Report
2024.11.29
【インプレッション】Honda NX400(ホンダ NX400)ツーリングマップル北海道版の実走取材紹介!
ツーリングマップルでは、メーカーのご協力のもと、エリア担当者が注目して選んだ車両やグッズを、使わせていただいています。1日、2日試しただけじゃ分からない、長期、長距離使用のインプレッション記事をぜひご参考に。 まずは各エリアの実走取材で使用した車両のインプレをお届けしていきます。今回は北海道編、Honda NX400(ホンダ NX400)の紹介です。 ※掲載の情報は2024年11月現在のものです
1.車両インプレッション 1-1.ファーストインプレッション 1-2.実走しての所感 1-3.装備について 1-4.総評 2.車両紹介
1-1.ファーストインプレッション
1988〜89年の日本一周時に使用したのがNX125だったので、それから36年の時を経て「NX」の名称の復活は個人的に嬉しいニュースだった。それで、ツーリングマップルの取材バイクに希望したのだが、無事採用となって、実車との対面は非常に楽しみだった。 ボディカラーは今流行り?のオールブラック仕様とフェアリングとタックにホワイトを採用したバージョンの2種類。撮影車両は、写真映えを考慮してホワイトをセレクト。
根室市のフレシマ湿原(ツーリングマップル北海道 P.29I-1)への道。この程度のフラットダードなら安心してライディングできるNX400の走破性
「HOKKAIDER BASE(ホッカイダーベース)」(ツーリングマップル北海道 P.76B-1)にて2024年7月21日、HONDA NXシリーズのイベントを開催。NX125、AX-1(NX250)が6台集結。来年はNX650ドミネーターにもぜひ参加して欲しい
1-2.実走しての所感
実車に跨がってみると、800mmのシート高で足つき性は良好、まずはひと安心。車両重量は196kgで想像したよりも重かったが、車体のバランスが良いせいか、重量感を感じることは少なかった。 燃費の良さ(だいたいリッター35km前後)と17Lのタンク容量とで、1日走行分は十分に余裕があった。ガソリンスタンドが少なく、日曜休業も多い北海道の地方を走る場合は安心感が違った。 エンジンフィーリングは、低・中回転域のトルク感で心地よいツーリング走行を体感できた。 高い防風性能の大型スクリーンが装備されていて、とくに北海道は虫アタックがひどいので、ヘルメットシールドへの汚れを防いでくれたのも本当に助かった。アップライトなライディングポジションも街乗りから林道までさまざまな走行シーンに対応できて、長期走行の疲労も軽減してくれた。
400Xをベースにしたクロスオーバーモデル。1988年に登場した「NX」の名称が復活
フロントは19インチ、ダブルディスクを装備。撮影に使用した車両のホイールリムは赤ラインが入った海外仕様(NX500)(画像引用:Honda)
1-3.装備について
5インチTFTフルカラー液晶メーターは、操作が複雑かと思ったが実際に使ってみると直感的に操作できて、ライディング中も的確に必要な情報が認識できたのが安心感に繋がった。できれば、気温計も装備されていると、インナーウェアの着脱タイミングや路面状況の判断に効果があったと思う。 トルク制御システム「HSTC」によって、スリップしやすい路面でも安心感のある走行が可能。また、急ブレーキ時にハザードランプを高速点滅させ後続車に危険をいち早く認識させる「エマージェンシーストップシグナル」も装備されていて、これらが運転時の安心感に繋がった。 ツーリングで便利だったのが後部シート脇のグラブレールに付いていた荷掛けフック。シートバックの装着に重宝した。
上下2灯のコンパクトなヘッドライト(画像引用:Honda)
5.0インチのTFTフルカラー液晶メーター。画面情報が的確に認識しやすかった(画像引用:Honda)
Honda RoadSyncでスマートフォンを接続できる。ライダーの音声などで、スマートフォンのアプリなどの操作が可能(画像引用:Honda)
各種設定を変更できるマルチファンクションスイッチ。LEDイルミネーションで夜間もスムーズに操作可能(画像引用:Honda)
1-4.総評
高速道路走行から一般道をゆっくり走ったり、気になった場所が見つかったらUターンなど、いろいろなシーンを体験してみるとツーリングに適しているサイズ感は400ccクラスがベストだと感じさせてくれるバイクだった。 北海道の林道も走ってみたかった。オフロード走行もツーリングスタイルに入るのであれば、フロントサイドパイプ、LEDフォグランプ、ナックルガードのメーカーオプションを装備することによって、かなりカッコいいバイクスタイルに激変するのは間違いない。この装備で撮影がしたかったなぁ。
別海町の奥行臼(おくゆきうす)駅跡(ツーリングマップル北海道 P.7G-54)。島式ホーム、詰所、石炭小屋など周辺施設を含めて別海町文化財に指定
2.車両紹介
▶Honda NX400 400Xをベースに開発された2024年発売のNEWモデル。直列2気筒エンジンを搭載、舗装路から未舗装路まで走りの場所を選ばないクロスオーバーモデル。 全長2150mm×全幅830mm×全高1390mm/シート高800mm/車両重量196kg 総排気量399cc/燃料タンク容量17L/最高出力34kW(46PS)/9,000rpm
ライダーに人気の美瑛パッチワークの路にて(ツーリングマップル北海道 P.76C-3)