらいったん停まって調整しましょう。

メッシュジャケット例。一見普通のジャケットと変わらないようにも見える

近づいてみたところ。メッシュであることが分かる。風通りが素晴らしい

こちらの商品、体温調節用にインナーも付属しているという親切さ
★3シーズンタイプ「春・初夏・秋に対応。真夏は我慢…?」(バイク ジャケット 3シーズン)
もっともオーソドックスなタイプでデザインの種類も多いので、好みに合ったものも見つけやすい。商品によって特徴(売り)は異なりますが、だいたいどれも基本的な性能は備えているので、最初の一着はこれでいいと思います。夏は暑いけど、袖や脇などに開口できる部分があったりするので、適宜調整しましょう。

56designの3シーズンジャケット

最近はフード付きジャケットも多い。大抵はバタつき防止機構がついているので心配いらない

ベンチレーション機能(通気調節)も多くのジャケットに搭載されている
★ウインタータイプ「防風・防寒に優れる」(バイク ジャケット 冬)
昔は冬になるとスキーウェアを着て走るライダーが多かったそうですが、今はバイク用の冬ウェアもちゃんとあります。冬ジャケットが無い場合は重ね着で対応したりしますが、あまり枚数を重ねると動きづらく、運転に支障が出る場合もあるので、やっぱり専用ジャケットの有効性はあります。バイクの冬はマジで寒いんです。とはいえ高価なので、実際に冬を経験してみて、必要を感じたら検討しましょう。

ラフ&ロードのN-3BRプリマロフト®ウインタージャケット(公式サイトより引用)。暖かいだけでなく、各部に様々な工夫がされています。
★レザージャケット「高い耐摩耗性と質感の良さ」(バイク ジャケット レザー)
昔から「バイクと革ジャン」は定番の組み合わせですが、なんで定番かと言えば、ツーリングに適した要素が備わっているから。革の頑丈さは、風や飛び石、転倒時の摩擦やエンジンからの熱など、様々な危険からライダーを守ってくれます。暑い、重いなどのデメリットもありますが、技術の進化により、軽くて通気性の高いモデルも出ているので、気になる方は目を向けてみてはどうでしょうか。また革と言えば、「黒」のイメージでちょっといかつい印象があるかもしれませんが、最近はカラー豊富でデザインも洗練されていて、メチャおしゃれでカッコいいです。憧れますね。

東京モーターサイクルショー、カドヤブースで試着する昭文社ツーリング部員。ワインレッドやグレーもカッコいいですね。
★インナープロテクター「普段着でツーリングができる」(バイク プロテクター)
バイク用ジャケットがなくても、インナープロテクターがあれば安全性を高めつつ、手持ちの普通の服が使えます。ライディングジャケットの様々な機能の恩恵は受けられませんが、「好みのものがない!」という方はとりあえずこれを着けるのも良いでしょう。実は私自身愛用していることもあり、むしろおすすめだったりします。

コミネの「スーパークールアーマードトップインナーウエア」胸・肩・肘・背中にプロテクターが入っている

各部のプロテクターはCEレベル2で性能に申し分なし。取り外して他のジャケットに流用することも可能

ベース素材はかなり目が大きめのメッシュ。伸縮性もあり、フィット感がいい。
★真夏の半袖Tシャツはアリかナシか?
「バイクに乗るときはちゃんと長袖ジャケットを着ろ!」 「うっせー自由だ自己責任だ!」 この手の論争は定期的に炎上して盛り上がるのですが、僕はこれに関しては議論の余地はないと思ってます。「半袖Tシャツでツーリング」はナシです。以上。 別に、近所へ買い物に行く程度までどうのこうの言いませんけど。

半袖?甘っちょろいこと言ってんじゃねえぜ
バイク グローブ:操作性と安全性を両立する必須アイテム
グローブは操作性と安全性、両方の面からバイクの運転に必須です。素手や、運転用でないグローブでは、ブレーキやアクセルを思い通りに扱えませんし、取り回し時も力がうまく伝わらず余計な体力を消耗します。例えば重い荷物を持つときに、素手よりも滑り止めつきの軍手などをしている方が楽に運べますよね。手と対象物の間に摩擦を増やすグローブがあるおかげで、力を適正に効率的に使うことができるのです。 もちろん操縦性のほかにも、怪我の軽減や、気候環境からの防御、などなど様々な面でグローブは必要です。特に長距離を移動するときには思わぬ雨や、気温変化などに出会います。季節によっては虫アタックもバカにできません。ツーリングの際は、違うタイプの予備グローブを持っておくと安心ですよ。

グローブを着けるときの仕草ってカッコいいですよね。
★メッシュ「手の暑さをなめたらいかん」(バイク グローブ メッシュ)
ジャケット同様、メッシュは通気性がグッドです。僕は、冬以外はプロテクタ付きのメッシュグローブをよく使っています。手汗をよくかくので、通気性が良く、気楽に洗え、濡れてもすぐ乾くのがありがたいですね。ただし、春先や秋になってくると寒く感じることもあります。その時はメッシュでない予備のグローブを持っておき、必要に応じて替えられるようにしておきましょう。

シンプルなメッシュグローブ。デザインや機能も多彩に揃います。
★レザー「耐久性が強い。馴染んでくるとカッコよく、愛着も」(バイク グローブ レザー)
革ジャンライダーは昔より減ったかもしれませんが、革グローブは今もポピュラーで、商品バリエーションも多いですね。ちなみに部分的にレザーを使っている製品も多数あります(手のひら部分が革とか)。革は使い始めは硬いですが、馴染んでくると柔らかくフィットするようになり、経年変化もカッコいい。カラーもブラックやブラウンだけでなく、イエローやレッドなどの明るい色もあります。ダークカラーが多めになりがちなスタイルの方は、アクセントになってステキなので、一つ持っておいてもいいかも。

イエローのレザーは全体のアクセントとしても映えてカッコいい。パンチングレザーなら風も通してくれる

レザーグローブは意外とコンパクトにもなる点もありがたいところ
★防寒(冬用)「手さえ温かければ何とかなる」(バイク グローブ 冬用)
防風性、保温性に優れた冬用グローブ。手が冷えるとかじかんで運転に支障が出ますし、手から体に送られる血液も冷えて、全身が寒くなっちゃってほんとに辛いんです。でもこれは、逆に言えば「手さえ温めていれば、ある程度の寒さは何とかなる」。これ、ほんとなんです。 防寒度によりますが、あまり性能を求めるとかさばって荷物になるし、ごわついて運転がしづらくなったりするので、購入前にどんなものか、用品店等で手にはめてみましょう。

中が起毛になっていたり、フリースが使われていたり、保温性能がありがたい
★防水(雨天時用)「雨中の運転は危険だが特に手は大事」(バイク グローブ 防水)
雨に濡れると体温を奪われるし、手のグリップ力も落ちてしまいます。濡れたグローブを着けたまま運転するのはけっこう辛いものです。それでなくとも視界が悪く滑りやすい中、神経をとがらせないといけないわけで、防水グッズは別に持っていた方がいいですね。レインウェア同様、「透湿性」も重要です。グローブの中がムレムレになったら結局雨に濡れてるのとあまり変わらないですから。 一時的な寒さ回避には使えますが、冬用グローブと違って保温効果や機能はないので、長時間ツーリングの寒さは防げなかったりします。そんな時にはインナーグローブを併用するといいでしょう。意外と奥が深いですね、グローブの世界は。

パワーエイジ(POWERAGE) UNWETレイングローブ
まとめ 結局何買えばいいの
というわけでバイクのジャケットとグローブについての紹介でしたが、結局何を買えばいいの?わかんね。って方は、とりあえず用品店に行ってみてはいかがでしょうか。それでもあえておすすめの買い方を聞かれるなら、 【ジャケット】 まずは3シーズン対応のものを1着、デザインの好みで選びましょう。真夏にそれで走って耐えられそうになければメッシュジャケット追加を検討するのもアリだと思います。冬はさらにそのあと。走ってみて、インナーやアウターの重ね着で耐えられそうになければ検討するので十分かなと思います。 ごくごく個人的なおススメは、インナープロテクターです。とりあえずこれがあれば何とでもなりますので。上に何を着るか、自由度が全然違ってきます。飲食店やカフェで休憩するときの脱着が若干面倒かもしれませんが、総合的にはラクなんじゃないかなと思います。 【グローブ】 グローブは、メッシュorレザーのものをひとつ、雨対策に防水グローブをひとつ持っておきましょう。防水グローブがあれば、ちょっと寒いなと思ったときにも使えるので、レインウェアと一緒にバッグに忍ばせておきましょう。冬用グローブは寒くなってから考えましょう。 まあ、色々書いたけど、最終的には自分が気に入ったものが一番!見た目も大事だしね! 安全運転で、バイクライフを楽しんで!