2024.10.11

MEET THE GIANT! ドデカイものに会いに行こう! ツーリングマップル取材担当が選ぶ「一度は見たい巨大なもの」5選~関西編~

バイクで旅をしていて、「何だろうあの大きなものは?」と興味をひかれて、近くで見てみようと行ってみると...、「ええ、こんなに大きかったの!?」と、そのスケールに圧倒されることありますよね? 樹齢1000年を超える巨木、身動きできないほどの迫力の巨岩。のけぞるような高さの建造物や、誰が何のために作ったのか分からない、謎の巨大像やオブジェ。本シリーズではそんな、一度は見ておきたい巨大なものを、各エリア担当者がセレクトしてご紹介。 今回は関西担当の滝野沢さんからの「巨大な物」です! ※2024年10月16日 ツーリングマップルの索引を追記しました

著・滝野沢優子

▶関西 5 selections◀


1.大斎原(おおゆのはら)の大鳥居(和歌山県) 2.春日大社の巨樹群(奈良県) 3.信楽の狸(滋賀県) 4.余部橋梁(あまるべきょうりょう)(兵庫県) 5.五色塚古墳(ごしきづかこふん)(兵庫県)

1.大斎原(おおゆのはら)の大鳥居(和歌山県)


熊野本宮大社から500m、田んぼの中にどーんとそびえたつ日本一の大鳥居。高さ33.9m、幅42m。もともとは、ここ大斎原に熊野本宮大社の社殿があり、現在の数倍の規模だったが、明治22年(1889年)の大洪水で被災し、現在の位置に移動した。熊野の神様が最初に降り立った場所ということで、近年はパワースポットとして有名になっている。 ツーリングマップル➡関西 P.100 H-4

鳥居は2000年に再建されたもので鉄筋製

2.春日大社の巨樹群(奈良県)


奈良公園にある春日大社境内から飛火野にかけては、イチイガシ、ナギ、楠など、幹回り3mを超える広葉樹の巨樹が多く生育し、鬱蒼とした幻想的な森になっている。学術的にも歴史的にも重要な存在。神の使いでもある鹿もたくさんいて、巨樹の下や参道の灯篭の間などでくつろぐ姿に癒される。ちなみに、早朝に奈良公園を散策し、鹿の写真を撮ってSNSに投稿することを、「鹿活」といい、密かなブームになっている(らしい)。 ツーリングマップル➡関西 P.97 H-5/中部北陸 P.8 E-4

巨樹が多く薄暗い森の中に鹿がたくさんいる

春日神社参道に隣接する、飛火野。芝地でくつろぐ鹿さんたち

3.信楽の狸(滋賀県)


「たぬき」=「他を抜く」ということで、商売繁盛・招き福・金運アップなど、縁起物で知られる、信楽焼の狸。昭和天皇を信楽焼狸の置物でお迎えしたことで大流行したそうで、信楽の町に行くと、あちこちの陶器店の店先にたくさんの狸が並んでいる。その中には超ビックサイズの狸もあり、とくに「狸家分福」の寝転ぶ狸がイチオシ。店内に食堂もあり、信楽焼の狸型の器で出される「狸うどん」が名物。 ツーリングマップル➡関西 P.46 K-5/中部北陸 P.16 K-5

「狸家分福」。狸の顔の下が入口になっている

「狸家分福」の名物「狸うどん」。甘辛ダシのぶっかけうどん

別の陶器屋には真っ赤な狸。これもなかなかの大きさ

4.余部橋梁(兵庫県)


JR山陰本線の鎧駅と余部駅の間に架かる橋梁。明治45年に建設され、東洋随一の鋼トレッスル橋「旧余部鉄橋」として鉄道ファンに絶大な人気を誇ったが、1986年の列車転落事故をきっかけに架け替えが検討され、2010年に現在の姿になった。その後、JR余部駅構内に展望施設「空の駅」が整備され、エレベーター(余部クリスタルタワー)も出来て駅までの高低差40mの急阪を登らずとも行けるようになった。 ツーリングマップル➡関西 P.73 B-2/中国・四国 P.5 B-2

地上40mの高さに架けられた余部橋梁。橋の下には公園が整備されていて 道の駅 あまるべもある(画像引用:まっぷるウェブ)

旧余部鉄橋とクリスタルタワー(画像引用:まっぷるウェブ)

5.五色塚古墳(兵庫県)


山陽電鉄霞ヶ丘駅のすぐ裏、神戸市垂水区の住宅街の中に突如として現れる、巨大な古墳にびっくり。全長194m、兵庫県最大の前方後円墳で、造られたのは4世紀後半とか。あまり知られていないのか観光客は少ないが、公園として整備されていて周辺住民の憩いの場にもなっている。古墳の一番上部からは明石海峡の絶景も見られる。小さな資料館もあり。見学無料。 ツーリングマップル➡関西 P.34 E-6/中国・四国 P.38 E-6

住宅密集地にいきなり出現する

円筒形の埴輪がたくさん並んでいるので、「千壺古墳」とも呼ばれる

古墳の上からの眺め。隠れた絶景スポット

【あとがき~編集部より~】


関西編の「一度は見たい巨大なもの」はいかがでしたか。 信楽の大きな狸。童話や昔話で日本人となじみ深い動物だけあって、これだけ大きくなっても「怖い」という感じよりは「親しみ」を感じるところが良いですね。私もじつは自宅の玄関に狸の置物、置きたいです。 余部橋梁は新しい橋に替わると聞いたときに、撤去されるのかなと、思っていたのですが、一部が保存されました。実際に列車で渡ることはかなわかったのですが、一度訪れて見たいスポットです。 さて、ほかのエリアの巨大なものも気になりますね!気になったら、関連記事からどうぞ!

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