2024.09.20

MEET THE GIANT! ドデカイものに会いに行こう! ツーリングマップル取材担当が選ぶ「一度は見たい巨大なもの」5選~九州沖縄編~

バイクで旅をしていて、「何だろうあの大きなものは?」と興味をひかれて、近くで見てみようと行ってみると...、「ええ、こんなに大きかったの!?」と、そのスケールに圧倒されることありますよね? 樹齢1000年を超える巨木、身動きできないほどの迫力の巨岩。のけぞるような高さの建造物や、誰が何のために作ったのか分からない、謎の巨大像やオブジェ。本シリーズではそんな、一度は見ておきたい巨大なものを、各エリア担当者がセレクトしてご紹介。 今回は九州沖縄担当の坂口さんからの「巨大な物」です!

著・坂口まさえ

▶九州沖縄 5 selections◀


1.宮地獄神社の大しめ縄(福岡県) 2.ムーミンの木(福岡県) 3.南蔵院の釈迦涅槃像(福岡県) 4.岩屋神社の権現岩(福岡県) 5.ヤンバルクイナ展望台(沖縄県)

1.宮地獄神社の大しめ縄


地元では商売繫盛の神様。全国的にはCMで注目を集めた「光の道」(2月と10月には夕日が参道に一直線に沈む風景を見ることができる日があり、その光景が「光の道」と呼ばれている)で有名な神社ですが、初めての訪問時はそんなことは知らず何気に立寄ってみた神社でした。そして、長い階段を上った先にドン!と目に入った大しめ縄! 「なんだコレ!スゴイ!」 圧倒的な存在感の拝殿に釘付けでした。 それ以降、近くを通るときは立寄って境内からの眺めを楽しんだり、神社の歴史(古墳もあり)に触れてみたり、とちょこちょこ訪れています。境内には大鈴と大太鼓も奉安されており、大注連縄と合わせて「3つの日本一」として受け継がれ、どれもその大きさに「おおお~」と言うこと間違いなしです。 ツーリングマップル➡九州沖縄 P.1 H-5

この圧強め!大しめ縄

拝殿はこんな感じ。やっぱりしめ縄が~

門の先に見えて、すでにある存在感

参道を見下ろす景色は、真っすぐに海まで続き、夕日無くてもどこか神々しい風景

2.ムーミンの木


「ムーミンの木」ってのがあるんだって。 という話を聞いて、 「ムーミンって、あのムーミン…カバみたいな木があるの?」 と気になっていた木。この木は福岡県古賀市の五所八幡宮の境内にあると知り尋ねてみました。 到着すると、入口から巨木のお出迎え。鳥居をくぐると、どこか空気感が違って拝殿までの参道は巨木の並木道で心地よいです。ひときわデカイ木のところに目的だった「ムーミンの木」の立て看板が。カバみたいな…という想像とは大きく違って、立派すぎる巨木に大きなコブがある木。このコブがムーミンが木に抱きついているように見えるからそう呼ばれているそうで、「なるほど~」と納得。確かに、あの歌を歌いたくなるかも。振り向いて欲しい感じ(笑) この緑の境内は別名「アオヤギの珍樹の森」と呼ばれていて(「鎮守の森」では無い!)参道に立てられていた看板には「ムーミンの木」以外にも、「カメレオンの木」とか「カメの木」など木が紹介されていました。まさに珍樹!すてきな森でした。 ツーリングマップル➡九州沖縄 P.4 H-1

推定樹齢1000年、高さ約40m、幹周り約10mの楠の「ムーミンの木」。 中央部のちょっとコブみたいなところがムーミンに見える?かな?

神社の入り口の大きな木。これは「カメレオンの木」

「ムーミンのねぐら」もあります

境内の狛犬も笑っているようで好き

3.南蔵院の釈迦涅槃像


どこかの風の噂で聞いていた 「南蔵院の釈迦涅槃像は住職が当てた一等宝くじで作ったんだって~」 と、そのご利益を頂きに行ってみようと思ったのはいつの日だったか…。 実際に行ってみると、 「なんだこれ~!」 と驚くほどの大きさ(全長41m、高さ11m、重さ約300t)にビックリ。そして、聞いていた建立にまつわる話しは違っていて、この涅槃像を建立したその年に 住職がジャンボ宝くじで当選!その際に住職が奉納した大黒天様にご利益をあやかろうとお参りする人が多いそうです。 お寺としては、篠栗四国霊場の総本寺で、高野山真言宗の別格本山でもある由緒あるお寺。境内には「大不動明王」や「妙見堂と大黒堂」「三鈷の松」などなど見みどころも多くて、楽しい+パワーをもらえる場所なのでした。 ツーリングマップル➡九州沖縄 P.4 K-4

南蔵院の釈迦涅槃像。とにかくデカイ。デカ過ぎです

足も!デカすぎって!

頭のクリクリも規格外( ´艸`)

4.岩屋神社の権現岩


水害により運休していた日田彦山線がBRTひこぼしラインとなって運行再開してから約1年。キレイに改装された筑前岩屋駅に久しぶりに立寄ってみると近隣の名所案内が。そこで見つけたのが「岩屋神社」。小さすぎる写真だったのでよくわからなかったけど、「神仏が降臨する神聖な場所として修験者の重要な修行場だった」という紹介を見て、 「行ってみるか!」 とすぐ近くの岩屋キャンプ場を抜けて岩屋神社へ。 道路入口からかなりの急登。境内入口の鳥居の案内板で岩屋神社方面を見上げると、遠くに何かありそうだけど、そこからの階段もかなり急登。なんか、この辺りから神域マシマシな雰囲気で上った先には巨石。この巨石は権現岩と呼ばれていて、その下には岩屋神社の本殿。 「こんな巨岩の下に本殿って!圧巻!」 周りを見渡すと、頭のない地蔵?羅漢?がいっぱいあって、なんだかカオス。そこから岩と岩の間をすり抜けてみると、さらに上にまたまた急登の階段で、その上には熊野神社。この神域には色んな方が坐しているようで、とても不思議な空間でした。巨岩はもちろんだけど、この雰囲気を味わいたいかたも、是非訪れてみてください。 ツーリングマップル➡九州沖縄 P.12 H-2

権現岩の窪みに建つ岩屋神社本殿

この画像で伝わるかな?とにかく急登。足腰鍛えられます

地蔵が祀られているのですが、なんかね、頭が無いんですよ

岩の間を抜けると、さらに急登

熊野神社がありました

5.ヤンバルクイナ展望台


沖縄本島の最北端、辺戸岬(へどみさき~を訪れた時のこと。遠~~くに、何か見える。 「何あれ?鳥??」 と、気になってソレを目印に行ってみると…。巨大なヤンバルクイナ(笑)、その名の通り「ヤンバルクイナ展望台」に到着。 近くまで近づくとその大きさに圧倒。しかも後ろ姿なので、鳥のピンとしたお尻でかなりの迫力!高さは11.5メートルもあって「ほぉ~」と見上げてしまいます。ヤンバルクイナの隣の建物からヤンバルクイナの内部に入って、風景を楽しむこともできます。ここから見る風景は言うまでも素晴らしいのですが、このなんとも言えない内部の昭和感漂う雰囲気が好き。 展望台の足元には遊歩道が整備されていて、ここを進むとヤンバルクイナ展望台を一望できて、これまた笑顔。その後、県道70号を走っていると本物のヤンバルクイナに遭遇。その小ささにキュンでしたが、改めて、あれは本物そっくりだったなぁ~と巨大ヤンバルクイナを思い出すことでした。 ツーリングマップル➡九州沖縄 P.70 M-1

ヤンバルクイナ展望台。後ろから。とにかくデカイのです

真下から撮ってみるけど、全体がフレームに入らない

遊歩道から。お腹の辺りから展望するのです

展望台から見る、沖縄本島最北端、「辺戸岬」

【あとがき~編集部より~】


九州沖縄編の「一度は見たい巨大なもの」はいかがでしたか。 狛犬巡りがライフワークの坂口さんだけあって、寺社仏閣にちなんだものがずらりと並びました。 宮地嶽神社の「大しめ縄」。普段、しめ縄はよく見ますが、大きさはあまり気にしていなかったですね。坂口さんの着目に感嘆です! そして、「ムーミンの木」は、確かにじーっと見ていると、その姿がうっすらと浮かんできて不思議な気持ちになりました。 さて、ほかのエリアの巨大なものも気になりますね!気になったら、関連記事からどうぞ!

関連記事