2023.10.11

スズキ「Vストローム250」インプレ、SSTRと福島キャンプツーリング、3000km走ってみた!

スズキ「Vストローム250」の2023年モデルを2週間お借りして、SSTR2023を完走。翌週には福島県楢葉町でのキャンプイベントに参加し、さらに賀曽利さんの案内で仙台まで。旅バイクとして人気の車両のレビューをお届けしたい。

著・フィネス/撮影・フィネス・巣山悟

実を言うと、SSTR2023参戦にあたり車両を検討していた際は、東京モーターサイクルショーで参考出品されていたVストローム250SXも候補だった。しかし確認してみると、発売はまだ先になりそうとのこと。それではと、自分が初めて参加したSSTR2021で乗ったVストローム250を今いちど選択、一緒に走る昭文社の舛木氏も同車両を借りて、ブラックとイエロー2台で参戦することになった。 さらに、SSTRの翌週には福島県楢葉町で開催されるキャンプイベントへ。またその後の賀曽利さんとのアフターツーリングでも使用して、ガッツリ距離を走って「旅バイク」としてすっかり定番となったVストローム250の魅力を、ここであらためて体感してみようということにした。

今回乗ったのは最新の2023年モデル。外観には大きな変更はなく、サイズ感は、2021年のSSTRで乗った時と同じく、身長180cmの自分にはややコンパクトに感じ、両足もしっかりと地面につけるから、停車時の取り回し時も不安は感じない。 パワー感については前回と同じ印象で、同じペースで長距離を走ることがとても得意なエンジンという印象。一般道も高速道路も、低速トルクが力強いおかげか、余程のアップダウンで無ければ頻繁なアクセルワークをせずに済む。千里浜までの往路、中央道の須玉ICから諏訪南ICまではきついアップダウンが続くのだが、ここもシフトチェンジ無しでストレスなく通過できた。 そして旅バイクとして嬉しい装備が17Lのガソリンタンクと標準装備のリアキャリアだ。 大容量のガソリンタンクは給油回数を少なくできるので、まさにSSTRのためにあるのでは、とも思える。実際、2022年秋のプレミアムSSTRに自分のバイクで出走したときは、混雑したガソリンスタンドで予定外の時間ロスをしてしまった。もし、Vストロームだったら、給油せず先に進むことができただろう。 標準装備のリアキャリアには、大容量のシートバッグも安定して装着することができた。 またもう一つ、「あって良かった」装備がメーター横のDCソケット。走行中に給電できるので、スマートフォンの電池切れを心配せずに「Route!」の地図を活用できた。

走行時の疲労軽減につながるウインドスクリーンも標準装備

リアキャリア標準装備で大きめのバッグもしっかりと積載できる

必要な情報がうまくまとめて表示しているメーター。表示の見やすさが〇。

当初は予定に入れていなかった、千里浜からの帰路(アフターSSTR)に渥美半島、伊良湖岬へ寄り道するというロングツーリングの敢行。そして、楢葉イベント後の賀曽利さんとのツーリングも、ゴールが仙台市ということでやはりロングツーリングに。結果、今回Vストローム250での総走行距離は約3000kmだった。 その距離を走って感じたのは、やはりこのバイクはツーリングに最適な車両だ、ということ。それも、荷物をドカっと積んで、ロングな日程をマイペースで楽しむバイク旅に最適だと感じた。 最後に、このインプレに取りかかるのがすっかり遅くなってしまい、原稿を書いている途中で「Vストローム250SX」の発売が発表された。こちらもいずれ、「Vストローム250」との違いを実際に乗ってインプレッションしてみたいと思っている。

新旧3台のVストローム。今回借りた2023年モデルはシュラウドもボディと同じカラーになっている

ホイールにはカラーのワンポイント

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