2025.11.07

2025秋の中国・四国おすすめツーリングコース【1泊2日編】

猛暑の夏が終わって、季節は秋を迎えました。2025年のツーリングシーズンの最後の締めに、秋を楽しむ、ロングツーリングに出かけてみませんか。 そこで、秋のツーリングにおすすめの「秋を感じる」コースを、ツーリングマップル 各エリア取材担当者から紹介していただきます。 今回は中国・四国の「2025秋のおすすめルート」1泊2日編です。 ※紹介したルートについて、場所によっては冬期閉鎖の場合もあります。また、積雪や凍結の恐れもありますので、天気や交通の情報は事前に最新情報をご確認ください。

著・博田巌

西日本最高峰の「石鎚山」から四国カルストへ


紅葉の便りが聞こえ始めると、訪れたくなるスポットのひとつが、西日本の最高峰、標高1982mの「石鎚山」周辺エリア。四国で、最も早く紅葉が始まる、石鎚山山頂付近から、秋が深まるにつれて、麓へと進む紅葉を楽しめる。アクセス道路も整備が進み、「瓶ヶ森」のUFOライン」や「四国カルスト」とあわせて、巡ってみよう。 今年も、10月19日に「UFOライン」から「石鎚スカイライン」、そして久万高原町内を走りました。紅葉は石鎚山の山頂やUFOラインの標高の高い辺りで色づき始めた感じでした。紅葉はまだまだこれから楽しめそうです。安全運転、安全第一で楽しいツーリングを!!

「UFOライン」の「自念子ノ頭」付近

UFOラインの周囲には秋の風景が広がる

コース概要


START:松山自動車道「いよ西条IC」 ➡ツーリングマップル中国四国 P. 69 L-7 GOAL:高知自動車道「須崎東IC」 ➡ツーリングマップル中国四国 P. 91 B-1 四国を縦断する国道194号を走り、「寒風山」から、狭くテクニカルだけれども、雄大な風景が広がる「UFOライン」を抜け石鎚山へ。「石鎚山スカイライン」を駆け抜けて、県道12号、国道33号、そして、整備の進む国道440号経由で高知県に入ったら、四国カルストへ登ろう。秋の訪れが早い、四国の山々を巡るルートには温泉や美味しいグルメも豊富に揃っている。

1.四国百名山の「寒風山(かんぷうざん)」へ


松山自動車道「いよ西条IC」から、国道11号を経由して、国道194号で高知方面へ向かう。「寒風山トンネル」まではぐんぐんと標高を稼ぐ豪快な山岳国道。トンネル手前には複数の湧水ポイントがありプチ休憩にちょうど良い。瓶ヶ森UFOラインの入口は旧寒風山トンネルの先にあり、狭い見通しの効かない山道が続く。愛媛県側より、高知県側からのほうが若干走りやすい。

寒風山トンネルまで豪快に駆け上る国道194号の「筋神橋」

その筋神橋付近には、プチ休憩にちょうど良い美味しい湧水が湧いている

2.爽快な風景を走る瓶ヶ森の「UFOライン」


旧寒風山トンネルの高知県側から、石鎚山登山口の「土小屋」へと続く尾根沿いを走る、約27㎞の「UFOライン」こと「町道瓶ヶ森線」は眼下に紅葉の雄大な風景を楽める。11月に入ると霧氷が見られることも。ただ、道幅は狭く、見通しも効かない場所も多いので要注意、時間には余裕をもって走ろう。

山頂から麓に向かう紅葉が楽しめるUFOラインの「瓶ヶ森」付近

変わりやすい山の天気、急に霧に包まれることも。また、これからの時期は防寒対策も忘れずに!!

途中の「山荘しらさ」(ツーリングマップル中国・四国 P.76 J-4)には山カフェがあり、ランチや休憩にちょうど良い。UFOラインからとは違った山頂からの風景が楽しめる「瓶ヶ森」に登ってみるのも楽しい。 ※UFOラインは11月下旬から冬季閉鎖

UFOライン沿いの宿泊施設「山荘しらさ」

「山荘しらさ」では景色を眺めながら美味しいランチを食べられる

3.石鎚スカイラインでワインディングを楽しむ


切り立った山頂から、紅葉と雄大な風景を堪能できる、西日本最高峰の石鎚山へは、UFOライン西側入口の土小屋から2時間程の登山になる。余裕があれば登ってみたい。

標高1492m、石鎚スカイライン終点の土小屋terrace(ツーリングマップル中国・四国 P.76 I-5)は、モンベルやちょっとしたバイクのグッズも扱う休憩スポット。店舗前に駐輪スペースあり

1Fのショップ・カフェコーナーでは画像の「ししコロバーガー(しし肉コロッ ケ入り)」や「ししドッグ(猪ソーセージ入り)」など軽食あり。2Fには食堂も

標高1492mの土小屋からは、石鎚山を見上げつつ、紅葉の石鎚スカイラインへ。ところどころに、タイトなコーナーもあるが気持ち良く麓まで下ることができる。 ※石鎚スカイラインは11月30日までは7時~18時通行可能。12月1日~3月31日まで冬期閉鎖

10月19日現在、紅葉はこれからな感じの石鎚スカイライン

紅葉期は路面に落ち葉も多く残る。見通しの悪いコーナーもあるので安全第一で

渓谷と紅葉の風景が素晴らしい、面河渓へも立ち寄っていこう。

清流と奇岩のステキな渓谷美を楽しめる面河渓

4.久万高原町にはおすすめグルメがたくさん


石鎚スカイラインから続く県道12号から国道33号沿いには「道の駅 天空の郷さんさん」(ツーリングマップル中国・四国 P.83 A-1)をはじめさまざまな飲食店が点在していて、まるでグルメ街道。里山の風景と共に多彩な食を味わえる。 「おもごふるさとの駅」(ツーリングマップル中国・四国 P.76 G-7)は飲食店と特産品店6店舗が集まる、「道の駅」的な施設。

県道12号沿いの道の駅的な施設の「おもごふるさとの駅」

飲食店と特産品店6店舗が集まる。紅葉時期は平日も営業

今年の取材時に味わった、四国の定番山菜「イタドリ」がトッピングされた駅ラーメン

国道494号沿いの「喜楽里」は今年の取材で訪れた、台湾料理も楽しめる店。

国道494号沿いにある「喜楽里」

まぜそばやタンピンなど台湾メニューも味わえる

洋食レストラン Morgen(ツーリングマップル中国・四国 P.83 E-4)は旧柳井川小学校、ベトナムハウスチャム(ツーリングマップル中国・四国 P.83 E-4)は旧柳谷中学校の学生寮を利用している。

旧柳井川小学校跡の洋食レストラン Morgen

とっても美味しいハンバーグやカレーなどを校長室で頂く!!

旧柳谷中学校の学生寮を利用した宿泊・飲食施設ベトナムハウスチャム。校庭でキャンプも可能

ランチタイムにフォーやバインミーなどベトナム料理が楽しめる

国道33号と県道12号の交差点にある「道の駅 天空の郷さんさん」には、久万高原町の美味しいが揃う。

ランチバイキングに豊富なメニューのテイクアウトコーナー、そしてベーカリーと美味しいものがたくさん!

以前から気になっていた「おにぎりバーガー」 薄揚げ!?にゆず味噌が絶妙な味わい

5.四国カルストへ


四国カルストへは国道33号から、改良の進む国道440号の地芳トンネルを通って、高知県側の梼原町に入ってから、2車線の舗装林道、東津野城川線から向かうのがおすすめ。 四国カルスト公園縦断線は標高の高いカルスト風景の中を走る爽快なルートだが、狭い区間も多いので、余裕をもって走ろう。石鎚山周辺に比べると、植林が多いので、紅葉はやや少なめだが、それでも、秋の深まりを感じながら走れる楽しいルート。 ※四国カルスト公園縦断線は12月上旬から冬季閉鎖(2024年は12月2日から冬期閉鎖)

気持ち良い風景の中を走る「東津野城川線」で四国カルストを目指す

姫鶴平から五段城にかけては爽快な風景が広がる

秋の風景が楽しみになる、雄大な大野ヶ原源氏ヶ駄場付近

6.宿泊情報


最後に宿泊情報です。愛媛から高知への縦断ルート。一泊してゆっくりのんびり秋の風景を味わってみてはいかがでしょうか。 【国民宿舎 古岩屋荘(ふるいわやそう)】 温かいもてなしが嬉しい国民宿舎。岩風呂の温泉も心地よい。雨や夜露の心配がない、半地下に駐輪可 ツーリングマップル➡ツーリングマップル中国四国 P.83 D-1

独特の岩山古岩屋を目の前に周辺の紅葉も楽しめる

日帰り入浴の利用もできる。土、日曜、祝日のみランチ利用もできる。名物猪の唐揚げトッピングの石鎚いのししカレー

【ライダーズイン雲の上】 四国カルストツーリングに便利な立地のライダー向け宿泊施設。雲の上温泉まで歩いて行ける ツーリングマップル➡ツーリングマップル中国四国 P.90 C-2

高知県に4ケ所あるラーダーズインは施設ごとに若干条件が異なる。ライダーズイン雲の上は布団付きかベッドでの料金設定

球柱状の宿泊棟は、手前がバイクの駐輪スペースで洗車も出来る。部屋はその奥にある

【千本高原キャンプ場】 「道の駅 天空の郷さんさん」が受付。乗り入れ可能なサイトが魅力。予約しての利用が確実 ツーリングマップル➡ツーリングマップル中国四国 P.73 B-7

草地のサイトに乗り入れ可能な千本高原キャンプ場

炊事棟とトイレのシンプルな設備ながら近隣に温泉・入浴施設もありこの時期快適に利用できる