2024.09.23

MEET THE GIANT! ドデカイものに会いに行こう! ツーリングマップル取材担当が選ぶ「一度は見たい巨大なもの」5選~東北編~

バイクで旅をしていて、「何だろうあの大きなものは?」と興味をひかれて、近くで見てみようと行ってみると...、「ええ、こんなに大きかったの!?」と、そのスケールに圧倒されることありますよね? 樹齢1000年を超える巨木、身動きできないほどの迫力の巨岩。のけぞるような高さの建造物や、誰が何のために作ったのか分からない、謎の巨大像やオブジェ。本シリーズではそんな、一度は見ておきたい巨大なものを、各エリア担当者がセレクトしてご紹介。 今回は東北担当の賀曽利さんからの「巨大な物」です!

著・賀曽利隆

▶東北 5 selections◀


1.雄勝の巨大防潮堤と巨大壁画(宮城県) 2.東根の大ケヤキ(山形県) 3.とどヶ崎のノッポ灯台(岩手県) 4.巨大なまはげ像(秋田県) 5.仏ヶ浦の巨岩群(青森県)

1.雄勝の巨大防潮堤と巨大壁画(宮城県)


東日本大震災の大津波で町が壊滅した雄勝(石巻市)だが、雄勝湾を取り囲む高さ10メートル、全長3.5キロの巨大防潮堤が完成し、町は高台移転した。この巨大防潮堤には「海岸の美術館」と名付けられた巨大壁画が4ヵ所に描かれている。安井鷹之介画伯によるもの。写真はそのうちの「黎明」。 巨大壁画を見たあとは道の駅「硯上の里おがつ」の食事処「海里」で「浜ラーメン」を食べ、「伝統産業会館」に並ぶ雄勝名産の「雄勝の硯」を見た。 ツーリングマップル➡東北 P.42 A-4

雄勝湾を取り囲む巨大防潮堤

巨大防潮堤には巨大壁画が描かれている

雄勝漁港から見る巨大防潮堤

道の駅 硯上の里おがつの食事処「海里」

「伝統産業会館」に並ぶ「雄勝の硯」

2.東根の大ケヤキ(山形県)


東根城址(東根市)の「龍興寺沼公園」にある大ケヤキは高さ28メートル、根回り24メートルという巨木で、「日本一の大ケヤキ」ともいわれている。度肝を抜かれるような幹の太さ。推定樹齢は1500年以上だという。 この大ケヤキを見たあとは「東根探訪」を開始。黒伏山の高さ300メートルの大断崖を見て、国道48号線沿いの「安達農園」では 「これぞサクランボ!」 といった「佐藤錦」を食べた。「果樹王国・東根」を思わせる味の良さ! ツーリングマップル➡東北 P.39 G-6

東根の日本一の大ケヤキ

大ケヤキから東へ。黒伏山の大断崖を見る

国道48号沿いの「安達農園」で「佐藤錦」を食べる!

3.とどヶ崎のノッポ灯台(岩手県)


本州最東端のとどヶ崎には東北有数のノッポ灯台、魹ケ埼灯台が立っている。姉吉漁港からとどヶ崎までは3.7キロ。最初の登りがキツイ。0.5キロ地点が最高所で、そこを過ぎると楽になる。とどヶ崎に到達すると、ノッポ灯台を見上げた。高さは34メートル。岩場を歩くとそこには「本州最東端の碑」。太平洋の沖合を北海道に向かって行くフェリーが通り過ぎていく。 姉吉漁港に戻ると宮古へ。道の駅「みやこ」でマグロ、イクラ、ホタテの「三色丼」を食べた。 ツーリングマップル➡東北 P.70 H-6

とどヶ崎入口の姉吉漁港

とどヶ崎への山道を歩く

とどヶ崎に建つ魹ケ埼灯台

とどヶ崎の本州最東端碑

道の駅「みやこ」の「三色丼」

4.巨大なまはげ像(秋田県)


男鹿半島の門前には「巨大なまはげ像」が立っている。赤鬼のような面をかぶり、「泣く子はいねが~」「悪い子はいねが~」と叫びそうな、巨大なまはげ像は迫力満点。男鹿のなまはげはユネスコの無形文化遺産に登録されている。 男鹿三山のひとつ、真山の麓にある真山神社はなまはげゆかりの神社。隣接する「男鹿真山伝承館」ではなまはげの実演が見られる。男鹿半島最北端の入道崎に着くと、食事処「なまはげ御殿」で「なまはげ丼」を食べるのだった。 ツーリングマップル➡東北 P.70 J-7

男鹿半島門前の駐車場に建つ巨大なまはげ像

なまはげゆかりの真山神社

なまはげの実演が見られる「男鹿真山伝承館」

男鹿半島最北端の入道崎に到着

入道崎の「なまはげ御殿」で食べた「なまはげ丼」

5.仏ヶ浦の巨岩群(青森県)


巨岩が林立する下北半島の名所の仏ヶ浦には、江戸時代の北前船の寄港地の牛滝港から船で渡った。仏ヶ浦の自然の造形美は極楽浄土を思わせる。まさに「仏ヶ浦」。牛滝から「海峡ライン」の国道338号を北上すると、仏ヶ浦を見下ろす展望台がある。そこからは仏ヶ浦を一望。さらに国道338号を北上すると、今度は巨岩が海に落ちる願掛岩を見る。男岩と女岩からなる願掛岩だが、男岩(写真)の方が迫力がある。そこからの眺めは絶景だ。 ※牛滝漁港からの航路は2024年度は休航。佐井港または脇野沢から運航中 ツーリングマップル➡東北 P.100 F-1

牛滝漁港から船に乗って仏ヶ浦へ※2024年度は休航中

極楽浄土を思わせる仏ヶ浦を歩く

国道338号の展望台から仏ヶ浦を一望

【あとがき~編集部より~】


東北編の「一度は見たい巨大なもの」はいかがでしたか。 男鹿半島のなまはげ像。この大きさで「泣く子はいねが~」「悪い子はいねが~」と叫ばれると、もうひたすら平伏するしかないでしょうね...悪い子にならないように気をつけないと... そして、仏ヶ浦の巨石群。「極楽浄土を思わせる」と書かれていますが、自然地形の巨大なものは、人間では作れないような、どこか神がかったような景観を生みだすことが多いですね。 さて、ほかのエリアの巨大なものも気になりますね!気になったら、関連記事からどうぞ!

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