ツーリングマップル2022年度版はここに注目！〜中国・四国編〜

ツーリングマップル各エリアの取材担当者から、昨年の取材を振り返ってもらうコラム。2022年度版の取材中に印象に残ったスポットや、今年注目して欲しいポイントなど、各自選んで語って頂きます。第6回は、中国四国担当の博田さんから！さっそくどうぞ！

著・博田巌／撮影・博田巌

ツーリングマップル2022年度版の取材で見た素敵なシーン

2018年7月の、西日本豪雨時に被害を受けた、岡山市北区牟佐（むさ）大久保地区の農作地。近隣で黄ニラ栽培を営む農業者の方が、土地の所有者から農地を請け負い、土壌を改良するために、畑で植物を育て土にそのまますき込み肥料にする「ひまわり緑肥」で再生しようと始まったひまわり畑があります（ツーリングマップル中国四国35 I-2／関西31 I-2)。 JR牧山駅へと続く、旭川に架かる潜水橋も併せて、鮮やかなビタミンカラーのひまわり畑に元気をもらえるスポットでした。ここでは、ひまわり畑だけでなく、そこに居合わせたライダーさんの、とっても素敵な振る舞いにも感心させられたのでした。いつも、こうした場所でバイクも入れた撮影をするのは、「迷惑になるのでは？」と思うのですが、ここで見かけたそのとあるライダーさんは、きちんとヘルメットを脱いで、会釈をし、エンジンを止めたバイクを押して撮影ポイントへ。撮影した後も、離れた場所までバイクを押して戻る、という行動を取られていました。我々も、いつもバタバタと慌ただしく撮影して、結果的にまわりへの配慮がおろそかになってしまうことがあったかと思います。ヘルメットを脱いで、バイクを押していくという行為は、今後自分が撮影する時にも積極的に取り入れようと思いました。

元気がもらえる鮮やかな色ですね

毎年少しずつ面積も広がっている大久保ひまわり畑の見頃は7月下旬から8月上旬

ケーブルカーで行く温泉旅館

例年、各エリアの取材担当者が昭文社に集まって行う会議（そこで次年度版の内容について話し合う）ですが、今年はオンラインで行ないました。その中で、たまたま『ケーブルカー』の話題が上がったのです。「ケーブルカーは、四国には無いなあ・・・」と思いながら、「いや待てよ、そういえば徳島県三好市の”ホテル祖谷温泉”（ツーリングマップル中国四国71E-7）に、ケーブルカーで行く露天風呂があったな」と思い出しました。調べてみると、展望風呂・展望デッキが新設されているようで、久しぶりに訪れてみることに。高知自動車道の大豊ICから、国道32号の交差点へ。ここで偶然目に入ったのが祖谷温泉と同じく三好市にある「ホテルかずら橋」（ツーリングマップル中国四国78E-1）の看板。ケーブルカーで行く天空露天風呂のことが書かれています。なんと「こんなに近い場所に、2か所もケーブルカーで行く露天風呂があるとは・・！」と、こちらも「ホテル祖谷温泉」の後に寄ってみることにしました。「ホテル祖谷温泉」のケーブルカーは、祖谷渓を降りていきますが、「ホテルかずら橋」のそれは庭園風の斜面を登っていきます。囲炉裏小屋なども配置された高台の岩風呂は山の風景が広がる極上の天空露天風呂。こんな素敵な露天風呂がまだあるかもと、巻頭ページのテーマは「展望露天風呂」に決めました。その後、月刊モーターサイクリスト誌で賀曽利さんが「ホテルかずら橋」を取り上げられていたのには驚かされましたね。ホテル祖谷温泉　7:30～18:00（受付は～17:00）/1700円（ケーブルカー・展望風呂入浴料込み）ホテルかずら橋（天空露天風呂）　10:30～16:00/1200円