Report
2026.02.25
【SUZUKI GSX-S1000GX インプレ】『ツーリングマップル中国・四国2026年度版』実走取材で徹底チェック
ツーリングマップル2026年度版の実走取材で、実際に長期間にわたって走行した車両の実走インプレッションをお届けします。 今回は、中国・四国版取材担当、博田さんの視点からの「GSX-S1000GX 」のレポートです。撮影や取材で使って感じた乗り心地、積載性、燃費、取り回しはどうだったのでしょうか。早速どうぞ! ※掲載の情報は2026年2月現在のものです
1.車両インプレッション 1-1.ファーストインプレッション 1-2.実走しての所感 1-3.装備について 1-4.総評 2.車両紹介
1.車両インプレッション
2026年度版の実走取材の準備中、どんなバイクで取材をしようかなと思案中に、ふと目についたのがSUZUKIの「GSX-S1000GX」。 ゆったりとしたポジションで、のんびりとツーリングできそうだなと、気楽な気持ちでお願いしたのですが、実際に決まってから、よくよくスペックなどを確認すると、なんとスーパースポーツ「GSX-R1000」のエンジンをベースに、サスペンションも含め様々な電子制御システムが搭載された高スペックマシンというのが判明。 はたして、自分に扱えるのか、ツーリングには向いているのだろうかと、ワクワクドキドキしながら、徳島港へ車輌の引取に向かいました。
気楽な感じで選んだのですが、じつは最新の電子制御システムが搭載された凄いバイクでした
しかし、実際は道を選ばず、どこでも楽しく走れる素敵なバイクでした
1-2.実走しての所感
毎回とくに緊張するのは、初めて扱うバイクをフェリーから降す時ですが、取り回しも軽く足つきも良かったので、ホッと一安心。無事にフェリーから降ろせました。 それから走り出してすぐ思ったのは、 「良かった、意外とスペックから想像するより身構えずに乗れるバイクだ!」 でした。 ただ、パワーモードセレクターを「Aモード」にすると、扱えきれないほどのレスポンス。そのため取材中は「Bモード」か「Cモード」を切り替えながら走り、最終的には走行シーンにかかわらず、一番マイルドな「Cモード」に落ち着き、ゆったりと走ることにました。
サイドカウルには誇らしい「GX」のロゴ
GSX-R1000のエンジンをベースに扱いやすいセッティングが施された水冷4サイクルDOHC直列4気筒エンジン
サスペンションは電子制御のため、一人乗り、二人乗り、一人+荷物などにあわせて、ハンドルスイッチで簡単に変更が可能。トラクションコントロールも7段階に調整できたので、雨の日などにはとくに重宝しそうでした。 また、運転していて良かったのが「クイックシフター」。アクセルを戻すことなく、クラッチ操作も無しでスムーズにシフトチェンジができ、加速していく爽快感が楽しくて、クイックシフターなしの車両に戻れなくなりそうでした。 ただ、装備されていたクルーズコントロールは、うまく使いこなすことができませんでした。使いこなせれば、高速道路移動が楽になったと思います。
足つき性も良く、取り回しも軽かったので、とても扱いやすかった
1-3.装備について
マルチインフォメーションディスプレイは運転状況や電子制御の設定がとても見やすい6.5インチフルカラーのTFT液晶で、専用アプリ「SUZUKI mySPIN」をインストールしたスマートフォンとの連携ができます。ディスプレイ上には、地図や電話・音楽などの機能を表示することもできて、左ハンドルスイッチでの操作も可能。 メーター横にはUSB電源も標準装備。スマートフォンの充電などに活躍します。また、キャリアはバッグや荷物を載せやすく、ETC2.0車載器も標準装備なので便利です。
さまざまな電子制御のセッティングの操作・変更ができるハンドルスイッチ。
見やすい大型ディスプレイ。さまざまな機能を表示、操作できる
小型だが視認性に優れた明るいLEDヘッドライトを縦に2灯配置
GSX-S1000GXはタンク形状がフラットで、ツーリングマップルを入れたタンクバッグを、安定して取り付けられたのも良かったです。 燃費はおおむね20km/Lほどでした。高速道路でもあまり変わりませんが、市街地走行が続くとそれより少し落ちる感じ。19Lタンクなので、航続距離は問題ありません。しかしハイオク仕様のため、四国の山中では日曜休みのGSも多く、たまに営業している店があってもハイオクがない、ということもあるので早めの給油が無難です。 総じて、各パーツがしっかりとしていたので、ハンドルスイッチ、ブレーキレバーやギヤシフト操作が確実にできて、ライディングに集中できました。
フロントブレーキはブレンボ製の対向4ピストンキャリパー
リアブレーキはニッシン製
1-4.総評
最新の高機能な電子制御システムが装備された「GSX-S1000GX」でしたが、ゆったりとしたポジションで、電子制御のセッティングを変更して、乗り手それぞれのツーリングの楽しみかたができる、素敵なバイクだと感じました。 中国地方なら「大山環状道路」や、周辺のコーナー・アップダウンの多い広域農道を軽快に走りつなぐルートがとくに楽しめるでしょう。四国地方なら「UFOライン」から「石鎚スカイライン」「四国カルスト」へと抜ける山岳ワインディングを楽しむルートなど、変化に富んだツーリングで走りを楽しめるモデルだと感じました。 そして、鮮やかなメタリックブルーが配置されたカラーリングは、表紙撮影で訪れた「角島」や「秋吉台カルストロード」の素敵な海の青、草原の緑にしっかりとマッチして、満足させてくれました。
晴天に恵まれた秋吉台カルストロードを気分よく走る[ツーリングマップル中国・四国 P.53 C-3]
2.車両紹介
▶GSX-S1000GX
スポーツツアラーとアドベンチャーを融合させたグランドクロスオーバーモデル。SUZUKIの市販車に初搭載の電子制御サスペンション、SDMS-α(スズキドライブモードセレクターアルファ)、クルーズコントロールなど先進装備が充実。
「沖家室大橋」へのループのコーナーを楽しく駆ける[ツーリングマップル中国四国 P.74 J-2]