GEAR
2025.08.30
キャンプツーリングにおすすめのタープ6ブランド 軽くて設営しやすい頼れる相棒を選ぶ
移動と滞在が一続きになるキャンプツーリングでは、タープは休息時間の質を左右する重要な装備です。走行距離が長くなるほど、軽さと設営のしやすさが求められ、雨天時や強風下では耐候性と安定感が頼りになります。 ここでは、ツーリングキャンパーが信頼を寄せるタープの選び方と、実績あるブランドを厳選して紹介します。
ツーリングに使うタープの選び方。走行スタイルに合った形と素材を見極める
キャンプツーリングで使うタープは、単なる日よけではなく、旅のテンポを整える道具です。 形状・素材・収納性の3つを意識して選ぶと、設営ストレスを大幅に減らせます。 ここでは、ツーリングに適した実用的な選び方を整理します。 【1】形状で変わる設営スピードと居住性 タープの形にはウィング・ヘキサ・レクタ(スクエア)の3系統があります。 ・ウィング型:ペグが少なく設営が速い。ソロ旅や短期ツーリング向き。 ・ヘキサ型:風に強くバランスが良い。悪天候の多い中距離ルートにおすすめ。 ・レクタ型:広くリビングを確保できる。連泊キャンプや滞在型に向く。 【2】素材は“軽量性か快適性か”で選ぶ ・ナイロン/ポリエステル:軽量で乾きやすく、連日走行に最適。 ・T/C(ポリコットン):遮光性・難燃性が高く、焚き火主体の滞在に向く。 ツーリングでは撤収時の乾きやすさが重要。軽量素材を基準に、滞在スタイルでT/Cを検討しましょう。 【3】設営方式と収納サイズを確認する ポール長は180〜200cmが目安。収納時60cm以下の分割式ならキャリア積載も容易です。張り綱やペグの数・強度も確認し、風が強い高原では多点固定ができるモデルを選ぶと安心です。
ツーリングに強いタープおすすめ6ブランドを厳選紹介
タープはどのブランドも一見似ていますが、設計思想や得意分野は驚くほど異なります。軽量・収納性を追求するメーカーもあれば、焚き火や滞在の心地よさを優先するブランドもあります。 ここでは、ツーリングキャンプに適した6つの信頼ブランドを厳選し、それぞれの特徴と選びどころを整理しました。 走行距離、天候、設営スタイルに合わせて、自分に合う一張りを見つけてください。
モンベル 日本の気候と積載条件に合わせた軽量設計が魅力
モンベルのタープは、雨と湿気の多い日本の環境に最適化された設計が特徴です。伸びにくく撥水性の高いナイロン素材を採用し、風や雨を受けても形が崩れにくい。補助ガイラインの取り回しも考慮され、夜間や悪天候でもスムーズに張れます。全国に店舗網があるため、旅先での補修や交換対応も安心です。 【こんな人におすすめ】 長距離ツーリングや連泊を前提に、軽装かつ安定した装備を求める人 【購入時のチェックポイント】 収納袋の長さがキャリアに収まるか、グロメット(ハトメ)の数、補助ロープの取り回しやすさ
画像:Amazon
MSR 風や雨に強く、過酷な環境でも安定する設営バランス
登山や遠征で培った設計思想をもとに、MSRのタープはテンション構造と多点ループ配置が精密。強風下でもテンションが均等にかかり、雨だまりができにくい形状です。軽量でも耐候性が高く、海沿いや高原など気象変化の大きいルートでも信頼できます。 【こんな人におすすめ】 天候の読めないルートや季節を問わず旅をするツーリングキャンパー 【購入時のチェックポイント】 補強ループの位置と数、ペグダウン本数、低姿勢設営時の安定感
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finetrack(ファイントラック) 軽量性と多彩なアレンジ性でツーリングに最適
日本の山岳気候に基づいた素材選びと、緻密なループ配置が特徴。17か所のループにより多様な張り方が可能で、限られたスペースでも最適な形を作れます。収納時は手のひらサイズに収まり、ソロツーリングでもかさばりません。防滴性能が高く、雨天時も安心して過ごせます。 【こんな人におすすめ】 軽量化を最優先し、1〜2泊で効率的に移動するスタイルの人 【購入時のチェックポイント】 ループ位置と数、付属ロープの長さ、収納サイズ(キャリア幅とのバランス)
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テンマクデザイン 焚き火を中心にした滞在型キャンプに強い
T/C(ポリコットン)素材を用いた幕体は、火の粉に強く、湿気の多い夜でも結露しにくいのが特徴。代表作「ムササビウイング」に見られる曲線デザインは美しい陰影を作り、快適なリビング空間を演出します。重量はやや増すものの、焚き火や長時間の滞在を楽しむ旅には最適です。 【こんな人におすすめ】 焚き火や調理を中心に、滞在の時間を楽しむキャンプツーリング 【購入時のチェックポイント】 総重量と乾燥時間、耐火性と通気性のバランス、ポール展開の自由度
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UNIFLAME(ユニフレーム) 変形シルエットで美しく張りやすい日本ブランド
「REVOシリーズ」に代表されるユニフレームのタープは、非対称の多角形デザインで風を受け流し、きれいに張れるのが魅力です。生地のテンションが均一に保たれるため、雨や風でも形が崩れにくい。国内メーカーならではの実用性と堅実な品質で、長く使える一張りです。 【こんな人におすすめ】 見た目の美しさと設営安定性を両立したいソロ・デュオキャンパー 【購入時のチェックポイント】 変形タイプの張り方に慣れているか、サブポールの長さ、ガイラインの構成
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コールマン 手軽に快適な空間を作れる安心の定番ブランド
設営のわかりやすさと広めのリビングスペースを確保しやすい設計で、初心者でも安心して扱えるのが魅力。標準ポールが太く安定感があり、シンプルなウィングやレクタタイプが多い。軽量ではないものの、設営スピードと快適性を両立したい人に向きます。 【こんな人におすすめ】 初めてのタープ導入、年数回の週末キャンプ旅、設営を簡単に済ませたい人 【購入時のチェックポイント】 収納サイズと重量、付属ポールの構成、張り綱とペグの強度
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実践で差が出るツーリングタープの選び分け
ツーリングでは走行距離・連泊日数・天候・設営地の地形によって最適なタープが変わります。 【走行距離と連泊日数を整理する】 移動主体なら軽量タープを、滞在主体なら居住性重視を。 【設営地の特徴を把握する】 風の強い高原か、湿気の多い林間かで素材選びが変わります。 【荷物と動線をイメージする】 ヘルメットやウェアを干す導線を考え、必要ならサブポールを追加。
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ツーリングタープに関するよくある質問と解決のヒント
Q. ソロでも大きめサイズを選ぶべき? A. バイクや荷物を下に入れるなら長辺3.5m前後を目安に。 Q. 雨だまりを防ぐには? A. 風下側を低く張り、逃げ方向に補助ガイを追加するのが基本。 Q. T/C素材はツーリングに向く? A. 滞在型には快適ですが、連日移動では乾きにくい点に注意。 Q. 風に強いタープの見分け方は? A. ループやペグポイントが多く、低姿勢でも張れる形状を選ぶ。風上側を低く張り、張り綱を二又で補強すると安定性が増します。
自分の旅のリズムに合うタープブランドを選ぶ
タープは雨と日差しを受け止めながら、旅の時間を整える相棒です。 走る時間を優先するならモンベルやfinetrack、天候の振れ幅に対応したいならMSR、焚き火を中心に据えるならテンマクデザイン。張り姿の美しさで選ぶならUNIFLAME、扱いやすさで選ぶならコールマン。 自分の旅のテンポに合うブランドを選べば、タープは休息のための道具ではなく、旅そのものを快適にするパートナーになります。 【POINT】タープは“旅のテンポ”で選ぶ ・移動重視のソロ旅 → 軽量・短収納のモンベル、finetrack ・悪天候や長距離ルート → 安定性重視のMSR、UNIFLAME ・焚き火や滞在を楽しむ旅 → T/C素材のテンマクデザイン ・設営を時短したい週末旅 → コールマンのレクタ・ウィング系