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2023.07.01
ツーリングマップル取材担当者が選ぶ巨岩奇岩百選~北海道編~
ツーリングマップル2023年度版から、取材担当者が選ぶ日本各地の奇岩巨岩百選を掲載しています。その中から各エリアの10選をピックアップしてご紹介!今回は北海道編です。
【紹介スポット】
1.桃岩【礼文町】 2.猫岩【礼文町】 3.赤岩【羽幌町】 4.瞰望岩(がんぼういわ)【遠軽町】 5.ゴジラ岩【斜里町】 6.根室車石【根室市】 7.石山緑地【札幌市】 8.チロロの巨石【日高町】 9.親子熊岩【せたな町】 10.鍋釣岩【奥尻町】


1.桃岩【礼文町】
ツーリングマップル➡北海道 P.59 B-4

高さ約250m、幅約300mの巨大な岩がまるで桃の形。地表に隆起したマグマが球状に固まって形成された。頂上部分のポチっとした部分が桃っぽさを表現している。夏は草に覆われた緑の桃岩。秋の夕暮れ時には、岩を茜色に染める桃岩を見ることができる。平成3年(1991年)6月に完成した「桃台・猫台展望台」から、「桃岩」「猫岩」を一度に眺望することができる。
2.猫岩【礼文町】
ツーリングマップル➡北海道 P.59 B-4

昭和スタイルで有名な「桃岩荘ユースホステル」がある浜の沖合に浮かぶ岩で、猫背のシルエットにしっかりと猫耳も備えている、まさに猫!である。その哀愁のある後ろ姿が猫好きにたまらない可愛さ。礼文島の観光ポスターにもなっている。
3.赤岩【羽幌町】
ツーリングマップル➡北海道 P.59 G-5

天売島の南側にあって、天売ブルーと呼ばれる、感動的な透明感のある青い海にそびえ立つ赤岩。「赤岩展望台」より見下ろすことができる。周辺には、海鳥ウトウの巣穴があり、6〜7月の夕暮れ時には、帰巣するウトウを間近に観察することができる。ウトウの数は、約80万羽と言われ、空が鳥のシルエットで埋まっていく圧巻の光景を見られる。
4.瞰望岩【遠軽町】
ツーリングマップル➡北海道 P.47 J-3

地上約78mの高さの岩で「がんぼういわ」と呼ばれる。アイヌ語では「インカルシ」で、「見晴らしの良いところ」という意味。名前の通り、遠軽市街を一望する眺望で「北海道自然百選」にも選定されているが、頂上には柵は無く、落下の危険があるため、崖際には近づかないように。頂上近くまでバイクでアクセスできる。機動戦士ガンダムのキャラクターデザイン、作画を担当した安彦良和氏が遠軽町出身のため、ガンダムの由来の岩ではないかと噂があったが、どうやら都市伝説だったようだ。
5.ゴジラ岩【斜里町】
ツーリングマップル➡北海道 P.50 A-1

知床半島ウトロ港に立つ高さ約15mの岩の形状が、まるで怪獣「ゴジラ」のようだとこの名が付けられた。浸食された岩だが、頭の部分も再現され、さらに隣の岩を砕こうとしている躍動感もなかなかのものである。隣接する「酋長の家」横には、温泉「ゴジラの手湯」があるので、休憩がてら手を浸けて、疲れをとっていこう。
6.根室車石【根室市】
ツーリングマップル➡北海道 P.30 B-3

根室半島の付け根に位置する「花咲灯台」のすぐ下にある。珍しい放射状節理に発達した玄武岩の球状岩体は、世界的にも珍しい直径6mもの大きさで、昭和14年に国指定天然記念物に指定。漫画『ゴールデンカムイ』にも登場する。周辺にも小さな規模の車石が点在している。駐車場の公共トイレは車石をイメージしたデザイン。こういうこだわりは良いと思う。
7.石山緑地【札幌市】
ツーリングマップル➡北海道 P.23 G-5

地図のスペース的な問題で、巨石マークとコメントは省略しているが、おすすめの岩スポットである。建材に適しているといわれた「札幌軟石」の産地で、広大な石切り場跡を公園として整備し1996年より開放している。園内には、露出した岩肌が残り、侵食が進む火山灰層を見ることができる。また、彫刻家による様々なオブジェが点在していて、写真映えするスポットしてもおすすめである。
8.チロロの巨石【日高町】
ツーリングマップル➡北海道 P.19 F-2

長さ6m、重さ200トン、日本一巨大な結晶片岩と言われている。青みがかった岩石で、1974年に日高山脈から掘り出して、運び出そうとしたがその重さゆえに、橋の重量制限のため、現在の場所で運搬を断念。岩の上に登ることが可能。
9.親子熊岩【せたな町】
ツーリングマップル➡北海道 P.5 E-3

小熊が親熊にじゃれているように見える奇跡的な形状をした岩。特に夕暮れのシルエット親子熊は感動的でもある。国道229号沿いにあって駐車帯もあるので、気兼ねなく撮影ができる。 この場所には個人的に思い出がある。自分の奥さんとツーリング中、ケンカする事案が発生。この駐車帯で言い争いになり、彼女はそのまま走り去ってしまった。親子熊を見ながら、 「あ〜、やっちまった。これは、彼女とお別れだな…」 と長い時間、たそがれていたところ、彼女が戻ってきた。もしあっさり自分が別方向へ走って行ったら、仲直りはなかったかもしれない。というどうでも良い話(笑)
10.鍋釣岩【奥尻町】
ツーリングマップル➡北海道 P.4 H-3

奥尻島のシンボルと言われている自然形成された高さ19.5mのドーナツ型の岩。鍋の弦に似ていることから命名されたそうだ。夜はライトアップされ、水平線にイカ釣り漁船の灯りが散りばめられる光景が見られる。平成5年(1993年)7月12日に発生した「北海道南西沖地震」時のマグニチュード7.8の強い揺れと、津波にも耐えて崩れることがなかった。当時、奥尻島の地震計が設置されていなかったため震度は6と推定されている。