2024.11.08

【インプレッション】Ducati Scrambler Icon(ドゥカティ スクランブラー アイコン)ツーリングマップル九州沖縄版の実走取材車両紹介!

ツーリングマップルでは、メーカーのご協力のもと、エリア担当者が注目して選んだ車両やグッズを、使わせていただいています。1日、2日試しただけじゃ分からない、長期、長距離使用のインプレッション記事をぜひご参考に。 まずは各エリアの実走取材で使用した車両のインプレをお届けしていきます。今回は九州沖縄編、Ducati Scrambler Icon(ドゥカティ スクランブラー アイコン)の紹介です。 ※掲載の情報は2024年11月現在のものです

著・坂口まさえ・フィネス/撮影・治武靖明

1.車両インプレッション 1-1.ファーストインプレッション 1-2.実走しての所感 1-3.装備について 1-4.総評 2.車両紹介

1-1.ファーストインプレッション


このバイクの実車を最初に見たのは、2024年3月に開催された第52回東京モーターサイクルショー。今年の実走取材で使う、乗りやすそうなバイクはないかなぁ~と、会場を巡っていると、赤いDucatiブースの中にある黄色の車体に目がとまったのが最初でした。 私のツーリングで使いたいバイクの基本は、足付きの良さ、取り回しの良さで、スクランブラーシリーズを見た時に、「これは!」と感じて、またがってみてと足付きを確認、身長165㎝の私では両足を付けようとすると少しかかとが上がるくらいでした。「うん、いい感じ」。排気量は800㏄もあるものの、下部に重心があって取り回しも良さそうだったので、取材バイクとして指名したのでした。

モーターサイクルショーで展示されていたDUCATIスクランブラー。奥がICON。このシリーズはライダーのスタイルに合わせてチョイスできるのがいいですね!

ICONを受取ってまずは取り回しをチェック。車両重量は180Kgほどあるものの、それを感じさせない取り回し。初乗りは高速道路と一般道をつないで厚木から都内までをテスト走行。アクセル操作に反応するエンジンのレスポンスが良く、低速から高速までストレスない走り。ただし停車した時のエンジン熱がツラい。空冷だから余計に感じるのか?ただ、この日は普通のジーンズを着用していたのでそのせいもあったかな?と次からはオートバイウェアを着用することにした。

コンパクトなデザイン。タイヤは前後17インチでブロックパターンのタイヤが標準装備

1-2.実走しての所感


ツーリングバイクとしての所感は、軽い、走りやすい(ウネウネ道でも苦にならない操作性)。長距離走行は、アップライトなライディングポジションで疲れにくく、まさに名前の通り走りを楽しめるバイク。街中での軽快な走りに加え、高速道路でも安定感の走りで快走できました。 少し気になった点は、このバイクだけの特性なのかは?ですが、高いギアからエンジンブレーキをかけると、アフターファイアのようなボボボボ感があって、アクセルを開けると落ち着くということが。もしかしたら電子制御スロットルの影響?などなど色々考えながらも、もしかしたらエンジンに負担かけているような乗りかたをしている感じがしたので、急な低速へのギアチェンジはなるだけしないように気を付けました。 エンジンからの熱は変わらずでしたが、連日、35度を超える猛暑日だったせいでしょうか。ここまで気温が高いとバイクに乗らないのが賢明かも(^_^;

志賀島(ツーリングマップル九州沖縄4B-2)の外周路を快走。玄界灘の風が心地良い(ツーリングマップル九州沖縄4B-2)

1-3.装備について


メーターは 4.3インチ TFT インストルメントパネル。速度、ライドモード、シフトインジケータ、タコメータ、時刻、ガソリン残量、外気温などの情報を見やすくデジタル表示している。回転数が6000rpm以上でタコメータの背景が変わり、視感覚的に分かりやすいのが良かった。 ライドモードはROADとSPORTが選択可能となっていた。ツーリングでの使用だったので、ROADモードのみで走行していた。セッティングはすべて左側のハンドルスイッチで行うのだけど、モードが多く操作が煩雑になるので、細かいセッティングは事前にしておくと良さそうです。

上は日中、下は夜間。明るくて見やすい。外気温表示のメータはは初めてだったけど、夏の撮影での休憩タイミングの目安にできて重宝しました

ヘッドライトやウインカーなどの灯火類はすべてLEDで、夜間走行でも安心の明るさ。ウインカーは交差点を曲がると自動消灯する機能が設定可能でした。手動だと戻し忘れてしばらくウインカー付けたまま走っていることもあるので、この装備は便利だなぁ~と設定してみるものの、普段のクセでやっぱり手動で戻してしまいましたね(笑)

Xマークが特徴的なヘッドライトのデザイン。「不思議なデザインだね」とは治武カメラマン談

夜間に点灯するとXが浮き上がる、おしゃれです

燃料タンクは14.5Lで燃費は20~26kmでした。燃料満タンで250km前後で給油。ビックバイクにしてはいい燃費でしょうか?

1-4.総評


ビックバイクでありながら、取り回しも軽く、低速からトルクがしっかりとあり、高速回転へのスムーズなレスポンスで街乗りでも高速道路でも軽快な走りを楽しめました。足付きの良さなども含め、総合的にとても扱いやすいバイクでした。 そして、なんと言ってもお気に入りは黄色をベースとした可愛いデザイン。DUCATIというと赤いイメージですが、どこかレトロチックなところもお気に入りです。このモデルは色やデザインのラインナップが豊富ですが、自分用で購入する時もやっぱりこのデザインを選ぶかな。 今回は九州北部を中心に走行。表紙撮影は天候もよかったので海と空の青が心地良く、門司港から志賀島までの海岸線から宮若市の山中などなど、海と山の走りを楽しみました。2週間という短期間でしたので、もっと一緒に旅したかったICONなのでした。

工業地帯を望む北九州市の響灘沈艦護岸(軍艦防波堤)(ツーリングマップル九州沖縄2F-1)。駆逐艦「涼月」「冬月」「柳(初代)」の3隻の船体を沈設して作られた珍しい防波堤

2.車両紹介


▶Ducati Scrambler Icon コンパクトな車体に空冷L型2気筒803ccのエンジンを搭載。ファッショナブルな車体デザインで、燃料タンクカバーは3色の標準カラー、6色のカバーキットが用意されている。 メーカー希望小売価格=133万3000円 全長2100mm×全幅855mm×全高1150mm/シート高795mm/車両重量176kg 総排気量803cc/燃料タンク容量14.5L/最高出力73 ps (53.6 kW) /8,250 rpm

福岡県篠栗町、標高594mの米の山展望台(ツーリングマップル九州沖縄4J-4)。博多湾や福岡タワーまで見渡せて、夜景スポットとしても人気らしいけど、狭い暗い道に、一帯は霊場だらけ…夜は走りたくないなぁ~(-_-;)

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