2020.06.18

ツーリング前に知っておきたい!「あの映画・小説はココで生まれた」vol.16

漫画やアニメ、映画やドラマ、小説、歴史的事件などの舞台を旅する「聖地巡礼」がメジャーになってきた昨今。物語の舞台になった場所は日本中にたくさんありますが、案外、そのことを知らずにツーリングで訪れて満足していることも多いものです。 せっかく行くなら、その土地にちなんだ作品を鑑賞したり、歴史を知ったりしたうえで行ったほうが、何倍も楽しめますよね!そんな作品や歴史、土地について、ツーリングマップル各著者から紹介していもらいます!気になった作品を見て、その場所を訪れてみましょう!

著・小原信好

北海道を舞台とする映画 by 小原信好(北海道担当)


北海道は、数々の小説・映画・TVドラマ・CM・漫画などの舞台、ロケ地となっている。北海道だけで、1年間連載できるほどだ。 そこで今回は、一つの作品を深堀りするのではなく、私が「北海道」で思い浮かぶ作品をズラリと並べてみたい。 しかし作品名を羅列するだけでも相当の文字数になりそうで、どの作品をはしょるか、悩ましいのだが…。 高倉健出演作品は外せない まずは、北海道の「映画」を語るのに外せない、高倉健出演作品を。う~ん、いっぱい書きたい事があり過ぎる! ■「網走番外地シリーズ」 博物館網走監獄(65F-3)、網走刑務所(65F-1)などで撮影。 ■「遥かなる山の呼び声」 上武佐駅跡(44B-5)で撮影。駅舎は無いが、中標津町にロケ地看板が残る。 ■「南極物語」 稚内市にある日本最北端の無人駅、JR抜海駅(58B-4)で撮影。 ■「居酒屋兆治」 金森倉庫街(61F-5)で撮影。原作は東京の居酒屋が舞台だったが、映画では函館市となっている。

■「幸福の黄色いハンカチ」 夕張市の幸福の黄色いハンカチ思い出ひろば(24G-4)ほかで撮影。ここでは、今でも黄色いハンカチが風に吹かれている。映画史上最高のロードムービーで、撮影当時(1977年)の釧路から夕張までの景色も見逃せない

■「駅STATION」 映画に登場する増毛町の「風待食堂」(38D-1)内には「居酒屋 桐子」のロケセットが再現されている。衣装もあるので、誰でも高倉健になれる?

「居酒屋桐子」のロケセット

■「鉄道員(ぽっぽや)」 JR幾寅駅(25F-2)を架空の「幌舞駅」として撮影された。そのままロケセットの駅舎が残っている。志村けんも出演しており、酔っ払いの演技が素晴らしかった!

幌舞駅ロケセット

寅さんも北海道に そして、個人的には、渥美清主演「男はつらいよ」シリーズも見逃せない。 全50作品中、 ■「寅次郎相合い傘」 ■「翔んでる寅次郎」 ■「寅次郎かもめ歌」 ■「夜霧にむせぶ寅次郎」

これらの5作品が北海道ロケとなっている。中でも「寅次郎相合い傘」での、リリーこと浅丘ルリ子との大人な恋物語がなんともいいのだ。 大泉洋出演作品 近年では、北海道が生んだ大スター大泉洋の出演作品も人気が高いだろう。 ■「ガメラ2レギオン襲来」(札幌市) ■「探偵はBARにいる」シリーズ(札幌市・小樽市・室蘭市) ■「しあわせのパン」(洞爺湖町) ■「ぶどうのなみだ」(三笠市) ■「そらのレストラン」(せたな町)

ここまでで「そらのレストラン」だけ、まだ未視聴なので、近々、観ます! 思い立ったら即・聖地巡礼! 昭和時代の作品だと、ロケ地は現在と当時で随分と雰囲気が変わっていることが多く、作品に登場する建物や駅など無くなっている場合もある。 なので、ロケ地巡りは「行ける時に行っておこう!」なのである。 あ~、というわけで、結局今回は作品名の羅列になってしまったが、北海道ツーリングの前には、是非とも、映画をチェックしておくことをお勧めしたい。 旅がグッと面白くなってくるのは、間違いない! 次回は、一つの作品に絞って、書きたいと思っているが、はてさて…。

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