Touring
2024.09.27
MEET THE GIANT! ドデカイものに会いに行こう! ツーリングマップル取材担当が選ぶ「一度は見たい巨大なもの」5選~中部北陸編~
バイクで旅をしていて、「何だろうあの大きなものは?」と興味をひかれて、近くで見てみようと行ってみると...、「ええ、こんなに大きかったの!?」と、そのスケールに圧倒されることありますよね? 樹齢1000年を超える巨木、身動きできないほどの迫力の巨岩。のけぞるような高さの建造物や、誰が何のために作ったのか分からない、謎の巨大像やオブジェ。本シリーズではそんな、一度は見ておきたい巨大なものを、各エリア担当者がセレクトしてご紹介。 今回は中部北陸担当の内田さんからの「巨大な物」です!
▶中部北陸 5 selections◀
1.新湊大橋 (富山県) 2.ヒスイ峡の明星山(新潟県) 3.白馬三山(長野県) 4.石徹白(いとしろ)の大杉(岐阜県) 5.小熊山からの展望(長野県)
1.新湊大橋 (富山県)
富山新港に架かる新湊大橋は、橋を支える主塔の高さは127m、車道の高さは50mあまりあって、橋の中央部から見下ろすと足がすくむほどだ。富山新港から見上げても、その大きさに圧倒される。 車道の下は歩道になっていて、対岸まで歩くことができるが、高所恐怖症の人は無理かも。周辺でもっとも高い建造物でもあり、能登半島方面、立山連峰など圧巻の風景を一望できる。その風景に見とれて橋から落ちないようにご用心。 ツーリングマップル➡中部北陸 P.91 F-2
隣接する海王丸パークからは、初代海王丸と新湊大橋が一望。海王丸も巨大な帆船だ
アプローチから橋の中央部へはけっこうな傾斜があり、上りでは空に飛び出しそうだし、下りでは圧巻の風景に吸い込まれていくように錯覚する
2.ヒスイ峡の明星山(新潟県)
日本の「国石」とされる翡翠は、古代から珍重されてきたが、その一大産地が新潟県糸魚川市のヒスイ峡。長野県から新潟県に向かって深い懸崖を穿って流れる姫川の支流、小滝川沿いが「小滝川硬玉産地」として昭和31年に国の天然記念物に指定された。 その小滝川に大岩壁を落としているのが明星山で、荒々しい石灰岩の岸壁を晒している。小滝川を挟んで間近に見ると、その大きさに圧倒されると同時に、自分の卑小さが身にしみて感じられる。 ツーリングマップル➡中部北陸 P.100 B-4/関東甲信越 P.77 B-4
あたかも天然のピラミッドを思わせるアングル
小滝川を挟んで少し離れてみると、山容がさらに巨大なのがわかる。一瞬のうちにガスに飲み込まれる様は、北アルプスの前衛を成す山であることを実感させる。
3.白馬三山(長野県)
長野県の松本市から、安曇野市、大町市、白馬村にかけては、3000mクラスの高峰が連なる後立山連峰(北アルプス)が屏風のように立ちはだかっている。中でもいちばん北部にある白馬三山は、白馬の街をへいげいするように間近にあって、圧巻の光景を見せる。万年雪をいただいたこの峰々のおかげで、白馬には真夏でも涼風が吹き下ろしてくる。 ツーリングマップル➡中部北陸 P.93/関東甲信越 P.68
雪解け水が滔々と流れ落ちる松川と白馬三山のコントラスト
姫川を挟んだ野平の集落から遠望。距離を置いて見ても圧巻だ
4.石徹白の大杉(岐阜県)
岐阜県郡上市にある石徹白の大杉は、国内でも屈指の巨木であり、老木。樹高24m、幹囲目通り14mで、樹齢は1800年あまりと推定されている。 白山信仰の登拝の道である美濃禅定道の起点にあり、白山を開山した泰澄上人が美濃禅定道を開く際に、突いて忘れた杖がこの大杉になったという伝承がある。もっとも、泰澄は7世紀から8世紀にかけて活躍した人だから、樹齢の1800年とあわないが(笑)。 鬱蒼とした林を抜けて、開けたと思うと目の前に立ちはだかるその威容は、やはり何か底しれない存在を感じさせる。 ツーリングマップル➡中部北陸 P.69 G-4/関西 P.87 G-4
この杉と対面する度に、縄文時代の火焔土器は、「火焔」をモチーフにしたのではなく、当時は身の回りにたくさんあったこうした巨樹を表現したものではないかと思わせる
鬱蒼とした樹林の中に伸びる420段の階段の先に大杉が鎮座している
5.小熊山から木崎湖の展望(長野県)
中部北陸の圧巻の風景といえば、やはり日本の屋根といわれるその山岳だけれど、山がちな地形だからこそ変化に飛んでいて、しばしば息を呑むような絶景に出くわすことがある。 長野県大町市にある小熊山は、その頂上までバイクで登ることができる。開けた頂上の草原はパラグライダーの離陸ポイントになっていて、ここからは眼下に木崎湖の全貌を見渡すことができる。細い山道を辿ってきて、いきなりこの巨大な風景がひろがり、誰もが圧倒される。 ツーリングマップル➡中部北陸 P.88 B-1/関東甲信越 P.60 B-1
小熊山の眼下に広がる木崎湖。大町から安曇野にかけての谷と、浅間山や志賀高原まで一望。休日には、ここからたくさんのパラグライダーが飛び立ち、風景に彩りを添える
【あとがき~編集部より~】
中部北陸編の「一度は見たい巨大なもの」はいかがでしたか。 新湊大橋 のような大きな橋は、走りながら見られる風景が魅力ですが、あまり高いとやはりドキドキしますね。でも、オートバイで走ると独特な浮遊感を感じますよね、私だけかな? 糸魚川静岡構造線が通る白馬から糸魚川にかけては、ダイナミックな自然地形が楽しめるのですが、紹介された明星山の巨大な岩壁もそのひとつ。また、近くにある高浪の池周辺の景観も素敵ですよ。 さて、ほかのエリアの巨大なものも気になりますね!気になったら、関連記事からどうぞ!