2024.11.06

【インプレッション】FANTIC CABALLERO Rally500(ファンティック キャバレロ ラリー500)ツーリングマップル中国・四国版の実走取材車両紹介!

ツーリングマップルでは、メーカーのご協力のもと、エリア担当者が注目して選んだ車両やグッズを、使わせていただいています。1日、2日試しただけじゃ分からない、長期、長距離使用のインプレッション記事をぜひご参考に。 まずは各エリアの実走取材で使用した車両のインプレをお届けしていきます。今回は中国・四国編、FANTIC CABALLERO Rally500(ファンティック キャバレロ ラリー500)の紹介です。 ※掲載の情報は2024年11月現在のものです

著・博田巌・フィネス/撮影・治武靖明

1.車両インプレッション 1-1.ファーストインプレッション 1-2.実走しての所感 1-3.装備について 1-4.総評 2.車両紹介

1-1.ファーストインプレッション


2024年のゴールデンウィークのこと。剣山スーパー林道を訪れ、「山の家奥槍戸」(ツーリングマップル中国・四国 P.78M-2)で食事休憩中に、居合わせたバイクの中でもひときわ個性的なデザインのバイクが停まっていました。思わず、 「楽しそうなバイクですね」 と声をかけみたところ、それが CABALLERO Rally500でした。 その後「ファガスの森 高城」(ツーリングマップル中国・四国 P.72D-7)でももう1台見かけ、とても印象に残っていました。それで、表紙撮影・取材用に編集部から候補バイクの提案を聞いたときに 「こんな面白そうなバイクがあって気になっているのですが?」 と打診したところ、ではそれで行きましょうと決まってビックリ。表紙撮影や取材の希望日程にも無事、ピッタリに借りることができました。 クラシカルなデザインなので、以前撮影で使ったドゥカティのスクランブラーに近い感じかな?、どうだろう?と、楽しみに徳島港で車両を受け取ります。 一見、大柄に感じられた車体も跨ってみれば、意外とコンパクト。足つき性もまずまずで、オフロードバイクらしいゆったりとしたポジションと、軽い車体で取り回しも良好、好感度アップです。

二本出しのマフラー、アップタイプのフェンダーなど印象に残る魅力的なデザイン※撮影に使用した車両はオプションのキャリア、ガードなどを装備した仕様です

1-2.実走しての所感


エンジンをスタートさせると、独特のデザインのツインマフラーから聞こえる450㏄単気筒エンジンの軽快な排気音。走り出すと意外や意外、見た目からは想像できないエンデューロレーサーを想起させるような、しっかりした車体・足回りに驚かされました。排気量の大きい単気筒エンジンならではの、トルク感も楽しく感じられましたね。 思わず表紙撮影前にもかかわらず、未舗装路も走ってみたくなって、また剣山スーパー林道に足を運んでしまいました。道中の狭い舗装路も苦にならない軽快さと、パワフルなエンジンでどこを走っても快適です。ただし、カウル付きのアドベンチャーモデルのバイクと比べると、やはり高速道路での移動はやや苦手かなと思いました。

ラジエーターガード、アンダーガード装備でダートも安心。軽快に楽しく走れます!

足つき性も良好でした。おかげで撮影時の治武カメラマンさんからの要望にも難なく応えられました

1-3.装備について


シンプルながら視認性の良いデジタルメーターにはタコメーターも装備。ブレーキにはABSが標準装備ですが、オフにすることも可能。やはりダート走行時はABSオフのほうが走りやすかったですね。ライトはLEDで夜間走行も安心でした。 燃料タンクは12Lですが、燃費は概ね25km/L越えで思ったよりも長距離を走れます。ただ、警告灯の点滅が早いタイミングだったので、毎回200km前後でのガソリン(ハイオク)補給をしていました。

オーソドックスな鉄フレームに扱いやすいL型エンジン

特徴的なARROW製ツインマフラー

1-4.総評


ダート走行から舗装路のワインディングまで、「バイクを操る楽しみ」が感じられる CABALLERO Rally500。表紙撮影で、これほどしっかりダートを走る事になろうとは思ってなかったのですが、おかげでとても楽しいライディングができました。しかし、個性豊かなさまざまなバイクが楽しめる素敵な時代になりましたね!

青空の下、寒風大座礼林道でダートを駆けるシーンを撮影!!

▶FANTIC CABALLERO Rally500 パワーユニットは450ccの水冷単気筒エンジン。クラシカルな雰囲気の車体に、アップマフラー、ロングストロークのサスペンション、前後ブロックタイヤ装備で未舗装路の走破性も高い。 メーカー希望小売価格=134万5000円 全幅878mm×全高1183mm×シート高860mm/車両重量150kg 総排気量449cc/燃料タンク容量12L/最高出力40HP/7500rpm

表紙撮影での移動の合間、遠く太平洋まで望む四国カルスト東端「星降るビレッジ TENGU」(ツーリングマップル中国・四国 P.103H-2)の駐車場でひとやすみ

その他各部パーツ詳細写真


 

カラーは使用車両のサンドベージュとアンティークマットオリーブの2色が用意されている。どちらもアースカラーがオフロードに映える

"Have A Bike Day."の文字がさりげなく

ブレーキレバーにはFANTICロゴ

シフトペダルの位置もちょうどいい

違和感なく扱いやすい配置

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