2024.05.15

ツーリングマップル2024年度版 表紙と撮影地紹介[R版]

ツーリングマップル2024年度版の表紙と撮影地を紹介する記事、今回はR版(リングタイプ)編です!お出かけのご参考にどうぞ!

著・編集部マスキ

1.北海道エリア 豊富町 サロベツ原野ー道道106号(56 B-3)


まずは北海道ですが、こちらは「ツーリングマップル通常版北海道」の表紙「オトンルイ発電所」の風車群ともほど近い場所。豊富町のサロベツ原野(道道106号)になります。内陸側に風車群、海側を見るとこの景色が見られます。背後に見えるのは利尻山(利尻富士)ですね。とても美しい光景で、つい何往復もしたくなります。この写真は早朝ですが、夕方の風景もとっても素敵なので、ぜひどちらも見てほしいです。

2.東北 福島県 磐梯吾妻スカイライン(24B-7)


東北版は、こちらも通常版と同じく絶景道でおなじみ「磐梯吾妻スカイライン」です。この写真、山道を登るVストローム650を真横から切り取ったものですが、担当の巣山カメラマンから納品された画像を見た瞬間、「かっこいい・・!」とおもわずつぶやいてしまったもので、正直第一印象で決めちゃった感があります。このバイクの躍動感と、磐梯吾妻スカイラインの唯一無二の景色、素敵ですよね。

3.関東甲信越 新潟県南魚沼市 藤原神社(87L-6)


続いて関東甲信越は、静謐な空気感と、神々しい光が特徴の写真。 ツーリング途中で神社に立ち寄ること、けっこうあるって方、多いと思います。旅の無事を願ったり、その神社の由来を読んでふむふむとうなずいたり。そこには鎮守の森があったりして、「パワースポット」と言うとなんだか安っぽいけれど、確かに力をもらえる気がして。心身を落ち着かせる、ちょっとしたいい時間になるんですよね。そんなひと幕を想像させるワンシーンとして、選びました。

4.中部北陸 新潟県 県道39妙高高原公園線付近


中部北陸は、背景が一面茶色い岩(笑)の珍しい写真。どうしても表紙写真というと、きれいな青空や海、緑鮮やかな山、などが選ばれがちです。しかしここで何度も書いている通り、ツーリングにはいろいろなシーンがあるわけで、カッコいい風景、行ってみたい風景、走りたくなる風景は、それらに限ったもんじゃない。いくらでもありますよね。と、いう中で、個人的に目を引かれたこのシーン。別に名所とされている場所でもないとは思うのですが、KTM 890 ADVENTURE Rで未舗装路を走る内田さん(中部北陸担当ライダー)を見て、いいなー!楽しそう!とおもっちゃったわけです。だけどこの背景の岩、地味にデカくて迫力あってカッコいいですよね。

5.関西 三重県 珍布(めずらし)峠(28F-4)


関西は、「珍布(めずらし)峠」という名前がまず気になります。めずらしい名前の峠。 その由来はざっくり言うとこんな感じ。言わずと知れた太陽神、天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、弟神である須佐之男命(スサノオノミコト)の素行の悪さにブチ切れて、天岩戸に引きこもった、という伝説はご存じですよね。このとき、太陽が出なくなったことで世界は飢饉や病気の蔓延で大変なことになってしまいます。それにより困った神々が、アマテラスを外に出すために考えたのが、天岩戸の前でどんちゃん騒ぎをすること。アマテラスに聞こえるように楽しそうに騒ぎ、外の様子が気になって出てきたところを引き出す作戦なんですが、その方法を考えたのが思金神(オモイカネ)という知恵を司るとされる神様。そのオモイカネの考えた策が善いかどうか、占ったのが、布刀玉命(フトダマ)という占いの神様と、天児屋根命(アメノコヤネ)という言霊・祝詞の神様でした。ここからが本題なんですが、天岩戸事件とは別のときに、この祝詞の神様アメノコヤネとアマテラスがばったり出会ったのがこの珍布峠だそう。このときアマテラスがアメノコヤネに「あ、珍しいやん」的なことを言ったそうで、それでここが「珍布峠」になったそうです。 ・・・は? なんじゃそれって感じですが、そういうことだそうですよ。

6.中国四国 徳島県大毛島(61D-5)


中国四国エリアは、淡路島から大鳴門橋を渡って徳島県に入ってすぐの大毛島です。荷物を積んだホンダのトランザルプ、その横でツーリングマップルをめくるライダーが、いかにも旅の途中を感じさせてくれて、ワクワクしてきますね。 ですが気になるのは背景の、見覚えあるあのビンでしょう。実はこの場所から小鳴門橋で渡った対岸には、大塚グループの倉庫があるのです。この倉庫の壁にはここに映っているオロナミンCのほかにもおなじみの商品が描かれているようです(Googleストリートビューで見ることができます)。ぜひ合わせて見に行ってみてはいかがでしょうか。

7.九州沖縄 熊本県箱石峠(26D-4)


九州沖縄は、定番の阿蘇エリアで、これまた人気の箱石峠。何度も表紙に登場する阿蘇エリアですが、やっぱりいい場所がたくさんありますね~。向こうに見える根子岳(ねこだけ)と、伸びる道路がとても良いです。雄大な風景を切り取ることができたんじゃないかと思います。いや~行きたくなりますねぇ。

地図で旅をしよう


たかがが表紙、されど表紙。ツーリングマップルは、地図であり、もちろん最も重要なのはその中身ではありますが、表紙にも全力で取り組んでいます。1年以上、人によっては何年もこの表紙の本で旅をされることもあるので、旅心をそそる、旅に出かけたくなるような表紙を目指して、スタッフ一同頑張っています。 2025年はどんな表紙になるか、お楽しみに!

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