2021.11.22

ツーリングマップル2022年度版 撮影旅日記【北海道(前編)】

ツーリングマップルの撮影旅日記、まだまだ続きます。東北編に続いて北海道編をお届けします。まずは前編です。

著・小原信好/撮影・小原信好/モデル・清水聖児(フィネス)

<表紙撮影1日目>


2022年度版「ツーリングマップル北海道」表紙撮影のため、例年通りに、「ツーリングマップル」の編集をしている「フィネス」の清水さんと待ち合わせ。今年は十勝方面をメイン撮影地に設定したので、帯広市での合流となった。 毎回、書かせてもらうのだが、「ツーリングマップル」シリーズは基本、その担当地域の担当者がモデルライダーになるのだが、北海道版だけは私、小原がカメラマンのため、撮影をしたい。それで、表紙撮影のため清水さんにわざわざ北海道まで来てもらっている。 その年によって違うが、取材用兼表紙用バイクは、清水さんが北海道まで持って来て撮影し、1ヶ月間の取材終了後、私がフェリーに無人搬送で送り返す、またはその反対に、無人搬送で移動させたバイクを港で受け取り、取材をして、最後に表紙撮影。その後に清水さんが乗って帰るというパターンである。

フィネスの清水さんと、今年の撮影・取材に使用したHONDA GB350!

清水さんと合流して向かったのが士幌町の士幌高原ヌプカの里(ツーリングマップル北海道26D-1)。 ここから東北東の方向にある上士幌町、ナイタイ高原牧場(ツーリングマップル北海道34E-5)のほうがポピュラーで人気もあるが、こちらの士幌高原も十勝平野を眺望する景色が広がっている。また、ここへアクセスする道道661号は、環境問題により建設が中止された道で、行き止まりになっているが、その手前からの景色が穴場的に抜群なのだ。

交通量皆無なので、スムーズに撮影できる道道661号

次に向かったのが、湖底に沈む線路が近年、話題となっている鹿追町の然別湖・湖底線路(海中レール)(ツーリングマップル北海道34D-6付近)。 湖の南に位置する展望山、東雲湖入口の湖岸にあって、観光船を陸に上げて停泊させるための斜路にひかれた線路が、湖水の中に伸びている風景が、アニメに登場するシーンのようだと人気になっている。

透き通った湖水に浮かぶように見える線路

昼食は新得町のJR新得駅(ツーリングマップル北海道25J-3)構内にある立ち食い蕎麦屋「せきぐち」へ。 道内の鉄道駅の立ち食い蕎麦屋は、札幌周辺市街では7軒あるのみ(小原調べ・2022年度版は記載予定)。店内に貼ってあった某新聞社の日本の駅そばランキング(2020年)では、「せきぐち」は堂々の第7位なのだ。

地方では、少なくなってきた「駅そば」を堪能!

清水さんは「かしわそば」、卵大好き人間の私は「月見そば」を注文

おいしいそばでお腹をみたしたら、2020年12月にオープンした士幌町のオカモトガソリンスタンド発祥の地(ツーリングマップル北海道26F-3)へ。道内に展開するオカモトGSが創業70周年を記念して第一号店の地に1964年当時の姿を再現したモニュメントスタンドである。残念ながら給油はできない。

「日本石油」とか「CALTEX」とか、おじさんライダーにはたまりません!

撮影初日は、一日中晴れが続いてくれた。帯広の北側周辺で撮影して、これにて終了! 翌日は天気を見ながらオホーツク、道東方面に向かうことになった。 後編に続く。

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