Touring
2025.11.10
秋も楽しい淡路島一周!【秋の関西おすすめツーリングコース 1泊2日編】
猛暑の夏が終わって、季節は秋を迎えました。2025年のツーリングシーズンの最後の締めに、秋を楽しむ、ロングツーリングに出かけてみませんか。 そこで、秋のツーリングにおすすめの「秋を感じる」コースを、ツーリングマップル 各エリア取材担当者から紹介していただきます。 今回は関西の「2025秋のおすすめルート」1泊2日編です。 ※紹介したルートについて、場所によっては冬期閉鎖の場合もあります。また、積雪や凍結の恐れもありますので、天気や交通の情報は事前に最新情報をご確認ください。
淡路島を一周して、鳴門海峡の渦潮を見学
関西のライダーにとって、温暖な淡路島は人気のツーリングエリア。私も毎年、1~2泊して島のあちこちを訪ねて楽しんでますよ! 淡路島ならでは見どころといえば、なんといっても鳴門海峡の渦潮なのだけど、淡路島をぐるっと一周するだけで、渦潮を見ないで帰っちゃう人も多いのでは?それはモッタイナイ!一生に一度は見ておくべし。ということで、今回は渦潮観光をメインにした淡路島一周+鳴門ツーリングをご紹介。
鳴門海峡は世界三大潮流のひとつで、春と秋の大潮の時期には最大30mの渦潮が見られる
鳴門海峡大橋を望む
大鳴門峡記念館(ツーリングマップル関西 P.15<中国・四国 P.61> F-3)。高さ2.5m、直径2.8mの大きな玉ねぎオブジェ「おっ玉葱」がある
コース概要
START/GOAL:神戸淡路鳴門自動車道「淡路IC」 ➡ツーリングマップル関西 P.34(中国四国 P.38)D-7 淡路島の海沿いを一周するルートは、常に左手に海を眺められる時計回りがおすすめ。淡路島には見どころや立ち寄りスポットがたくさんあるけれど、今回は渦潮観測がメインなので、まずは島の南端部にある「道の駅 福良」へGO! ここから、鳴門海峡の渦潮地帯を回遊する観潮船が出ている。とくに春と秋は海水温や海水面が上昇する関係で、1年のうちでもっとも大潮となるので、渦潮観測のベストシーズン。125㏄以上のバイクなら、鳴門海峡大橋を渡って、鳴門側から渦潮を見るのもおすすめ。 鳴門市内か淡路島内で1泊してゆとりのあるスケジュールにすれば、淡路島内のほかのスポットへも立ち寄れる。晴れていれば西海岸のサンセットラインから美しい夕景も見られる。
1.「明石海峡大橋」を渡って淡路島へIN!
車や125㏄以上のバイクは高速道路でアクセスできるが、「明石海峡大橋」は風が強いので走行時は要注意。あまりに強風の時は二輪通行止めになることもある。原付バイクなら明石港から出航している「淡路ジェノバライン」の利用が可能(先着8台限り)。 淡路島に渡ったら、ぜひ淡路SAに立ち寄ろう。展望台から明石海峡が一望できる。SAはハイウエイオアシスと直結しているので、一般道からも行ける。
淡路SA(下り線)の展望台は絶好の撮影スポット。展望台は上り線にもある
明石港から明石海峡大橋の下を通って、淡路島の岩屋港までを13分で結ぶ淡路ジェノバライン。125㏄未満のバイクは載せられる
淡路ICで高速を降りたら国道28号で南へ。洲本市街の手前にある「AWAJI」(ツーリングマップル関西 P.24<中国・四国 P.49> H-6)のモニュメントにも寄っていこう。洲本中心部から、国道28号で内陸を通って福良まで行くのもよいが、天気がよければ、遠回りになるけれども、県道76号を利用するのがオススメ。交通量もごく少なく断崖と海の間を行く絶景ルートで、沖合に浮かぶ「沼島」を眺めながら爽快に走れる。
洲本市の「アイガビーチ」にある文字オブジェ。外からも見えるけれど、隣接の「高級芋菓子しみず」で一点以上購入すれば、中に入って撮影できる
洲本市中心部からは大阪湾沿いの県道76号へ。沼島を見ながら快走!
2.「道の駅 福良」と「道の駅 うずしお」が淡路島での渦潮観光のメイン
渦潮観光なら、まずは「道の駅 福良」(ツーリングマップル関西 P.15<中国・四国 P.61> G-3)へ。ここから渦潮観潮船の「うずしおクルーズ」が出航している。大型遊覧船で鳴門海峡までの往復で所要時間は60分。乗船は、大潮の時間を狙って行くのがおすすめ。駅には湯がぐるぐる周る「足湯うずのゆ」もあって楽しい。
「うずしおクルーズ」は「道の駅 福良」から出航。「咸臨丸」「日本丸」の二隻あり、どちらも大型帆船
鳴門海峡の渦潮地帯を行く日本丸。ガイドさんの解説もあって楽しい
道の駅福良にある足湯。湯がグルグルと回っている
スケジュールが合わなくて、クルーズ船に乗れなかった人は10月19日にリニューアルオープンしたばかりの「道の駅 うずしお」(ツーリングマップル関西 P.15<中国・四国 P.61> E-3)へ。鳴門海峡に突き出た門崎にあり、大鳴門峡と鳴門海峡をぐるりと見渡せる「絶景展望360°(サンロクマル)」も新設された。やや遠いが渦潮を見ることもできる。
「道の駅 うずしお」は10月19日にリニューアルオープン
屋上にある絶景展望360°(サンロクマル)。大鳴門橋や鳴門海峡の眺望を楽しめる
3.鳴門側へも行ってみよう
渦潮をもっと見たい人は、ぜひ鳴門側へ。鳴門側からも観潮船が出ていて、大型船のほかに水中から渦潮を観察できる小型船「アクアエディ」も運航されているので、便数も淡路島側より多い。また、所要時間も淡路島側は60分だが、鳴門側は30分と短く利用しやすい。ただし、鳴門と淡路島の移動手段は高速道路しかないので、125㏄未満のバイクは渡れない。 そして、鳴門公園(ツーリングマップル関西 P.15<中国・四国 P.61> E-3)にある「渦の道」は絶対行ってほしい。大鳴門橋の車道下に造られた450mの海上遊歩道で、展望室や休憩スペースから見る鳴門海峡は迫力満点。波が渦を巻く様子もよく見える。また、床の一部がガラス張りになっていて、約45m下の渦潮を見ることもできる。
「渦の道」から見た鳴門海峡と観潮船「わんだーなると」。向こう側が淡路島
渦潮を真上から観察できる「渦の道」。けっこうスリリング
鳴門まで来たら、せっかくなので人気の「大塚美術館」(ツーリングマップル関西 P.15<中国・四国 P.61> E-4)も見学していこう。世界の名画約1000点が陶板で実物大に再現されていて圧倒される。鳴門市内に泊まってゆっくり観光するのもおすすめ。ご当地名物の「鳴るちゅるうどん」も美味しい。
大塚国際美術館のメイン展示・システィーナ礼拝堂。そのほかの展示物も素晴らしくて見ごたえたっぷり。見学には最低でも2時間必要
鳴門市は大塚製薬創業の地。自社製品が大きな壁一面に描かれている
「舩元うどん」(ツーリングマップル関西 P.15<中国・四国 P.61> C-4)は鳴門のご当地うどん「鳴るちゅるうどん」の老舗。不揃いで柔らかい麺が特徴。具はシンプル
4.帰路は淡路島サンセットラインで
鳴門で渦潮を堪能したら、再び淡路島へ戻り、淡路島西海岸の「県道31号(淡路サンセットライン)」を辿って淡路ICへ向かおう。 時間があればぜひぜひ、大鳴門橋記念館に寄るべし!3Dでとライブ映像でうず潮に迫る「うずしお科学館」のほか、絶景レストラン、高さ2.8mもある玉ねぎオブジェの「おっ玉葱」、玉ねぎキャッチャーなどがあり、お土産品も豊富。玉ねぎのかつらも貸してくれるので羞恥心は捨てて楽しもう。
大鳴門橋記念館にある、玉ねぎキャッチャーのオブジェ(?)。映え~♪
西海岸は以前は何もなくてさみしかったが、近年は「幸せのパンケーキ」(ツーリングマップル関西 P.24<中国・四国 P.49> C-4)をはじめ、洒落たカフェやリゾート施設、キティちゃんだらけの「HELLO KITTY SMILE」など、話題の施設がどんどんできている注目のエリア。
淡路島西海岸で寄り道。雁子岬(かりこみさき)(ツーリングマップル関西 P.15<中国・四国 P.61> F-1)へ向かう道。小豆島が見える
大人気の「幸せのパンケーキ」。休日には行列もできている
また、天気が良ければ空も海も黄金色に染まる夕日の絶景が見られるほか、日没後はライトアップされた明石海峡大橋も美しい。
淡路サンセットラインからの夕日は感動的。日本の夕日百選
5.宿泊情報
最後に宿泊情報です。淡路島を一周するツーリング、一泊してゆっくりのんびり秋の風景を味わってみてはいかがでしょうか。 【アワジツーリストトロフィーハウス】 西海岸の都志にあるゲストハウス。個室も低料金で快適。オーナーの旧車コレクションが博物館レベルですごい ツーリングマップル➡関西 P.24(中国・四国 P.49) E-5
メグロや陸王まで揃っている。現役で動くものもある。興味のある人は見せてもらおう
3階のドミトリー部屋。男女同室だがカーテンで個室風に仕切ってある。2800円
6人部屋の洋室。個室はいろいろなタイプがあり、1人利用だと3400~3600円
【ホテル Nexcel α 鳴門】 鳴門市内にあるビジネスホテル。低料金で快適。半個室ドミトリー(男性専用)なら3400円~。大浴場(男性専用)もある ツーリングマップル➡関西 P.15(中国・四国 P.61) D-5
半個室ドミトリー。壁が天井まで繋がってないので隣室の音が気になるが、それ以外はシングルと変わらない
すぐ近くに居酒屋やスーパーもあって便利。バイクも入口の屋根付きスペースに置かせてもらえる